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ハル__。
5,228
春。 東京の街には、新しい制服を着た学生たちがあふれていた。 その中に、1人だけ緊張した顔で校門を見上げる女の子がいた。 名前は〇〇。 福岡から引っ越してきたばかりの高校二年生。
〇〇
小さく呟いて校舎へ向かう。 でもまさかその日から、自分の毎日が大きく変わるなんて思ってもいなかった。
クラスメイト
クラスメイト
クラス中の視線が集まる。 その中でも、特に目立っていたのは 9人の男子だった。 明るくて、運動もできて、勉強もできる。 学校中の誰もが知っている人気者たち。 その9人はいつも一緒にいて、自然と人が集まる存在だった。
先生
〇〇
緊張しながら頭を下げる。 その時。 1番後ろの席にいた男子が優しく笑った。
アロハ
その笑顔に何故か少し安心した。 髙松アロハ。 それがその日の最初の出会いだった。
席はまさかの隣。
アロハ
〇〇
アロハ
そんなくだらない会話で、初日なのに自然と笑えた。
アロハ
〇〇
アロハ
そうアロハは笑った。 その笑顔を見ると不思議と心が軽くなった。
昼休み。 気づけば〇〇の周りには9人全員が集まっていた。
カイ
リョウガ
タクヤ
一気に話しかけられて、〇〇は目を丸くする。
〇〇
するとひとりが笑う。
ハル
その言葉にみんな笑った。
しかし、教室の端でその様子を見ていた人 たちがいた。
クラスメイト
クラスメイト
クラスメイト
その視線に〇〇は気づいていなかった。
放課後。
アロハ
アロハが声をかける。
〇〇
アロハ
二人で歩く帰り道。 東京の景色はまだ少しだけ慣れない。
アロハ
〇〇
〇〇
アロハは少し驚いた顔をした。 そして小さく笑う。
アロハ
その言葉はなぜかずっと心に残っていた。
その夜。 〇〇はスマホに新しく登録された名前を見る。 『アロハ』 たったそれだけの名前。 でもその名前を見るだけで少し嬉しくなる自分がいた。
まだ知らない。 この出会いが9人の友情を揺らすほどの恋になることを。
そして、 そのうち1人が誰よりも早く〇〇の変化に 気づく存在になることを。
コメント
5件
転校初日の不安と、アロハをはじめとする9人との自然な距離の縮まり方、すごくほっこりしました。「東京タワー毎日見るの?」って返し、福岡あるあるですよね(笑)。あと、クラスメイトの嫉妬の視線が一瞬挟まれるところが、今後へのフラグに見えてゾクッとしました。まだ1話なのに、この「9人の友情を揺るがす恋」の予感がもう既に気になる…!