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瑠璃🎼🍍📢(さくしゃ)
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暇72
雨乃こさめ
いるま
LAN
すち
みこと
みこと
すち
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2 7
暇72
雨乃こさめ
雨乃こさめ
いるま
LAN
すち
みこと
みこと
すち
暇72
すちえ
らん
らんらんが 思い出して眠ってから一週間
未だに
らんらんは目を固く閉ざしている
呼吸や心音は 安定してるから大丈夫だけど
心配だから今は 病院の病室で診てもらっている
つけられている点滴が痛々しい
いるみ
いるちゃんは己の腕を抱いて
左目を閉じて右目だけ開けると 私を見てそう言った
いるみ
いるみ
いるみ
記憶喪失
お医者さんからそう言われた
お医者さん
お医者さん
お医者さん
そう微笑んでくれたけど
心配は止まらない
寝て記憶を整理しているだけ
らんらんは
精神的に虐待で追い込まれて 自分を守る為に昔の記憶に蓋をした
そして、 その蓋を一週間前開けたんだ
すちえ
いるみ
いるみ
いるみ
すちえ
すちえ
私は目を一瞬伏せる
らんらんの手をギュッと握って
私のすぐ横で立っている いるちゃんを見上げた
椅子に座っている私は 必然的に見上げる形になる
すちえ
いるみ
いるみ
いるちゃんはそう言って微笑むと
いるみ
と、病室を後にした
私は単位など、進学に必要なものは 満たしているから少し行かなくても 大丈夫
すちえ
寝不足癖は、 らんらんが見つかった今でも治らない
手を握ったまま、私は らんらんのベッドへ身体を預けた
らん
らん
真っ暗な場所
上も下も、 右も左もなさそうな変な場所
そこにぼ……私は立っていた
いや、浮いているのかな?
幼いらん
らん
らん
でも、今の声じゃない
“幼い頃”の声みたいだ
白い光
白い光
プカプカとたくさんの白い光が 浮かんでいる
らん
らん
あの人はなんとも言わなかった
ずっと寝たきりだった
そう言ってたっけな?
らん
らん
私は軽く目を張る
理由は目の前に浮かんできた光に 触れたから
白い光
らん
輝きが増し、 私は思わず目を瞑った
らん
光が収まり、 私は目を恐る恐る開く
飛び込んできたのは知らない部屋
幼いみこ
幼いらん
そこに、 小さな少女たちが笑っていた
黄色の髪と瞳を持つこの子は、 みこちゃんの幼い頃に似てる
隣に座っている 同じくらいの背の子は
前髪が桃色で 他が黒色の髪が特徴な女の子
らん
幼いらん
幼いみこ
幼いみこ
幼いらん
幼いみこ
小さな私は、 我ながら上手く積み上がった積み木を 小さなみこちゃんに見せた
褒められながら
小さなみこちゃんに頭を 撫でられている
本当に嬉しそうだ
小さな私も、小さなみこちゃんも
らん
私には、この記憶はない
いや、 あったけど無くしちゃったんだ
じゃあ、ここは 私の記憶を教えてくれる場所?
幼いすちえ
幼いすちえ
幼いみこ
幼いみこ
幼いらん
突然扉が開き、 開いた振動で積み木が崩れて落ちる
扉を開けたのは幼い頃のすち姉だ
今とそう変わらない緑色と 黒色のメッシュの髪型を揺らして
息を整えることなく叫んだ
瞬時に小さなみこちゃんは
小さな私の手を掴んで クローゼットに隠れた
らん
動いていないはずの私も クローゼットの中にいた
私には実態は無いようで、 屈まなくとも中に入れた
幼いみこ
幼いみこ
幼いらん
幼いみこ
幼いみこ
小さな私は 大きく頷くと言われた通り耳を塞ぐ
すると小さなみこちゃんは 小さな私の目を覆った
クローゼットの時同様、 私の視界も暗くなる
らん
らん
聞こえるのは
近くにいる 小さなみこちゃんの声と息だけ
遠くから小さなすち姉の声と 誰か分からない大人のような声が 聞こえる気がする
幼いみこ
幼いみこ
幼いらん
多分、 小さな私は何も分かってない
今何が起こっているのか
誰が泣いているのか
なんで、 こんなことをしているのか
幼いみこ
幼いみこ
幼いらん
幼いらん
幼いらん
幼いみこ
幼いみこ
キョトンとした、 小さな私の言う通り
小さなみこちゃんは 涙をポロポロと流していた
それはそうだろう
姉の殴られているところを見て、 聞いたんだから
私の視界が隠れたということは
みこちゃんは耳を塞ぐ術を 私を守る為に使ったということだ
らん
らん
らん
幼いすちえ
幼いすちえ
幼いみこ
幼いらん
幼いらん
幼いすちえ
幼いすちえ
幼いらん
クローゼットを開けた 小さなすち姉は
あちこちに痣や傷をつけていた
私たちを守る為に、傷付いていた
記憶を失って、やっと気付けた
らん
小さな私——らんは笑って
小さなすち姉——すちに抱きついた
すちは受け止めながら泣いている
小さなみこちゃん——— みこを優しく慰める
お面なんか被らず、 みんな素の状態で楽しそうに
静かに抱きしめ合っていた
幼いすちえ
すちがいたずらっ子のように 笑った
痛々しい傷を負った、 その身体で
幼いすちえ
幼いすちえ
らん
らん
らん
らん
らん
それは
私たち“だけ”は 言ってはいけない言葉だ
すち姉の覚悟を 無駄にする気は一切ない
けどそれとこれは違う、から
すち姉が傷付くこと
私たちを守ってくれること
責めたいわけじゃないの
ただ
らん
らん
それだけで、ホッとするの
安心できるの
すち姉が傷付かないなら
私はその道を選びたい
選べないのなら、作りたかった……
幼いすちえ
幼いすちえ
震えた声で すちはみこにそう告げた
すちだって、すち姉だって
本当はこんな人生
望んで無かったはずなのにね
幼いらん
困ったように笑った すちをらんは首を傾げて見上げた
二人を見たらんの瞳には、 ある感情が湧き上がっていた
幼いらん
幼いらん
幼いらん
幼いらん
らん
桃色の光
らんの言葉を隠すように
桃色の光が、私の視界を奪った
コメント
1件
読了しました……。冒頭の軽いやり取りから一転、らんらんが眠り続けるシーン、そして記憶の中の“かくれんぼ”がすごく刺さりました。すち姉の「私は二人のためならね」って台詞、無理して笑ってる震えも含めて胸が痛い……。らんが「大好きなふたりには笑っていてほしい」と願う気持ち、重くて、それでいて優しくて、すごく好きです。今回も丁寧な描写をありがとうございました🌙