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2020年○○月××日
たけしは弟の拓郎を乗せて祖母の家へ向かっていた。
たけし
拓郎ー、そろそろ高速道路入るぞ
拓郎
兄ちゃん事故らないでよ
たけし
大丈夫だって、もう初心者マークも取れたわw
拓郎
その油断が1番危ないんじゃないの笑
たけし
まぁまぁ安心して寝ててくれ笑
1時間後
拓郎
そう言えば兄ちゃんこんな都市伝説知ってる？
たけし
ん？なんのことだ？
拓郎
ヒッチハイクで1人の女性を乗せると事故るって話
たけし
ん？知らねーな
拓郎
1人だけでヒッチハイクしてる女性を乗せると、ICも何もないところで、「ここで降ります」って言うらしい
たけし
それで？
拓郎
ハンドル効かなくなって、ガードレールにガシャーン！
たけし
まじかよw
拓郎
まー噂だけど、本当だったら怖くね？
拓郎
あーちなみに、その女性は決まって赤い服を着てるらしいよ
たけし
そんな女性そもそもいなくねーか？笑笑
拓郎
どーだろーね笑
1時間後
たけし
ちょっとこのPAで休憩だ
拓郎
おーけー
たけし
赤い服の女性いねーかなーw
拓郎
やめときなよ笑
たけし
なんか面白そうじゃんw
拓郎
ほんとに知らないからね
たけし
お前は相変わらずビビリだなw
たけし
たけし
おっ、あのヒッチハイクしてる人1人かな？？
拓郎
あの女の人？
たけし
そーだよ！△△までって書いてあるじゃん！ちょっと可愛いし乗せようぜw
たけし
赤い服じゃないし、お前もいいだろ？
拓郎
まー運転手の兄ちゃんに任せるよ
たけし
よーし決まりだ！
そうして1人の女性を車に乗せて再び走り出した。
ヒッチハイクしていた女性
乗せてくれてありがとうございます。
たけし
全然いいよー、君みたいな可愛い子大歓迎だよ笑笑
拓郎
(兄ちゃんほんと調子いいな…)
たわいもない会話を繰り返し、都市伝説のこともすっかり忘れていた2人
たけし
ちょっと暑いですかね？エアコン付けましょうか？
ヒッチハイクしていた女性
いえ、大丈夫ですよ
ヒッチハイクしていた女性
上着だけ脱がせてもらいます
たけし
拓郎
(兄ちゃん、この人下に赤い服着てるよ…)
小声でたけしに伝える拓郎
たけし
なんだお前、そんなんまだ覚えてたのか笑
ヒッチハイクしていた女性
何のことですか？
たけし
なんでもないですよ笑
たけし
ちなみに、幽霊だったりしないですよね？？笑
ヒッチハイクしていた女性
私が幽霊？そんなわけないですよ笑
たけし
ほらな？そんなわけねーんだよ、ビビリすぎだお前は
拓郎
大丈夫かなぁ…
ヒッチハイクしていた女性
弟さんは何を心配してるんですか？
拓郎
いや！特に何も…
ヒッチハイクしていた女性
そうですか。
ヒッチハイクしていた女性
じゃあ私
ヒッチハイクしていた女性
ここで降ります。
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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