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次の日
学校
時雨
私の手には絆創膏が貼ってあった
時雨
時雨
時雨
クロと喧嘩したとはいえ、謎が解けた気がした
時雨
なんだか久しぶりに、誰かを相手に笑えた気がした
クラスメイト
時雨
時雨
クラスメイト
クラスメイト
時雨
時雨
クラスメイト
時雨
クラスメイト
クラスメイト
時雨
時雨
クラスメイト
彼女はそう言うと、友達の方へ向かっていった
時雨
時雨
でも断ることなんてできなかった
私なんかが楯突けば、どうなるかわからない
時雨
私はこうして、外では怯えた生活を送っていた
時雨
時雨
私という人間のイメージが
でもそれは単なる独断と偏見なのだ
時雨
その時
クロ
時雨
私にはわかる。間違いない
時雨
時雨
私はそれを不審に思った
クロ
クロは私の前を少し進むと、こちらを振り向いた
金色の目と、視線がぶつかる
時雨
時雨
クロが何か訴えかけているような気がして、私はクロの進む方へ付いていった
クロに大人しく付いていった先
そこには昨日見た空き家があった
時雨
時雨
時雨
クロ
空き家を見つめてぼーっとしていると、クロが気づけば目の前から消えていた
軽やかな足取りで進むクロの先には、見覚えのある人が居た
千切豹馬
クロ
時雨
ほとんど他人同然の人に連日出くわすなんて
そんなのありか……?
時雨
時雨
千切豹馬
時雨
付き添いと言うと少し違う気もする
千切豹馬
クロ
時雨
千切豹馬
時雨
今思えば、確かにちょっと個性のない名前を付けた気もする
千切豹馬
時雨
時雨
千切豹馬
千切豹馬
時雨
千切豹馬
時雨
時雨
千切豹馬
千切豹馬
千切くんという少年は、見た目によらず話す人のようだ
時雨
千切豹馬
千切豹馬
時雨
千切くんは私のジャージの文字を見るなり、そう溢した
千切豹馬
時雨
学校のことを思い返すと、胸に針を指したような痛みが襲った
時雨
千切豹馬
時雨
千切豹馬
千切豹馬
千切豹馬
時雨
どうしてここまで人に懐くことがない子に育ってしまったのだろう
時雨
自分の育て方が悪かったのか、しつけが悪いのか
はたまた性格のせいなのかもわからないけど
時雨
そんなことを考えられるくらいに、私は落ち着いていた
気は遣えど、久しぶりに対等に同年代の人と話せた気がした
クロ