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天才(仮)
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#もか
もか@リムるな🫶小説コン開催
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コメント
3件
展開がエモくて儚くて大好きです😳💘 続き楽しみにしてます!!
うわ、すごく引き込まれました…! 夕焼けの教室の静けさから始まる、ゆあんくんの孤独な緊張感がひしひしと伝わってきました。特に「うり」の、普段の明るさとは違う低い声での「ゆあんくんが思っている以上に時間は残っていない」という台詞、ゾッとしましたね…。あのキャラが核心を握っている匂いがするのに、まだ何も明かさないもどかしさがたまらない。 そしてラスト、のあさんの声で呼ばれた先に現れた崩れた星の塔のビジョン!あの日はまだ八十日も先のはずなのに、記憶が既に侵食してきている感じが怖くて、でも続きが気になって仕方なくなりました。赤い星の描写も美しくて不気味で、次のエピソードが待ち遠しいです🌷
第三話
知らないはずの名前
俺は一人、教室に残っていた
窓の外は、もう夕焼け色に染まっている
いつもなら、のあさんたちともう帰っている時間
けれど、今日は寄り道することにした
理由は一つ。
___うり
昨日、校門で会った旅人
うりの名前を名乗った、あの少年
そして何より気になるのは、
あの少年が言っていた言葉だった。
『じゃぁ、まだ覚えていないんだ』
___まだ
その言い方。
まるで、いつか俺が思い出すことを知っているみたいだった
ゆあん
つぶやいて、俺は机の上に視線を落とす
そこには一枚の紙がおかれていた。
昨日、ひろくんが図書館から持ってきたものだ
星環について書かれた古い文献の一部
俺は何度も読み返した
けれど、何度読んでもわからない
前回の世界で、ひろくんが見つけたのはあの日の直前だった
なのに、今回は__
まだ十月なのに、もう見つけている
これも前回とは違う。
ゆあん
と、つぶやいたそのとき
ひろ
突然、後ろから声がした
振り返る
ゆあん
ひろ
ひろくんは呆れたように言う
ひろ
ゆあん
ひろ
ゆあん
ひろくんは俺の隣に座った
ひろ
ゆあん
ひろ
ゆあん
俺は黙った。
ひろ
ゆあん
ひろ
ゆあん
ひろくんは、しばらく俺の事を見つめていた
それから、机の上の紙を指でたたく
ひろ
ゆあん
ひろ
ゆあん
ひろ
ひろくんが別の紙を取り出す
そこには、一昨日のものとは別の文字がかかれていた
ゆあん
ひろ
ゆあん
ひろ
俺の心臓が跳ねた。
ゆあん
ひろくんは続ける
ひろ
紙の下の方を指さす
ひろ
ゆあん
一昨日、
図書館の星環が赤く光った。
昨日、
赤い星が光っていた
ひろ
ゆあん
俺は、紙から目をそらした
偶然だ
きっと
まだ何も起きていない
そう思いたかった
嫌な予感がする
のあ
廊下から、のあさんの声が聞こえる
のあ
ひろ
のあ
ひろ
のあ
ひろ
のあ
のあさんが笑う
その隣には、うりもいた
うり
俺は、うりを見る
昨日の旅人ではない
教室にいる、いつものうり
明るくて、少し騒がしくて
前の世界と、何も変わらない
うり
うりが首をかしげる
うり
ゆあん
俺は、目をそらす
ゆあん
すると、突然ひろくんが口を開けた
ひろ
のあ
ひろ
俺の体が固まる。
ゆあん
ひろ
うり
のあ
のあさんがうなずく
俺は、三人の顔を見る
誰も何も知らない
あの少年の事を知っているのは、自分だけ
___そう思った。
うり
ゆあん
うりがこちらを見る
うり
心臓が止まりそうになる
ゆあん
うり
ゆあん
うり
ひろ
ひろくんが尋ねる
ゆあん
ひろ
ゆあん
俺は笑う、
ゆあん
その言葉を聞いて、うりが少しだけ眉を動かした
うり
その声が妙に引っかかった
帰り道
四人で並んで歩く
のあさんとひろくんが前を歩き、おれとうりが少し後ろを歩く。
うり
ゆあん
うりが小さな声で話しかけてくる
うり
ゆあん
うり
ゆあん
うり
ゆあん
うり
俺は黙った
しばらく歩いてから、うりが言った
うり
ゆあん
うり
ゆあん
うり
ゆあん
うりは答えなかった
ただ、空を見上げた
うり
ゆあん
うり
その言葉に、俺の足が止まった
ゆあん
うり
ゆあん
うりの腕をつかむ
ゆあん
うりが振り返る
その目は、いつものうりとは少し違っていた
うり
ゆあん
うり
そういって笑った
うり
一瞬だけ、声が低くなる
うり
ゆあん
うり
のあ
のあさんの声が飛んできた
のあ
ゆあん
俺は振り返る
そしてもう一度うりを見る
うり
うりは何も言わなかった
その夜、
俺は眠れなかった
ベッドの上で、何度も寝返りを打つ
頭の中に、今日の言葉が残っている
‘ゆあんくんが思っている以上に時間は残っていない‘
ゆあん
枕もとの時計を見る
午前零時
窓の外は真っ暗だ
俺は起き上がり、窓を開ける
冷たい風が入ってくる
空を見上げる。
星が見える。
その中に
ひとつだけ
赤い星があった
ゆあん
昨日よりも、はっきりしている
気がする
赤い星が、ゆっくりと瞬いている
その瞬間。
?
ゆあん
辺りを見渡す
誰もいない
けれど、もう一度
?
今度は、はっきり聞こえた
そして___
おれは、その声を知っていた
ゆあん
震える。
忘れるはずがない
あの日、最後に聞いた声
自分を逃がそうとした、あの声
幼馴染____のあさんの声。
?
ゆあん
窓の外に、何かが浮かんでいた
赤い光。
星ではない
もっと近い
俺は目を凝らす
そこに映ったのは___
崩れた星の塔だった
ゆあん
次の瞬間。
赤い光は消えた
いつもの夜空に戻る
俺は窓を閉めた
震える手を握る
ゆあん
自分に言い聞かせる
ゆあん
そう。
ただの記憶
そうでなければおかしい
だって、
あの日はまだ
八十日以上も先なのだから
同じころ。
町から遠く離れた森の中
一人の少年が空を見上げていた
うり ?
つぶやく
手の中には、あの古びた紙
四人の名前が書かれている
その紙の端に、新しい文字が浮かび上がっていた
‘記憶、回帰開始‘
うり ?
その少年は紙を握りしめた
うり ?
そこで言葉を止める。
そして、町の方を見る
うり ?
小さく、名前を呼ぶ
うり ?
赤い星が、空で瞬いた
‘あの日まであと八十日‘