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母の言葉が聞こえないように
耳を塞いで
蹲って
泣いて
きっと
全部俺が悪いのに
受け止められなくて
ほんとにだめだなぁ、って
母
母
耳をつんざいた
母の声
消えてほしいってみんな思ってる、
おわらせよう
もう生きていても仕方がない
…いや、きっと初めから
何にもなれない俺は
生まれなきゃ良かったんだ
そう言って彼は哀しそうに笑った
ちぐちゃんが手を差し出してくれる
その手を借り、立ち上がる
俺はその会話に違和感を覚えた
…なんでだ、?
彼が
俺の名前を一度も呼んでいない
多分、俺があんなこと言ったからだ
お母さんに名前を呼ばれるのが苦手だったからか
あの時は咄嗟に…
名前を呼ばないで
そう言われたあの時から
最大限努力したつもりだ
でも、
彼がそう言ってくれるなら
部屋の外から声が聞こえる