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霞流 茜
はぁ…
体全体が重い。 とある日からそう感じていた
霞流 茜
なんなのかしらぁ…休んだ方が良いのかも知れないわねぇ
そう呟き、夜の街を歩く
霞流 茜
…ん？
ここの街は夜になると騒がしくなる。 大勢の声の中、聞き覚えのある 若い男性の声が聞こえた
柏木 白戸
ちぇっ、ぼったくりじゃん…最悪
柏木 白戸
あーあ！！！可愛い女の子の胸を揉みたい！！
大声で叫ぶ彼の事を 知っているような気がした
霞流 茜
…いや、知らないわねぇ、あんな非常識な奴なんて
柏木 白戸
…あ、君！
やっと静かになった。 気に入った女性でも見つけたのだろう
柏木 白戸
なに無視してんのさ！！！
柏木 白戸
君だよ！！そこの美乳女！
霞流 茜
はぁ？
柏木 白戸
綺麗なおっぱ…って、ん？
目が合う 彼と数秒見つめた頃だろうか。 何かが切れたような音がした
柏木 白戸
…結婚詐欺師姉ちゃん？
彼が私を知っているように 私も彼を知っている
否、思い出したのだ
霞流 茜
柏木…よね？
柏木 白戸
うん、そうだけど？
柏木 白戸
いやぁ、久しぶりだね！
あのデスゲームは本当に何だったのだろうか そういう話題をしたかったが 彼は途中で脱落してしまった為、話題にしていいのかが分からなかった
霞流 茜
貴方、よくあの場面で死ねたわねぇ…あんなバラバラに切り刻まれて…
柏木 白戸
んー…
柏木 白戸
いやぁ、僕は桑ヶ谷ちゃんに殺されたよ？
霞流 茜
えっ…
予想外の発言だった つまりあの幼い彼は、彼自身だったとでも 言うのだろうか
柏木 白戸
あ、でも安心してね？セクハラはしてないから
霞流 茜
そこじゃないわよぉ…
柏木 白戸
結局…あの人は何がしたかったの？僕なーんにも覚えてないんだけど。
溜息をつく
霞流 茜
…場所を変えましょ？"2人きり"でゆっくり話せるところに
柏木 白戸
えっちはしちゃだめですか
霞流 茜
ダメよぉ
霞流 茜
私はそういうのやってないわぁ
柏木 白戸
じゃあ胸！！！
霞流 茜
大金くれるならいいわよぉ
柏木 白戸
え！！！いくら？？
霞流 茜
一兆は欲しいわねぇ…
柏木 白戸
無理！！！
この街を後にした。
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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