/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
ゾム
おはよ〜
ゾム
しょっぴく…ｯ
ああ…そうや
しょっぴくんはもう……
おらんかったな
ゾム
……君の好きなタバコの匂いがしたから
ゾム
目が覚めてもうたわ…
今でも分かる
ショートピースの匂い
ガチャ
ショッピ
おはようございます
ゾム
おはよぉ〜
君は手に持っていたショートピースをしまった
ゾム
…………
ゾム
気遣わんでもええで？
ショッピ
え？
ショッピ
いえいえゾムさん禁煙ですから
毎回毎回気遣ってくれてる君に
いつしか心を奪われていた
君の目
君の声
君の君の全てが好きなんだ
君の匂い
これは…あの日も今も忘れられないものとなった
ショッピ
ふぅ〜…すっかり遅くなりましたね
その日はたまたま残業で残っていた
ゾム
せやなぁ〜
いつもと同じ通りに帰ろうとして
終点に乗った
ショッピ
ｸﾞｱｯ……ｯｯｯ
ほんの一瞬だった
君は俺に覆いかぶさって
血を流していた
ゾム
しょっ…
︎︎
フハハハハハハハハ！
︎︎
人が死ぬってこんなにはやいんだーーー！ハハハハw
彼は俺には気付いてない
だけど…だけど…ｯｯｯ
ゾム
……ｯ
アイツは無事逮捕された
けど…残るのは後悔ばかりだ
俺は大切なものを失った
しょっぴくんは寸前にタバコを吸っていたのだろうか
ゾム
……最後の君の匂いは
ゾム
ショートピースやったな…w
タバコ嫌いの俺にはいつも無理だったけど
ゾム
いい匂いやった…ｯ
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
