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エアル

なんでこんな匂いが…

エアル

一体どこから…

トゥール

ウッ……1番匂いが濃かったのはベットの方だ

エアル

なるほど、ありがとな

トゥール

今の、俺にはこれくらいのことしかできねぇからな…ッ

エアル

いや、十分だよ

フォス

ここ…だよね

いつの間にかフォスが ベットの目の前に立っている

エアル

あぁ、そこで間違いない

フォス

うっ……ッ…それじゃ、捲るよ…

フォス

せぇッの…ッ!

バサッと布を捲る

その中を見たフォスが 息を飲む音が聞こえた

フォス

ヒュッ…ッッ…ぁ…ああ…

涙目になりながら後退る

エアル

おい…?大丈夫か?

フォス

ぁ…ッ…えあ、る…ヒック…ッッ…

フォス

ぅ……ッウ"エ"ッ"ッ"……ッ

震えながらフォスは吐いた

エアル

おい!フォス!

フォス

ゲホッ……ケホッケホッ…ヒグッ…ッ

エアル

ほら、こっちに来い!

フォス

ァ…ウッ……

安定していない足取りで 倒れるように抱きついてた

フォス

ぉ……おじょ、う、ちゃんが…ッ

エアル

嬢ちゃん?

エアル

嬢ちゃんならトゥールのとこに…

フォス

ちがっ!ッッ……ゥ"ッ"

エアル

おわっ……

エアル

……トゥールの近くにいろ

エアル

俺なら多少耐性ついてるから

フォス

……うん…

トゥールがいる窓際まで フォスを支えて案内し 俺はベットの方へと歩いた

エアル

…うっわ…ッ

エアル

これは……やべぇなぁ…ッッ…

ベットの上に転がされていた”ソレ”

エアル

ぐっ……匂いがいっそう濃く…ぅッ

エアル

チッ……ケホッ………なんで

エアル

なんで”嬢ちゃん”がベットの上に…

エアル

いや、正確には嬢ちゃんの”遺体”がなぜここに…?

そう、ベット上にあったのは 紛れもない悪魔執事の主 ”天野 リア”の遺体

エアル

それに…何だこのカセットテープみたいなやつ…

遺体にはカセットテープのような物が 首から下げられていた

エアル

……!?

じっと見ていると突然誰も 触っていないのにカチッと スイッチが入ったような音と共に 嬢ちゃんの声が鳴った

キャァァァッ!!

エアル

うぐっ…ッ!?

それは耳を塞ぎざる負えない程の 金切り声で部屋のドアの奥から ドタドタドタ!!という足音が 聞こえてきた

エアル

やべっ!

急いでフォスを抱え 窓から屋根の上へと飛び移る

???

主様!!大丈夫ですか!!

ア、アァ……ダイジョ、ブダヨ

ソレから聞こえる声は嬢ちゃんの 声なのに、俺らからすれば 別人のような声に聞こえる

ブチブチと音を切らしながら ”大丈夫だよ”と答えるソレ

???

あぁ…よかった

16人の内の誰かが部屋に入って来て 嬢ちゃんの上半身を起こした

???

もう少しで夕食のお時間ですので、それまでお待ちくださいね。主様。

───、──────

ソレはもう声を発することは無かった

きっと先程の金切り声で 発信部分が壊れてしまったのだろう

???

それでは、失礼します

エアル

…これは、相当イかれてやがるぞ

フォス

あの人は誰なんだろう…ハナマル君の声ではなかった

トゥール

うぐ……さっきの声か音か知んねぇけど…まだ耳に残ってやがる…

エアル

俺もだ

フォス

僕も…

3人は屋根の上に呆然と立っていた

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