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冷たくされたから冷たくなってしまった弟さんと持病のおかげで暖かくされた兄か、 毎回毎回凄い展開でおもしろい、ありがとう!
最後に主人公に声をかけて手を握ったのは弟さんでしょうか?そう思ったらめっちゃ泣けました。本当は兄の事が好きやったんかな?兄弟愛って凄いっすよね。え、もう何か凄すぎて言葉が出てこやん(( あ、はい、この話好きです🙄 コンテスト参加ありがとーございました。
辺りは真っ暗で何も見えない
ただ俺は1人佇むだけ。
暗くて寂しくて
孤独感に耐えながら座り続ける
そんな時遠くから
起きて...っ
生きてっ
目を覚まして
俺はその声に連れられ
目を覚ます。
視界の横に 心配そうに見つめる母と父と弟の姿がある
母
父
弟
母は少し涙ぐみ 俺を抱き寄せる
俺
俺
にこりと笑い 家族へ謝る
父
母
母
俺
持病がある俺は 発作が起きることが度々ある。
だからうちの親は弟以上に心配をかけさせて 愛情をたくさん注がれている
だからか、弟は俺の病気が発覚してから 冷たく対応されるようになった。
俺
俺
俺
母
母
母
両親が見えなくなったのを確認し
弟の顔を見る
俺
俺
笑いながら手を合わせ謝る
弟
弟
弟
弟
亮太は目に涙を浮かべながら 悔しそうに拳を握りしめている
俺
弟
弟
弟
声を荒らげ俺を睨む
謝ることしか出来なくてごめん
へらへらしててごめん。
生きててごめん
そんな思いが心に渦を巻く
言葉に出来ない言葉が 俺の心で叫ぶ様に胸に響く
俺
俺は笑顔でそう言った。
弟
弟はそう言い残し、 席を立った
大きく扉を閉める音が 俺の耳に響いた
病院の屋上でただ1人
夜空を見上げる
俺
俺
俺
誰もいない夜空の下で笑う
俺
俺
いつも俺は辛くても笑ってた
息が苦しくても
冷たい眼差しで見つめられても
「死ね」と言われたって
いつも笑って「ごめん」って返してきた
俺
俺
俺
冷たい夜風が額に当たる
ずっと堪えていたものが全部出てきた様に
涙が溢れ出てくる
視界に映るビルの光と星達は 淡く揺れながら光り続ける
額から落ちる水の雫で コンクリートの床がぽつぽつと模様を作っていく
俺
笑いながら涙を拭う
でもどれだけ拭っても 涙は溢れ、言うことを聞かない
あれから何時間だっただろう。
泣き続けて、 体が冷たくなってきた
頭がくらくらして
目が開かない。
視界はどんどん黒くなる
体は鉛のように重くなり
腕すらも上がらない
死ぬなよっ!!
また馬鹿みたいに笑えよ
そんな声が耳元で聞こえる
額には冷たく雫のようなものが当たる
手の平には温かい温もり。
俺
もう何かが吹っ切れたかのように
俺は眠りについた