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DAY22
ジョージア
ネビル
ジョージア
ネビル
ジョージア
ネビル
ジョージア
中央本部の広さに圧倒される二人であった。…どうやら、昨日の試練では人が集まりすぎて、あまり広さを感じられなかったようだが。
そんな広い設備には見合わない、小柄なセフィラ―少なくとも今までと比べれば小柄なセフィラ―が近づいてくる。
…周りを見渡せば、どうやら他の職員もいるみたいだ。同期のミルフィ、後輩のハリー。
ティファレト
ティファレト
ミルフィ
ミルフィ
ミルフィ
最後のほうは少し小さく、ミルフィが言った。彼女は周りを和ませようとする職員だから、セフィラに対してもこういうことを恐れずに言うみたいだ。
まあ…彼女自身が、周りの安寧それ自体に深い興味を持っているのかは分からないけれど。
ミルフィ
ティファレト
ティファレト
ミルフィ
オデリ
オーウェン
オデリ
オーウェン
オデリ
…おそらく、このままでは収集がつかないだろう。配属されたままの事務員たちですら、そう思い始めたそのとき…
ネビル
ネビル
ミルフィ
ティファレト
ティファレト
ネビルの静止によって、その場は静まったが…パッとしない雰囲気の中、彼等は自分の仕事をこなすことにした。
自分でまともに考えることもできないジョージアと、ずっと俯いて不機嫌そうなハリーを除いて。
ネビル
ハリー
ミルフィ
ハリー
彼女は小さく呟くように言って、逃れるようにその場を後にした。彼女に翼での処世術は分からないようだから、逃れることが一番だと思ったんだろうね。
ミルフィ
ネビル
ジョージア
こちらの彼女は戸惑うように言って、ネビルにしがみついて付いていった。
ミルフィ
ミルフィ
ネビル
ミルフィ
彼女らの新しい端末は、小型の機械がついた腕時計のようなもので…見るに、前のとは違って振動と画面で指示を伝えるみたいだ。
ミルフィは目の見えないヴェネスのことを心配したらしいけど…この都市には便利な技術が沢山あるから、実際の眼がなくても問題はないみたいだね。
実際の眼があるか以前に、物事を見極める眼があるかどうかってことが重要みたいだけど…
ネビル
ジョージア
ジョージア
ネビル
短く溜息を吐いた後、戸惑って申し訳ないという素振りをするジョージアに、彼は困ったような…癪なような感じで言う。
ネビル
オデリ
ネビル
オデリ
ジョージア
ネビル
ジョージア
ネビルは不満げなようだけれど、事務員に彼女を預けることにしたようだ。彼女が勝手な行動で傷つくくらいなら、こっちのほうが良いと思ったんだろうね。
勿論、事務員がジョージアを傷つけたり…変な気を起こさせたりしたら、容赦はしないだろうけど。
事務員も都市の人間だから、その意を敏感に察したようで、最低限の世話だけすれば良いだろうと心に決めて、彼を見送ったんだ。
オデリ
ジョージア
事務員はその煮え切らない返事に少し苛立つけれど、それでも…改めて考えると、おかしい状況だと気付いたみたい。
オデリ
ジョージア
事務員から管理職への質問としては不敬であるとも薄々感じてはいるけれど、それ以上にこの状況をどうするかに迷って、それどころじゃ無いみたいだね。
このままでは仕事が進まない…そう思っていたところに、比較的小柄なセフィラ“達”が現れた。
ティファレト
ティファレト
ティファレト
オデリ
オデリ
オデリ
ティファレト
この中央本部は激務なこともあって、ティファレトは相当イライラしてるみたいだ。
深く溜息を吐き、事務員達に向き直る。
ティファレト
オデリ
ジョージア
明らかに苛立つティファレトと、なんとか弁明しようとしている事務員だけど、ジョージアには状況がよく分かっていないみたいだね。
そのまま、彼女は徘徊しようとする。…目の前で大声をあげる鉄の箱が怖かったのかもしれないし、それにおどおどする事務員の言い訳も見苦しかったのかもしれない。
オデリ
オデリ
ティファレト
ティファレト
オデリ
オデリ
狼狽えるオフィサー…無理もない。翼が、ここまで命を軽く扱う場所だとは思っていなかったのだろう。いくら都市の人といえども…。
…それにしても、エージェントは試練の鎮圧を任せられる筈だけど。
管理人が単に指示を下さなかったのかもしれないけれど、まさか…。
ミルフィ
ネビル
ミルフィ
ネビル
…彼女は、指示を聞き入れられなかったみたい。
無理もないのは自明だ。彼女に、判断力は残されていないのだから。
それに…そういう職員は、これからも入ってくるだろうから、大した問題ではない。それでも…。
ネビル
ネビル
ミルフィ
ミルフィ
ミルフィ
ネビル、彼は今までの自分の行動が最善だと信じていたから…ジョージアが自分の意に反することをしたことが随分受け入れられないみたい。
明らかに不機嫌な様子でオフィサーを責めようとしている彼を止められず、ミルフィは立ち尽くしていた。
ルノン
指示とともに鎮圧に駆けつけたルノンは、その様子を見て感嘆にも似た疑問を口にした。
ヴェネス
それに対してヴェネスは、武器を振るいながら答える。
ルノンも加勢しようとして、武器を構えた。しかし…。
ルノン
ヴィル
ルノン
彼女が武器を拾おうとして向いた視線の先には…
…無惨にも、見覚えのある2人のオフィサーの死体が転がっていた。
ルノン
オリバー
震えた手で触れてみたが、反応はなかった。
彼女は…接した人間に、裏路地でもないこんなところで…わかってはいたけど、死んでしまわれたことに、心底動揺していた。
ルノン
ヴィル
グレイス
2人の先輩がルノンに対して厳しくも励ますような言葉をかけたが…。
彼女は、絶望に満ちた顔をしていた。たったひとつ残った、自分が人を守れるという希望が、遂に潰えてしまったことを感じた。
彼女は静かに武器をとり…
緑の白昼に、なんども。なんども。打ち付けた。
管理人(放送)
ルノン
ルノン
呆然と立ち尽くしたルノンをよそにして、業務終了の知らせが鳴り響いた。
彼女が立ち直るには…今暫く時間がかかるかもしれないね。
ネビル
ジョージア
ネビル
独り言のようにも、語りかけるようにも聞こえるその声には、明らかに呆れがこもっていた。
…自分に対してなのか、ジョージアに対してなのかは想像がつかないけれど…
彼はジョージアに歩み寄って、彼女の首を掴んでベッドに押し倒した。
ジョージア
ネビル
ジョージア
ネビル
ジョージア
彼は興奮して、自分が言ってることがよく分かっていないみたいだけど…
…無茶苦茶な論理に見えるけれど、彼は無力なジョージアを前にして、自分のそんな思考を止められないみたいだ。
止めてくれる人がいたとしても…きっと、根付いてしまった彼の思考を、さっぱり矯正してしまうことはできないんだろうけど…
ジョージア
ネビル
ジョージア
少し息苦しい雰囲気の中、2人は目を閉じた。
DAY23
ネビル
ジョージア
ネビル
ジョージア
2人とも眠そうな会話を交わすが、ネビルが始業時間が迫っていることに気付いて急いで支度を始める。
ジョージア
ネビル
ネビル
彼は昨日と一変した優しい音色でそう言った。
それでも、またすぐに厳しい声音を発するようになるだろう。…今日収容される幻想体は、危険な存在であると知らされるだろうから。
ティファレト
ティファレト
小柄なセフィラ…前と同じ名前のセフィラが、抑揚の少ない落ち着いた声で言う。
ネビル
ジョージア
ネビル
昨日のことがあってネビルは心配しているみたい。周りを見渡し、ここでは誰も信用できないと悟って、困ったような顔になる。
ネビル
ネビル
困っていてもどうしようもないことに気づいた彼は、ジョージアに若干低い声で声をかけた。
ネビル
ネビル
指示が複雑になれば音声だけで伝えることは不可能だし、人が多くなるから…というのが本来の理由であり、実際こっちのほうが私も助かるんだけど…
管理人は、ジョージアのように判断力が無い職員にとって視覚で判断して動くことが難しいということを、すっかり失念していたみたい。
そんな管理人に憎悪を込めながらも、ネビルは指示を忠実に遂行した。
ネツァク
安全部門でも、業務開始が告げられていた。
まあ、こちらには、先程のような活気も無ければ、全体としてやる気も無い感じだ。
ただ一人、彼女を除いてはね。
リビィ
リビィ
ルネス
デスティニー
ネツァク
リビィ
…リビィ。
俺は、この人が苦手だ。
常に発せられる強い殺気と、仕事をちゃんと遂行しない者たちへの嫌悪感。
…死にたくない、そう思い続けてきたから…
俺は、この人の言葉を聞くたび…首を刎ねられるような気持ちになって…
…ひどく、震えるのだ。
リビィ
リビィ
光輝
エバ
光輝
エバ
リビィ
リビィ
デスティニー
ルネス
唐突に向けられた俺たちへの殺意に、俺はひどく慌ててしまった…だって、だって怖いんだもん!
リビィ
リビィ
ルネス
ルネス
リビィ
俺にしては悩んだが…とっても、とっても…今すぐ死ぬよりは、後で生き残る可能性があるほうに賭けたほうが良いなと思い、
ルネス
リビィ
ルネス
仕方なく、端末に表示される場所へ駆けた。
ルネス
リビィ
デスティニー
彼女のかけ声とともにデスティニーの持っていた武器…「収穫」が大きく振られ、
続いてリビィのジャスティティアの連撃…
…唖然として、その場に留まってしまった。
リビィ
リビィ
ルネス
リビィ
ルネス
彼は少し不服そうに、しかし迅速な足取りで、かの個体のいる場所へと向かった。
ヴェネス
リビィ
ミルフィ
よく見れば、一部の職員は既に疲れている様子である。
ミルフィやヴェネスも、多少息があがっていた。
ネビル
パメラ
ルネス
しかし、怯えていても命は助からないと、ルネスはこの施設で知ったみたいだね。
急いで、彼も集団についていった。
リビィ
ミルフィ
すると、肉体の調和は振り返り…
無差別に…いや、怯えて止まっているルネスを目がけて、攻撃を始めた。
ルネス
パメラ
ルネス
リビィ
ルネス
ルネス
彼が目を閉じて何も抵抗できずにいると…
無線機から、突如音が響いた。
アシュリー
アモン
アシュリー
ティム
ハナ
アモン
ネビル
アシュリー
ハナ
アモン
ハナ
無線機が切れる。
ミルフィ
ヴェネス
ミルフィ
そう言って姿を消す職員達。
残った安全部門は…
ルネス
ルネス
リビィ
デスティニー
ルネス
リビィ
デスティニー
ルネスは巧妙な動きで攻撃をかわし続け、
ジャスティティアと収穫の連撃により…「肉体の調和」は、爆散した。
CHOCO
CHOCO
CHOCO
CHOCO
CHOCO
CHOCO
CHOCO
CHOCO
CHOCO
CHOCO
CHOCO
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CHOCO
CHOCO
CHOCO
CHOCO
CHOCO
CHOCO
CHOCO
CHOCO
CHOCO
CHOCO
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