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第七話 たった一人で戦い続ける者達2
シャークんは 当時のことを思い出す
どくんどくんと
心臓が早鳴ってくる
シャークんは目を見開きながら
スマイルの顔をじっと見つめる
シャークん
シャークん
シャークん
シャークん
シャークんは ふるふると震えながら
スマイルに 土まみれの手を伸ばす
シャークんの脳裏に
その記憶が掠める
――矢を放つ
慌てる手
壊れた斧
焦る、彼の顔――
?
?
シャークん
スマイル
シャークんはがしっと
スマイルの両腕を掴んだ
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
スマイル
スマイル
シャークん
シャークんの表情が
悲壮に暮れた
スマイルの掴まれていた
両腕に痛みが走り
顔を歪めた
シャークんが手に
力を込めたせいだ
シャークん
シャークん
スマイル
スマイル
スマイル
シャークん
シャークんはまた土を
掘り起こし始めた
シャークん
スマイルはそんなシャークんの
手を掴んで止めた
スマイル
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
スマイル
スマイルはシャークんの
両肩を掴んで押すと
その場に座らせた
シャークんは息も 絶え絶えになっていた
スマイル
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
きんとき
桜の樹のふもとで座り込む
シャークんとスマイルの傍に
追いかけてきたであろう
きんときが――
笑顔で立っていた
きんとき
きんときは顔も声色も 明るいものの
どこか圧を 感じるものがあった
スマイル
スマイル
スマイル
スマイルが弁明をする中
シャークんは黙ったまま
きんときを見つめていた
シャークん
シャークん
シャークん
シャークん
シャークん
きんとき
きんとき
きんとき
スマイル
きんとき
きんとき
スマイル
スマイル
きんとき
きんとき
スマイル
スマイル
きんとき
きんとき
シャークん
いつまで経っても
悪いことはしてないだとか
具体的な説明もせず
薄っぺらい弁明を続ける スマイルがシュールで
シャークんは少し冷静になれた
スマイル
スマイル
きんとき
スマイル
シャークん
シャークん
シャークんはじっと きんときを見つめて
あらためて顔を確認する
朧げな記憶の中の
きんときの顔を 思い出そうとして
こんな顔だった 気がしてきた
きりやん
遠くからきりやんの声が
聞こえてきた
どうやら家から
走ってきたようだ
きりやん
きんとき
きんとき
きりやん
きりやん
シャークん
シャークん
きんとき
きんとき
シャークん
シャークん
シャークん
シャークん
きんとき
きりやん
なかなか話が混雑してきて
傍から見ていたスマイルは
大きなため息をついた
スマイル
きんとき
きんとき
きんとき
きんとき
スマイル
スマイル
シャークん
シャークん
きんとき
きりやん
きりやん
きりやんの大声に
シャークんときんときは
言い争いをぴたっと止めて
きりやんに注目した
きりやん
二人の視線はきりやんから
スマイルに移った
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
スマイル
スマイル
きりやん
きりやん
スマイル
シャークんときんときは
目を見開いて固まった
スマイル
スマイル
きんとき
スマイル
スマイル
きんとき
スマイル
きんとき
スマイル
きんとき
スマイル
スマイルときんときが
声を被せながら各々
喋りたいことを喋っていく
きんときは己が 人間ではないことを
言い当てられて 少なからず焦っていた
スマイル
きりやん
きんとき
きんとき
きんときは 殺そうと言わなかっただけ
温情と思ってほしかった
もし本当に このスマイルと言うやつが
きんときの正体を 知っているなら
それはそれで厄介だ
きりやん
きりやん
きりやんの言葉に
しんと静寂が訪れたところで
シャークんがスマイルの服の
裾をつまんだ
シャークん
シャークん
スマイル
スマイル
シャークん
スマイル
それはシャークんとスマイルが
初めて出会った時の話だ