1週間後
プロジェクトも半ばまで出来ていて、何もかもが上手くいっている。
少しでも早く終わらせるため、少しだけ残業していた。
あなた
誰も居ないオフィスで、私の声だけが響く。
あなた
椅子にかかっていたコートを取った時だった。
ソクジン
あなた
振り向くと、ドアの前にあの人が立っていた。
ソクジン
あなた
あなた
ソクジン
あなた
ソクジン
あなた
ソクジン
あなた
コートを渡すだけ、それだけなのに。
心臓の音ばかりが頭に響く。
あなた
ソクジン
あなた
ソクジン
気まずい沈黙が2人の間に流れた。
あなた
ソクジン
ソクジン
あなた
何故だろう。
物凄く否定したかった。
違うよ、って。 形だけなんだよって。
あなた
あなた
私が1番聞きたかった質問。
ソクジン
あなた
彼は、はっきりそう答えた。
あなた
ソクジン
また、ごめん?
そうやってまた逃げるの??
その『ごめん』のせいで
貴方を忘れられずに、辛いのに。
毎日、ユリさんとイチャついてるのを見せつけられて
いつも泣きそうになるくらい嫉妬してしまうのに。
それを『ごめん』だけで終わらせるの??
あなた
ソクジン
あなた
色んな感情が混ざって、涙が溢れた。
この人の前では、泣きたくなかったのにな
ソクジン
瞬間、体を温かいもので包み込まれた。
それがジンさんだと分かるまで、そう時間は掛からなかった。
あなた
彼を精一杯押しても、1歩も引かないジンさん。
あなた
大声でそう叫んだ時、彼はやっと離れた。
あなた
ソクジン
そう言い残して、彼は去っていった。
あなた
惨めだな、私。
ずっと惨めなままだ。
虚しくなって、声を殺して泣いた。
テヒョン
あなた
急いで涙を拭い、笑う。
あなた
テヒョン
テヒョンは辛そうな顔をしていた。
どうしてそんな顔するのだろう。
テヒョン
あなた
テヒョン
私の頭を撫でて、こう言った。
テヒョン
あなた
腕を引かれ、彼の車に乗せられる。
あなた
テヒョン
あなた
テヒョン
そう言って、車を発進させた。
あなた
テヒョン
あなた
テヒョン
テヒョン
あなた
テヒョン
あなた
テヒョンは、本当に優しいな。
今だけは、その優しさに甘えたい。
静かに、声を押し殺して泣いた。
その間、テヒョンはずっと手を握ってくれた。
テヒョン
あなた
テヒョン
テヒョンに着いていくと、綺麗な夜景が見えた。
あなた
テヒョン
あなた
テヒョン
あなた
テヒョン
あなた
テヒョン
あなた
テヒョン
じっと目を見つめて呟いたテヒョンの顔は
どことなく、あの人に似ていた。
テヒョン
あなた
いきなり抱き寄せられ、思考が停止する。
あなた
テヒョン
テヒョン
テヒョン
あなた
テヒョン
テヒョン
テヒョン
あなた
テヒョン
あなた
なんで、嫌だと思うんだろう。
テヒョンを手放したくないのは、なんでだろう。
テヒョン
あなた
テヒョン
テヒョン
あなた
テヒョンは驚いた顔をして
すぐに悲しそうに笑った。
テヒョン
テヒョン
テヒョン
テヒョン
テヒョン
あなた
あなた
あなた
あなた
あなた
あなた
テヒョン
テヒョン
あなた
テヒョン
軽く笑って、テヒョンの車に乗った。
あなた
テヒョン
2人きりの車内は、怖いほど静かで
でもその静けさが心地良くて
いつの間にか、眠ってしまった。
コメント
7件
切な過ぎて......もう大好きです(?