テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
29
カルルシャン
5,839
196
家に着き、玄関を開ける。
静かだ。
スーツを脱いで椅子にかける。
今日はとても疲れた。
葬式中も涙は出なかった。
スーパーで買った食材を取り出し料理を始める。
特に食べたいものない。
ただ、無心で作っていく。
料理が完成した。
テレビも何も付けずに食べる。
懐かしい味。
そこでスマホを見る。
彼が残してくれた料理のメモ。
料理の作り方。
でも最後に、
「焦がさないようにね」 「ちゃんと食べてね」
レシピじゃない一言が残ってる。
彼らしい。
そこでやっと初めて気づく。
LINEだけじゃなかった。
彼はずっと、
「ちゃんと食べろよ」 「無理すんなよ?」
という言葉を送ってくれていた。
それが今も自分の中に残ってる。
コメント
1件
ぬさんの第3話、読み終わったよ〜🌸 もうね、静かな描写の中にぎゅっと詰まった感情がすごくて…。無心で作った料理、テレビもつけずに食べる姿が想像できて、胸がぎゅーってなった😭💦 特に最後の「焦がさないようにね」「ちゃんと食べてね」っていうレシピじゃない一言が…✨ ずっと送られてたLINEの言葉が今も残ってるって描写、エモすぎて泣くかと思ったよ。 言葉の一つ一つが愛おしくて切なくて、でも温かい…そんなお話だったよ。次の話もめっちゃ楽しみにしてる⋆♡