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好きで、

好きで。

何度も告白して、

断られて。

それでも好きでたまらなかった君と、

やっとつきあえることになった、 その後も。

僕は時々片思いの気持ちになる。

君は友達が多くて、

すぐに僕の知らない誰かと、 どこかへ行ってしまう。

僕は本当は君を僕だけの箱に閉じ込めてしまいたいぐらいだけれど、

「別れる」

と、言われることが怖くて、

いつも笑顔で送り出す。

君がくれたお土産が増えるほど、

これは君が僕以外の人と楽しんだ証拠なのだ、と考えてしまう。

君はワガママで、

いつも僕を振り回す。

君が行きたいところには、 どこにでも行った。

映画も。カラオケも。

ランチにディナー。

近場の温泉に旅行もした。

僕は泳げないけれど、 海にも行った。

君が欲しいと言ったから、

頑張って、お金を貯めて、

やっとの思いで指輪を買った。

君はなぜか少し不思議そうに したけれど、

少し笑って、

僕の方に手を出した。

僕が君の指に指輪をはめると、

君はまた、

笑った。

それから、奇跡が起きて、

僕らは結婚をした。

君が言うから、

両親と僕たちだけの 小さな結婚式を挙げた。

僕は友達がいないから、

本当はほっとしたのだけど。

もう少し派手な式を望む両親を 説得するのは 少し大変だった。

でも、君が言うから。

僕は君の

「おはよう」と「おやすみ」も、

「いってきます」と 「いってらっしゃい」も、

手に入れたわけだけれど。

未だに、

時々、 君に捨てられたときのことを 考えては 胸が張り裂けそうになることは ある。

でも、

これ以上はないくらい、

幸せだった。

そんなある日、

僕は一番の、

ライバルの存在を知る。

そして、今、

初めて目の当たりにしてしまった。

君が彼を見る目。

彼に話しかける言葉。

僕に勝ち目はない気がする。

そして、君は僕に言った。

ほら

怖がらないで、抱っこしてみて?

みなとくん、パパですよー

君は不思議だ。

心がこんなにざわざわして 、

温かくなることを、

僕は知らなかった。

重たくなった腕の中。

はじめまして。

君と僕の、

大切なもの。

でも、僕はまた、

君に片思いをする。

この作品はいかがでしたか?

102

コメント

2

ユーザー

自分じゃこんなのはかけない。 (「`・ω・´)「 アチョーーッ!

ユーザー

すごい発想力だな〜(・□・;)

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