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2日目 1限目 古文
--白鷺学園 1年A組 朝
チャイムが鳴る。 1限目、古文。
黒板の前に立つのは、涼やかな目元に端正な顔立ち、長身のスーツ姿
担当教師:九条先生
教壇に立つだけで、教室の空気が引き締まる。 その声は落ち着いていて、でも淡々と響く
九条先生
その瞬間だった
ガタン
教室の一角から、音を立てて座り直す音が響いた
見れば、御影のあが、サッと前髪を指でかきあげ、脚を優雅に組み直していた。
目は教壇に真っ直ぐ向けられ、さっきの柔らかな雰囲気はどこにもない。
その周囲でも変化が。
T_⚡
いつも明るく騒がしいたっつんさんが、口を閉じて真剣な表情に
Y_🍗
ゆあんくんは教科書に指を添え、静かにページを開いた
H_🐑
ヒロくんは姿勢を正し、眼鏡越しに板書を鋭く追う
J_🦖
じゃぱぱさんはペン回ししながら口角だけあげている
N_🌷
なおきりさんは手を組み、姿勢をまっすぐに整える。
(……え?さっきまで王子とか姫とか呼ばれてたよね?同一人物…?)
(御影さん、さっきまでふわふわ笑ってたよね…?)
(いや…なんか美しすぎるんだが…)
クラスメイトは全員思った
「ガチの本物だ」
九条先生は少しだけ視線を動かす
のあさんの方を見て、ほんの僅かに眉を上げる
九条先生
N_🍪
のあさんは視線をそらさず、はっきり答える
(……かっこよすぎて声が出ない…)
のあさんは言い終わるとまた前髪をかきあげ教科書へ目を送る
T_⚡
Y_🍗
H_🐑
N_🌷
J_🦖
この6人はただの幼なじみじゃない。
"白鷺学園の頭脳チーム"と呼ばれる日が来るのもそう遠くはないかもしれない。