テラーノベル
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395
灰猫
40
43
#類司
ねる
259
司
愛莉
愛莉の言葉は、司の「加害者としての孤独」を救った。守りたかった雫のメダルを、司の暴走という形であっても「咲希の命」に繋げられたのなら、それは雫の意志にも背かないはずだと
愛莉
司
司は、自分に残されたメダルがもう「全員分」はないことを悟る。ここで彼は、人生で最高にして、最悪の嘘をつく。 司は拾い集めたメダルを、咲希とまふゆに握らせる
司
震える声を押し殺し、完璧な「スター」の笑顔を作る司
咲希
まふゆ
カエルタマゴ
司
カエルタマゴ
カエルタマゴが空気を読まず襲いかかろうとするのを司が気迫で止める。 咲希はその嘘に気づかず、兄を信じてゲートの向こう……光の中へと消えていく
カエルタマゴ
カエルタマゴはこどものような声をあげて司を囲む
愛莉
司
司は柔らかな笑みを浮かべる。それとは裏腹に愛莉は叫ぶ
愛莉
司
愛莉
えむ
司はそっと皆がいる方に頭を下げる
司
無数のカエルタマゴが、司を覆い尽くす。 ゲートの閉まる轟音と共に、司の姿がカエルタマゴの影に飲み込まれていく
バリッ……グシャッ……
愛莉は耳を塞ぎ、えむは崩れ落ちる。類は、司が最期に見せた「自己犠牲という演出」に、ただ無言で頭を垂れる
地面には、司が着ていたスターの衣装のボタンが一つだけ、血に汚れて転がっているのみだった
その日の夜、司が脱落したゲートの前で、一歌は泥と血に汚れたメダルを一枚ずつ拾い集める。その手は、驚くほど冷静で、そして機械的だった
一歌
司達の脱落の裏に、静かに壊れた一歌がいるという事実には、まだ誰も気付いていない
コメント
1件
ああ、これは…もう、胸が苦しくなりました。司が「スター」の笑顔で嘘をついて咲希たちを逃がすシーン、あの完璧な自己犠牲が本当に切ない。類が「自己犠牲という演出」に頭を垂れる描写も、彼ならではの理解と哀悼が込められていて染みました。 そして最後の一歌…冷静にメダルを拾い集めるあの「完璧なハッピーエンド」という台詞、不気味で美しくて。物語の構造として、誰かが救われる裏で誰かが静かに壊れていく対比が、本当に巧いなと感じました。 ゆっきーなさんの筆致、毎回キャラクターの感情の機微を逃さず描くところが素晴らしいです。連載、ずっと追いかけますね!