私は研究員の美春
ここは国家機密のとあるビル
私はここに勤めている
勤務内容は秘密
私はここでの記録を日記として 残している
こんにちは、先生
ミハル
こんにちは
ミハル
今日から私があなたの担当よ
ミハル
美春と言います
ミハル先生
彼は実験体490
年齢は19歳
普通では大学生だ
"普通"ではね
見た目も体も大人なのに
彼には1つだけ
"欠点"がある
今日は何するの?
ミハル
あなたはずっとここで生活するの
ミハル
ここなら贅沢な暮らしが出来るの
そうなんだ
だけど、彼の"欠点"が動いた
それは夜のことだった
ミハル
実験体490
ミハル
睡眠の時間よ
ミハル
ミハル
え?いない!?
彼はいなくなっていた
ミハル
どこにいるの?!
何者かが後ろに…
ミハル先生
どうしたの?
ミハル
あら、あなた
ミハル
何してるの!?
お腹すいちゃって
ご飯探してた
牢屋は無傷
彼はどうやって外へ?
ミハル
わ、わかったわ
ミハル
とりあえず…戻りなさい
鍵開けてくれないと
戻れないよ
ミハル
え?
ミハル
そ、そうね💦
とある日のこと
上司からの命令
実験体490の処分のようだ
私は驚いた
実験体490…
彼は死ぬ
そんなの無理!!
なんとかここで逃げる
脱出させる!!
ミハル
実験体490
ミハル
いつものように脱獄してよ
どうして?
ミハル
ここにいたら
ミハル
あなたは殺されてしまう
いいよ
俺は死んでもいい
何言ってるの?!
ミハル
私がだめだから
ミハル
逃げるよ!!
それって…
彼の"欠点"は
不思議な力を持っている
時に透明になり
時に人を殺す
彼は
殺人鬼だ
ミハル
いいから行くの
あなたは殺人鬼
夜になれば
殺人の血が騒ぐ
私も彼に殺されてしまう
でも…彼に殺されるなら
死んでもいい
あなたが好きだから
ビルから脱出して数日後
ミハル
外の空気はどうかしら?
いいね
ミハル
あら、どうしたの?
俺さ、名前欲しくて
実験体とかやだよ
ミハル
じゃあ殺人鬼?(笑)
ふざけないで(笑)
ミハル
ミハル
"幸"は?
幸?
ミハル
幸せになってほしいってこと
サチ
ありがとう
サチ
でも…いつか殺しちゃうかも
ミハル
いいよ
ミハル
あなたに殺されるなら
ミハル
それでいい
サチ
最後に殺してあげる
それが俺なりの
君への"愛"だから