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DAY22

ジョージア

…ひとが、すくない…

ネビル

ここが広いからじゃない?昨日は混んでたしね。

ジョージア

そう…なの?

ネビル

うん。今までの部門とは違って…とても広そうだね。中央本部と言うくらいには…

ジョージア

ちゅうおうほんぶ…

ネビル

…心配してるの?大丈夫、きっと仕事内容は大して変わらないはず。

ジョージア

ううん…それなら、いい。

中央本部の広さに圧倒される二人であった。…どうやら、昨日の試練では人が集まりすぎて、あまり広さを感じられなかったようだが。

そんな広い設備には見合わない、小柄なセフィラ―少なくとも今までと比べれば小柄なセフィラ―が近づいてくる。

…周りを見渡せば、どうやら他の職員もいるみたいだ。同期のミルフィ、後輩のハリー。

ティファレト

さぁ、あんた達、ぼおっと突っ立ってないで仕事するわよ!昨日の夕暮試練も含めて、解決しなきゃいけない事柄だって沢山あるんだから!

ティファレト

…はぁ、上層の馬鹿達がもっとちゃんとしてたら、こっちも多少は楽になるってのに…

ミルフィ

まぁまぁ、落ち着いてください…上層の方々は上層の方々で、頑張ってるんですから…!

ミルフィ

…ええ、少なくとも私が知ってる限り…ホドさんは、職員のためにマニュアル作成とか、教育用ビデオの編集だとか…!

ミルフィ

…意味はないのかもしれないけれど。

最後のほうは少し小さく、ミルフィが言った。彼女は周りを和ませようとする職員だから、セフィラに対してもこういうことを恐れずに言うみたいだ。

まあ…彼女自身が、周りの安寧それ自体に深い興味を持っているのかは分からないけれど。

ミルフィ

…ですから、その…ティファレトさんが、そこまで神経質になる必要は…いや、ここではそれくらいが丁度いいのはわかるんですけど…!

ティファレト

いいえ、あなたは何も分かっていないわ。…中央本部はすごく大きいから、身体がいくつあっても足りないというのに…

ティファレト

…マルクトはミスばかりだし、ホドだって職員の心情を把握すらできていないし…ネツァクに至っては、あの有様だわ…!

ミルフィ

ええっと、ですから…

オデリ

ねえ、これ…大丈夫かな?ぼ、僕には良い状況には見えないんだけど…

オーウェン

うーん…大丈夫じゃない?なんてったって、ここは翼だし…

オデリ

うーん、でも翼について悪い噂も聞くし…

オーウェン

兄さんは気にし過ぎなんだって、もうちょっとらくーに考えるべきじゃない?

オデリ

うーん…。

…おそらく、このままでは収集がつかないだろう。配属されたままの事務員たちですら、そう思い始めたそのとき…

ネビル

…失礼ですが、今このような言い合いをしていても何も生まれません。今は…業務を始めましょう。

ネビル

ミルフィも、少し落ち着いて。ティファレト様に悪気は無いからね。

ミルフィ

え?あ、う、うん…ごめん…。

ティファレト

まったく…仕方ないわね。それじゃあ、各々の持ち場にさっさと着きなさい!仕事に必要な資料は渡しておくから!あとは各自で何とかして。

ティファレト

私は、上層部に用があるから…はぁ、アンジェラ様、あの飲んだくれを何とかしてくれないかしら…。

ネビルの静止によって、その場は静まったが…パッとしない雰囲気の中、彼等は自分の仕事をこなすことにした。

自分でまともに考えることもできないジョージアと、ずっと俯いて不機嫌そうなハリーを除いて。

ネビル

どうしたの、2人とも…ああ、具合でも悪い?

ハリー

…いや、大丈夫…仕事、します。

ミルフィ

ハリーちゃん…何かあったら言ってね。力になってあげられるから。…たぶん。

ハリー

大丈夫…どうせ恵まれてる奴にはわからない…

彼女は小さく呟くように言って、逃れるようにその場を後にした。彼女に翼での処世術は分からないようだから、逃れることが一番だと思ったんだろうね。

ミルフィ

あ、うん…!

ネビル

ほら、ジョージアも仕事しよう。今は事務員が沢山いるけど、そのうち僕らでしか仕事ができなくなる…。

ジョージア

う、うん…

こちらの彼女は戸惑うように言って、ネビルにしがみついて付いていった。

ミルフィ

おっ、作業指示…便利だね、最近…今日支給された端末。

ミルフィ

でも急に、どうして?

ネビル

あぁ、人が多くなったからじゃない?あの管理人のことだから、ここ数日の業務で急に思いついたんだろうね。

ミルフィ

でも、これだとヴェネスが…ああ、義体をつけてたんだった。

彼女らの新しい端末は、小型の機械がついた腕時計のようなもので…見るに、前のとは違って振動と画面で指示を伝えるみたいだ。

ミルフィは目の見えないヴェネスのことを心配したらしいけど…この都市には便利な技術が沢山あるから、実際の眼がなくても問題はないみたいだね。

実際の眼があるか以前に、物事を見極める眼があるかどうかってことが重要みたいだけど…

ネビル

…あぁ、僕にも作業指示が…行かないとね。

ジョージア

あの…わたしは…?

ジョージア

えっと…どうすればいいのかわからなくて…

ネビル

あ…はぁ…。

短く溜息を吐いた後、戸惑って申し訳ないという素振りをするジョージアに、彼は困ったような…癪なような感じで言う。

ネビル

…ハリーにも作業指示が出ているみたいだし。中央本部の事務員達に聞いて…あぁ、そこの事務員。少しこの子の面倒を見てくれない?

オデリ

えっ?あぁ、勿論です、管理職の方…。

ネビル

うん、ありがとう。それと…余計なことはしないでくれるとありがたいかな。

オデリ

え?えぇ…。

ジョージア

(…?)

ネビル

それじゃあ、僕は行くから。ジョージア、良い子にしててね?

ジョージア

う、うん…?

ネビルは不満げなようだけれど、事務員に彼女を預けることにしたようだ。彼女が勝手な行動で傷つくくらいなら、こっちのほうが良いと思ったんだろうね。

勿論、事務員がジョージアを傷つけたり…変な気を起こさせたりしたら、容赦はしないだろうけど。

事務員も都市の人間だから、その意を敏感に察したようで、最低限の世話だけすれば良いだろうと心に決めて、彼を見送ったんだ。

オデリ

はぁ…中央本部の仕事を教えればいい?

ジョージア

た…たぶん?

事務員はその煮え切らない返事に少し苛立つけれど、それでも…改めて考えると、おかしい状況だと気付いたみたい。

オデリ

君…どうしたの?その…精神汚染でおかしくなってるわけでも無さそうだし…

ジョージア

え?あ…えっと…。

事務員から管理職への質問としては不敬であるとも薄々感じてはいるけれど、それ以上にこの状況をどうするかに迷って、それどころじゃ無いみたいだね。

このままでは仕事が進まない…そう思っていたところに、比較的小柄なセフィラ“達”が現れた。

ティファレト

あんた達、何もたもたしてるのよ…ぼーっと突っ立ってるくらいなら、早く仕事してくれる?

ティファレト

ティファレト、まずは彼らの事情も聞いてみよう。何かあるのかもしれないし。

ティファレト

うう…ティファレトが言うなら…あんた達さっきから挙動不審だけど、一体何をしてるの?

オデリ

あ…えっと…その、

オデリ

そうだ、僕新人だから…ええっと、業務内容が分からなくて…

オデリ

管理職の方にお聞きしたんですけど、この方もあまりよく分からないみたいです…。

ティファレト

はあ!?マニュアルは渡したじゃない、ほんっと使えないわね…

この中央本部は激務なこともあって、ティファレトは相当イライラしてるみたいだ。

深く溜息を吐き、事務員達に向き直る。

ティファレト

良い!?あんた達がそんな調子だったら、処分することだってできるんだからね!

オデリ

あの、違くて…本当は…

ジョージア

(…?)

明らかに苛立つティファレトと、なんとか弁明しようとしている事務員だけど、ジョージアには状況がよく分かっていないみたいだね。

そのまま、彼女は徘徊しようとする。…目の前で大声をあげる鉄の箱が怖かったのかもしれないし、それにおどおどする事務員の言い訳も見苦しかったのかもしれない。

オデリ

あ…!ちょっと待って、君…。

オデリ

いや…あれ、そういえばオーウェンは?

ティファレト

あ!ちょっと…はぁ…。後でアンジェラ様にも報告しなくちゃ…

ティファレト

それと…死んだわよ。さっきの試練で。

オデリ

あっ…えっ、試練?

オデリ

そんな、いつの間に…。

狼狽えるオフィサー…無理もない。翼が、ここまで命を軽く扱う場所だとは思っていなかったのだろう。いくら都市の人といえども…。

…それにしても、エージェントは試練の鎮圧を任せられる筈だけど。

管理人が単に指示を下さなかったのかもしれないけれど、まさか…。

ミルフィ

あっ!ジョージアちゃん、試練の鎮圧手伝ってくれない?緑黎明だからそんなに手強くもないんだけど…。

ネビル

…おかしいな。管理人はさっき指示を出したと…

ミルフィ

それで何故か指示が通らないから、私達が連れてくるように言われたんじゃないの?

ネビル

……なるほど。

…彼女は、指示を聞き入れられなかったみたい。

無理もないのは自明だ。彼女に、判断力は残されていないのだから。

それに…そういう職員は、これからも入ってくるだろうから、大した問題ではない。それでも…。

ネビル

…次こういうことがあったら…ジョージア、君の命が危険に晒されるかも…いや、君が指示を聞き入れられなかったことは仕方ないかもしれない。

ネビル

…事務員は何をしていたんだ…彼女のことを見ていなかったのかな?

ミルフィ

ま、まあ…それは彼らの仕事じゃないから…

ミルフィ

…今回は黎明試練だったし?それに…ジョージアちゃんがこうなったの…は…

ミルフィ

…いや、何でもない。

ネビル、彼は今までの自分の行動が最善だと信じていたから…ジョージアが自分の意に反することをしたことが随分受け入れられないみたい。

明らかに不機嫌な様子でオフィサーを責めようとしている彼を止められず、ミルフィは立ち尽くしていた。

ルノン

あれ、もう白昼試練なんですね?しかもだいたい体力は削れてるみたい…

指示とともに鎮圧に駆けつけたルノンは、その様子を見て感嘆にも似た疑問を口にした。

ヴェネス

業務のスピードも速くなったし、武器も強くなったしな。さて、続けよう。

それに対してヴェネスは、武器を振るいながら答える。

ルノンも加勢しようとして、武器を構えた。しかし…。

ルノン

えいっ…わぁっ!?

ヴィル

ルノン…!?大丈夫か!?

ルノン

大丈夫です。転んだだけ…あれ。

彼女が武器を拾おうとして向いた視線の先には…

…無惨にも、見覚えのある2人のオフィサーの死体が転がっていた。

ルノン

この人たち…!

オリバー

……。

震えた手で触れてみたが、反応はなかった。

彼女は…接した人間に、裏路地でもないこんなところで…わかってはいたけど、死んでしまわれたことに、心底動揺していた。

ルノン

そ、そんな…

ヴィル

…この会社ではよくあることだ。気を落とすな。

グレイス

そうですね。あまり彼らを気にかけていると、逆に僕達が処分されてしまうでしょうし。

2人の先輩がルノンに対して厳しくも励ますような言葉をかけたが…。

彼女は、絶望に満ちた顔をしていた。たったひとつ残った、自分が人を守れるという希望が、遂に潰えてしまったことを感じた。

彼女は静かに武器をとり…

緑の白昼に、なんども。なんども。打ち付けた。

管理人(放送)

最後の試練が鎮圧されたね、業務お疲れ様。メインルームに戻って各自解散を…

ルノン

はあっ…はあっ…はあっ…

ルノン

(私は…何もできない…無力な存在だ…)

呆然と立ち尽くしたルノンをよそにして、業務終了の知らせが鳴り響いた。

彼女が立ち直るには…今暫く時間がかかるかもしれないね。

ネビル

ジョージア…心配したんだよ?

ジョージア

うん…

ネビル

…僕はジョージアの為を想って…

独り言のようにも、語りかけるようにも聞こえるその声には、明らかに呆れがこもっていた。

…自分に対してなのか、ジョージアに対してなのかは想像がつかないけれど…

彼はジョージアに歩み寄って、彼女の首を掴んでベッドに押し倒した。

ジョージア

ぐ…ゔぅ…

ネビル

…分かってる。君がこうなってしまったのは僕の責任だし…でも君はこうでもしないと思い詰めて爆発してしまうから!君が、傷つかないように…

ジョージア

…やめて…くるし…

ネビル

なのに…君はいつも自分を危険な方向に…!誰かに従ってさえいれば君はずっと安全で快適でいられるのに、どう…して…。

ジョージア

…ネビル…?ぅ…

彼は興奮して、自分が言ってることがよく分かっていないみたいだけど…

…無茶苦茶な論理に見えるけれど、彼は無力なジョージアを前にして、自分のそんな思考を止められないみたいだ。

止めてくれる人がいたとしても…きっと、根付いてしまった彼の思考を、さっぱり矯正してしまうことはできないんだろうけど…

ジョージア

…こわい…どうして…?

ネビル

…もういい。今日は寝よう…疲れたもんね。

ジョージア

…?うん。

少し息苦しい雰囲気の中、2人は目を閉じた。

DAY23

ネビル

……もう朝か。

ジョージア

あ…おは、よう

ネビル

おはよう、ジョージア。起きてたの?

ジョージア

ん…。

2人とも眠そうな会話を交わすが、ネビルが始業時間が迫っていることに気付いて急いで支度を始める。

ジョージア

えっと…ごはん、たべないの?

ネビル

今日は時間が無いから。大丈夫、昼に沢山食べよう。

ネビル

それと…昨日ごめんね。つい心配になって…。

彼は昨日と一変した優しい音色でそう言った。

それでも、またすぐに厳しい声音を発するようになるだろう。…今日収容される幻想体は、危険な存在であると知らされるだろうから。

ティファレト

こんにちは、中央本部第二チームを担当するティファレトです。

ティファレト

本日の業務は…新しい幻想体の観測と記録ですね。それでは、頑張ってください…皆さんには期待していますから。

小柄なセフィラ…前と同じ名前のセフィラが、抑揚の少ない落ち着いた声で言う。

ネビル

はい、よろしくお願いします。

ジョージア

(頭を下げさせられる)

ネビル

あぁ、移動指示…うーん、ジョージアを任せておくのは…

昨日のことがあってネビルは心配しているみたい。周りを見渡し、ここでは誰も信用できないと悟って、困ったような顔になる。

ネビル

はぁ…他にエージェントがいれば。

ネビル

…ジョージア、

困っていてもどうしようもないことに気づいた彼は、ジョージアに若干低い声で声をかけた。

ネビル

君が持ってる端末があるでしょ。振動を感じたら必ずそれを見て、従って。分からなければ周りのオフィサーかティファレト様に聞いて…うん、エージェントである君が簡単に処分される心配はないから。

ネビル

はぁ…音声で知らせてくれる方が良かったのに、なんでこんな…

指示が複雑になれば音声だけで伝えることは不可能だし、人が多くなるから…というのが本来の理由であり、実際こっちのほうが私も助かるんだけど…

管理人は、ジョージアのように判断力が無い職員にとって視覚で判断して動くことが難しいということを、すっかり失念していたみたい。

そんな管理人に憎悪を込めながらも、ネビルは指示を忠実に遂行した。

ネツァク

…では、業務を始めましょう。各々、管理人の指示に従って…。

安全部門でも、業務開始が告げられていた。

まあ、こちらには、先程のような活気も無ければ、全体としてやる気も無い感じだ。

ただ一人、彼女を除いてはね。

リビィ

ネツァク…効率的なエネルギー生産のためには、業務内容を把握しておかなければならない。

リビィ

…私が今から職員達を一人ずつ斬っていっても、対応できるように。

ルネス

ひっ…

デスティニー

……………。

ネツァク

はぁ、わかりましたよ…通常通りの観測、あとは安全装置の点検ですね…これでいいでしょう?

リビィ

…うん。

…リビィ。

俺は、この人が苦手だ。

常に発せられる強い殺気と、仕事をちゃんと遂行しない者たちへの嫌悪感。

…死にたくない、そう思い続けてきたから…

俺は、この人の言葉を聞くたび…首を刎ねられるような気持ちになって…

…ひどく、震えるのだ。

リビィ

…そこ、何突っ立ってるの。やることがあるのに、まさか…

リビィ

…事務員如きの存在が、時間を浪費する赦しを得られるとでも?

光輝

ああっ、はい…点検だよね?エバ。

エバ

うん、そうみたい。光輝もマニュアルは読んだよね?

光輝

勿論。

エバ

それじゃ、行こっか。…あっ、もう他の事務員が…

リビィ

……チッ、どいつもこいつも…

リビィ

…ルネス、デスティニー。

デスティニー

な…なに?

ルネス

っ!?!?…なっ、なな、なんでしょう…

唐突に向けられた俺たちへの殺意に、俺はひどく慌ててしまった…だって、だって怖いんだもん!

リビィ

試練の鎮圧指示が出ている。迅速な対処をしにいかなければ…

リビィ

紫の黎明…ルネス、前へ。

ルネス

えっ…いっ、いやだ!まだ死にたくない…!

ルネス

うぅ…うっ…

リビィ

…私に今すぐ斬られるのと、大人しく前に行くの。どっちがいい?

俺にしては悩んだが…とっても、とっても…今すぐ死ぬよりは、後で生き残る可能性があるほうに賭けたほうが良いなと思い、

ルネス

はぁっ…前…まえ…に…

リビィ

そう…なら、さっさと動いて。

ルネス

ひゃ…ひゃいっ!

仕方なく、端末に表示される場所へ駆けた。

ルネス

はっ…はぁ…来るな…!来るな……!!

リビィ

…今。デスティニー、特殊攻撃。

デスティニー

…うい。

彼女のかけ声とともにデスティニーの持っていた武器…「収穫」が大きく振られ、

続いてリビィのジャスティティアの連撃…

…唖然として、その場に留まってしまった。

リビィ

鎮圧完了…持ち場に…

リビィ

…いいえ、「肉体の調和」の制圧準備を。

ルネス

まっ…まだやるの!?

リビィ

やりたくないなら、死ねば?

ルネス

…ぐ、それは…

彼は少し不服そうに、しかし迅速な足取りで、かの個体のいる場所へと向かった。

ヴェネス

あっ…!安全部門からの援軍だ!

リビィ

中央と情報…これだけ人が集まって、まだ制圧できてないの?

ミルフィ

あはは…それが、肉体の調和のスピードについていけなくて…

よく見れば、一部の職員は既に疲れている様子である。

ミルフィやヴェネスも、多少息があがっていた。

ネビル

…ここで雑談している暇はない。行くよ。

パメラ

準備万端。あっち。

ルネス

(うわぁ…肉体の調和も怖いし…苦手な奴ばっかりだ…。)

しかし、怯えていても命は助からないと、ルネスはこの施設で知ったみたいだね。

急いで、彼も集団についていった。

リビィ

…いた。

ミルフィ

やっちゃえ〜!!

すると、肉体の調和は振り返り…

無差別に…いや、怯えて止まっているルネスを目がけて、攻撃を始めた。

ルネス

ひっ…!

パメラ

…ルネス。そこでじっとしてて。

ルネス

!?!?でも…

リビィ

囮。

ルネス

えっ…!ちょ…

ルネス

うっ……!!

彼が目を閉じて何も抵抗できずにいると…

無線機から、突如音が響いた。

アシュリー

こちら指揮部門!そいつは制圧後爆散して…その…なんだっけ?

アモン

開始の歌声を3体、施設中に無造作にばら撒く。

アシュリー

ああ!そうだ!とにかく、必要なやつだけ残って、危険そうな収容室の前に行くんだ。

ティム

肉体の調和ってだいぶ強かった気がしますけど…

ハナ

大丈夫だろ。この2人がこう言ってるくらいだし。

アモン

ああ。安全だけはそこで制圧を。他は自部門の収容室前に…いや、ネビル。お前は駄目だ。

ネビル

…何故ですか。

アシュリー

さっき情報から新規幻想体の観測情報をもらったが、どうやら感染症状を引き起こすらし…ああ、ジョージアは大丈夫だから。余計な心配はやめろ。

ハナ

中央第一は広いので、そちらに向かうのが賢明かと。

アモン

時間を使わせてすまない。そういうことだから。

ハナ

次は残った職員達にも指示を…

無線機が切れる。

ミルフィ

今までこんな…指揮部門ってこんな業務してた?

ヴェネス

無線機が支給されたからじゃ…というか、さっさと行こう。

ミルフィ

りょうかい〜

そう言って姿を消す職員達。

残った安全部門は…

ルネス

いっ、いつまで耐えればいいんですか…?!

ルネス

というかなんで皆どこかに…

リビィ

…まさか、指示を聞いてなかった?

デスティニー

耐えるのに精一杯だったんだろうし…。

ルネス

うっ…すみません…命は…

リビィ

…デスティニー。攻撃するよ。

デスティニー

うい。

ルネスは巧妙な動きで攻撃をかわし続け、

ジャスティティアと収穫の連撃により…「肉体の調和」は、爆散した。

CHOCO

今回も雑でしたがここまでです。

CHOCO

地の文なるものを入れてみました。これは私視点(三原色視点)でありますが、だいぶ書くの楽しかったよ。

CHOCO

今回は日常パートですが、無線機とかを入れてもらいました。今まで指揮部門の活躍が無かったのはメンバー固定が無かったのと放送機器が不十分だったからですね。

CHOCO

いや正確に言えば管理人が新人に指揮を任せたくなかったしクトにも任せたくなかったのでセッティングしてませんでした。

CHOCO

だいぶご都合ですねすみません。この管理人はイレギュラーなのでシナリオ範囲内でグレーなことをやってます。が、もう指揮できる人がいるので大丈夫ですよ。

CHOCO

あとはカットをだいぶ入れましたね、無理に書くのは賢くない。いやまあ…

CHOCO

なのでジアの初Aleph作業とかは書いてない、でも後々書きたいものはあるのでそのために取っておきます、これが表現の工夫だ諸君。

CHOCO

いや言い訳してもいいですか?

CHOCO

本当に解像度が私にないので…最初から描写してないやら矛盾やらありますが、それはあるべくしてあるものと思っていただけると…

CHOCO

この管理人ならやりかねん!という範囲で解釈してもらえると。知らなかったことは知るべきでなかったということ(屁理屈かもしれない)

CHOCO

と、謎理論をかましまして

CHOCO

実は喜ばしいことに受験は比較的好調?です。上手くいくとは限りませんが。なので早めに終わってほしい。そしたら更新頻度も上がる…かな。

CHOCO

御存知私はものすごくガキですのでめちゃくちゃテラーでの立ち回りとか書き方とか、なんならこのコーナーすら作品の付属品として駄作ですねすみません。言い訳コーナーと化している

CHOCO

まあ暖かい目で見守って…

CHOCO

もっと謎理論をかますとこれ、本編世界線とだいぶ乖離してるんですよね。

CHOCO

大まかな流れは一緒だしまあ振れ幅の範囲内でしょうが、管理人が記憶引き継いでる、グレーなシナリオ妨害、カルディアという存在、など。

CHOCO

なのでまあ多少違うところがあれど暖かい目で許して本当に

CHOCO

ぷりーずふぉーぎぶみー…

CHOCO

受験頑張ります、はい

CHOCO

因みにディスコード鯖作りましたので、鳥籠支部語りたい方(なう私含め2人しかいない)入ってくれると。言ってくれれば送りますので。

CHOCO

今後の展開としては、セフィラコア抑制はもうすぐやる予定です。

CHOCO

ただ現状時間と満足いく表現力がないので、だいぶ時間あく可能性ありますよ。

CHOCO

そんな感じです。ガキですみません…
では、また次回会おう、ばいばい

鳥籠の中、彼女の日々〜職員ジョージアのL社での日常〜 ※キャラ崩壊等注意

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