その日から僕は何度も
いや、毎日
結衣ちゃんに会うようになった
僕は結衣ちゃんに救われた
そこから信用出来て毎日毎日遊んだ
その時だけは何も考えれなかった
ただ結衣ちゃんと遊んでることしか
ただそのことを考えれたのは
あの日までだった
夢丘 結衣
ごめんね……引っ越すことになっちゃった
雨乃 吹葵
え……
夢丘 結衣
私も嫌だって言ったけど……
本当に○んでしまう
夢丘 結衣
脅されちゃってさ……
雨乃 吹葵
……そっか
夢丘 結衣
うん……今日中に行くんだ
夢丘 結衣
”秋田”に
雨乃 吹葵
……
夢丘 結衣
遠いよね……会えないかもだけど忘れないよ
雨乃 吹葵
……うん、僕も忘れない
絶対に忘れない……僕に救いの手を差し伸べてくれたから
夢丘 結衣
あ、もう行かないとだ
雨乃 吹葵
じゃね
夢丘 結衣
ばいばい……またあえる日まで!
雨乃 吹葵
うん……会える日までね
その時僕は絶望を感じた
世界の終わりかのように
結衣ちゃんは僕の神様のような人だった
そのような人がいなくなると大体の人は
絶望するだろうな
雨乃 吹葵
ザクッグサッグサグサグサ
雨乃 吹葵
グサグサグサグサグサグサザクッグサッザクッグサッ
雨乃 吹葵
スーグサッグサグサグサザクッ
雨乃 吹葵
アハハハハハハハハハハ
雨乃 吹葵
グサッザクッグサッ
雨乃 吹葵
グサッッッッッ
雨乃 吹葵
ゴクゴク
雨乃 吹葵
アハハハハハハハハハハ
雨乃 吹葵
オモシロイネェ
雨乃 吹葵
カチカチ
雨乃 吹葵
……なにこれ
雨乃 吹葵
ネスト?親が入ってたっけな
雨乃 吹葵
見てみるか
この日から僕の人生が変わった気がした
雨乃 吹葵
……かっこいい
雨乃 吹葵
僕もなりたいなぁ……
雨乃 吹葵
学力テストしてみよ
カキカキカキカキ
雨乃 吹葵
ここは……これで良くて
カキカキカキカキ
雨乃 吹葵
えーっと……大学問題は出来てる
雨乃 吹葵
でも……15歳からだよね
雨乃 吹葵
今12歳なんだよね
雨乃 吹葵
あと3年後か
雨乃 吹葵
……外に行こ
バタン
親
ニヤッ