若井、すごく怖い顔してた。
今まであんな顔見た事ない。
そりゃ…怒るよね。
若井にはもう来ないでって言っといて、 涼ちゃんには抱きついてんだもん。
でも、今は誰かに縋らないと、 とてもじゃないけど耐えられそうになかったから…
藤澤
その場に座り込んで、立てずにいるぼくを支えるようにして、涼ちゃんが玄関の前からリビングまで連れて行ってくれる。
そして、僕をソファーに座らせると、 涼ちゃんは向かい合う様に、ぼくの前にしゃがんだ。
藤澤
真剣な目で真っ直ぐぼくを見てくる。
いつものニコニコした涼ちゃんじゃない。
辛そうで。
でも、優しくて。
大森
藤澤
そう言ってぼくの頭を撫でる手が本当に優しくて、 ぼくは気付いたら携帯の画面を開いていた。
若井にもう来ないでって伝えた事。
声が出なくなったのは、ぼくが望んだものという事。
若井の事がずっと好きだったという事。
途中、携帯の画面が涙で濡れたけど、 顔を上げると、涼ちゃんも泣いていた。
そして、ずっと誰にも言えずにいた想いを伝えた終わると、涼ちゃんは静かに…
藤澤
と謝った。
謝らないといけないのはぼくの方なのに…
藤澤
涼ちゃんは静かにぼくの手を優しく握り、 また、涙を流した。
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