syo
………
大先生のもとへと、足を進める
大先生が心配で
何より
起きた大先生を一番最初に見たくて
最近はその事で、仕事に全く身が入ってないのもわかってる
だけど…
今まで通り仕事をしていたら
それこそ、自分を憎んでしまう
今でこそ毎日のように蔑む自分の人格を
これ以上否定してしまえば
大先生に怒られそうだ
syo
ははは…結局大先生か
乾いた笑い声
大先生はその“大先生”という名に恥じぬ
この軍にとって偉大な存在だった
syo
ぺ神ー、なんか手伝うことあるー?
kn
あ、シャオロン
syo
コネシマ…?
syo
なんでここに…?
kn
見たら分かるやろ
コネシマの手には暖かそうな濡れたタオル
どうやら、大先生の体を拭いているようだ
syo
ああ、そっか
kn
大先生、時々笑うんや
kn
そりゃぁもう幸せそうに
kn
オレらは今、コイツの事で苦しんどるのに
はは、と、コネシマは少し笑って見せた
kn
…笑えない冗談やったな、大先生の方が、オレらの何倍も苦しんどったんやろうな…すまん
syo
こんな事言うのは大先生にとっては酷だけど
syo
目覚めてほしいわ
大先生に近づく
腕には俺が撃った弾の痕がくっきりと残り
見ているだけで泣き出してしまいそうだ
syo
大先生…
バイタルを見る
一定の速度で大先生が生きている事を知らせてくれる
それでいて、コレが鳴る限り大先生は健康ではないんだろうな
kn
そういや、ぺ神になんか話しあったんちゃうか?
syo
あ!そうやった!
syo
なぁ、ぺ神
sn
どうしたの?
syo
あの…大先生の為に、出来ること…ある?
sn
…ずっと、そばにいてあげて
syo
後…
syo
………………
syo
…大先生の腕、動く?
sn
現段階じゃまだわからない
sn
でも、出来ることはしたよ
syo
そっか…
syo
大先生、起きてほしいなぁ…
sn
みんなもきっと同じ気持ちだよ