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2 - 第2話 👾👑 淫紋の甘い束縛 ※異世界パロ

♥

920

2024年08月14日

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カチャンッカチャンッ

石造りの地下牢に響く金属音

両手に付けられた手枷を壁のフックに固定され、取れるはずがないと分かっていながらも、俺はもがくように幾度も身体を揺らしていた

ニキ

クソっ……

ニキ

こんなはずでは……

僕は某国の王太子

父である王の命令で、昨今我々の国や近隣諸国で多数の被害を出している、魔物の王……所謂魔王を討伐するために魔王領へと赴いていた

2万の軍勢を率いてやってきた我々は、圧倒的な魔力の差を前に手も足も出ず、我が軍勢は俺を残してほとんどが敗走または戦死してしまっていた

ニキ

まさか……

ニキ

2万の軍勢がいとも容易く…

カツン……カツン……カツン……

しろせんせー

気分は……どうや?

ニキ

お前っ……

ニキ

僕をどうするつもりだ!

ニキ

他の……他の家臣たちは

しろせんせー

あー

しろせんせー

お前の周りをウロチョロしてた勇者たちの事か?

ニキ

そうだ!

ニキ

彼らはどうした

しろせんせー

そんなことより……

しろせんせー

お前たちの目は節穴やったんか?

ニキ

なんのことだ!

牢の向こうから僕のことを冷めた目で見つめるこの男は、我らが宿敵の魔王

思っていたよりもスラッとした長身で、顔立ちも好み……ではなく、綺麗と言うよりは可愛らしい顔をしている

そんな彼の顔に見とれていると、もう1人の足音が近づいてきた

その人物は僕の見知った人物だった

ニキ

え?

ニキ

なんで……

キルシュトルテ

王子……

キルシュトルテ

いや、ニキ

キルシュトルテ

良いざまだなww

ニキ

え?キルシュ……トルテ……?

キルシュトルテ

馴れ馴れしく呼んでんじゃねぇよ

しろせんせー

おいおいww

しろせんせー

仮にも長いこと一緒におったんやろ?ww

しろせんせー

最初からそんな飛ばしたら

しろせんせー

混乱するやないかww

魔王の後ろから現れたのは、旧友と呼んでもおかしくないくらい、長い時間友として過ごしてきた、エキソシストのキルシュトルテだった

彼は優秀なエクソシストで、幼い頃から修行を詰み10歳を迎える頃には城の専属のエクソシストになっていた

歳が近かったこともあり、俺たちは自然と親交を深め今回の遠征にも、自ら名乗り出て参加してくれていた

俺にとっては、背を預けてもいいとすら思える数少ない人物の一人だった

ニキ

なん……で

キルシュトルテ

何でも何も

キルシュトルテ

俺は四天王の1人だからな

ニキ

四天…王?

しろせんせー

せやなぁ

しろせんせー

魔界も広いが

しろせんせー

その中で

しろせんせー

言霊を操らせたら

しろせんせー

こいつの右に出るもんは

しろせんせー

おらんなぁ

ニキ

え?…それはどういう

キルシュトルテ

お前頭悪いのぉ

キルシュトルテ

スパイというか工作員というか……

キルシュトルテ

何年もかけて潜伏してたんだよ

ニキ

騙してたのか……

キルシュトルテ

騙される方が悪くね?

皮肉に笑う、旧友の顔に俺は言葉が出なくなっていった

キルシュトルテ

あーそれと

キルシュトルテ

お前と仲良しの勇者くん

キルシュトルテ

アイツはもう使い物になんねぇよ?

ニキ

え?

ニキ

彼に何をした!!

キルシュトルテ

会えば分かるんじゃね?

キルシュトルテ

お前も同じ目に合うんだしw

不敵に笑う彼の顔は、俺の知らない顔だった

しろせんせー

とりあえず、ついてこい

しろせんせー

お前の会いたいやつにあわせたる

弐十

はぁ……

弐十

もっと……

弐十

ひとりにしないで……

弐十

んんんっ

2人に促されて入った部屋には、数時間前迄僕と共に前線にいたはずの勇者弐十がいた

ただ、彼から漏れる声は甘ったるくく鼻にかかったような淫靡なものだった

ニキ

弐十……おまえ……

弐十

おうじぃ……

弐十

はぁ……

しろせんせー

あー

しろせんせー

もう多分あんまりわかってへんよ?

ニキ

彼に……

ニキ

彼に何をした!!

しろせんせー

難しいことやないで?

しろせんせー

キル……

キルシュトルテ

はいよ

キルシュトルテは、僕の服をめくり腹部を露わにして、そこに手を当てた

手の当たったところが、じわじわと熱を持ち始め、頭が痺れるような感覚が全身を駆け巡って行った

ニキ

んぁ……

ニキ

はぁ……はぁ……

ニキ

僕の身体に

ニキ

何をした……

ひざからくず落ちるようにしゃがみこみ、まだ熱を放っている腹部に手を当てながら睨みつける

しろせんせー

ふはww

しろせんせー

そんな顔して……

しろせんせー

誘っとるんか?

ニキ

そんなわけっ……

しろせんせー

鏡でみてみぃ

差し出された鏡をみると、上気した顔に潤んでしまっている瞳…… 完全に発情してしまっている顔だった

ニキ

なん……で

しろせんせー

下っ腹見てみぃ

ニキ

下っ腹……

ニキ

え?

ニキ

何だこれ……

キルシュトルテ

それはな

キルシュトルテ

淫紋

キルシュトルテ

赤く光った時に不定期に発情する

キルシュトルテ

男の精を奥まで注がれれば発情は収まる

キルシュトルテ

我慢すればするほど体が男を求めて苦しくなる

しろせんせー

まぁ、受け入れればいいだけやからな

しろせんせー

簡単やろ?

ニキ

ふざけるな……

ニキ

そんなこと出来るわけ……

弐十

んんんっ

弐十

ほしぃ……

弐十

はやく……

キルシュトルテ

あー

キルシュトルテ

またか……

鼻にかかった甘い声で泣きそうに懇願する弐十

それを一瞥したキルシュトルテは、面倒くさそうにため息をつくと手元にあったベルを鳴らした

りぃちょ

呼んだ?

キルシュトルテ

あー

キルシュトルテ

アイツがまた欲しがってるから相手してやれよ

りぃちょ

お!

りぃちょ

いじめていいの?

しろせんせー

ホンマにお前は……

しろせんせー

見た目はそんなやのに

しろせんせー

エロガキなんやからww

キルシュトルテ

傷は付けんなよ

キルシュトルテ

治すのだるいから

りぃちょ

はーい

呼ばれて来たのは白髪の幼い顔の男だった

彼はニヤリと笑うと弐十の側へ近寄り、赤く光っている淫紋をなで上げるように触った

その感覚に、弐十はビクビクと身体を震わせて唇をかみ締めていた

弐十

ぁぁぁ……

りぃちょ

へぇ……撫でただけでそんななんだ

りぃちょ

どこまで我慢できるか我慢比べでもする?

弐十

やだぁ……

弐十

我慢嫌い……

りぃちょ

知らないよそんなの

りぃちょ

グズグズに溶けちゃえばいいじゃん

弐十

んんんんんっ……

りぃちょ

ほら……

りぃちょ

ここがいいんだろ?

りぃちょ

ヒクついてるここ……

りぃちょ

擦られたいよなぁ……

りぃちょ

ほらほら……

弐十

ぁぁぁぁぁぁぁ

ニキ

くっ……

目の前で繰り広げられる淫猥な光景に、僕は目が釘付けになっていた

次第に疼き出す淫紋の感覚に抗いたくて下唇を強くかみ締めた

それを見た魔王は口元だけで小さく笑うと僕の目の前まで歩いてきて、顎に手をかけてきた

しろせんせー

なんや?

しろせんせー

欲しなってきたか?ww

ニキ

っるせぇ……

しろせんせー

ふはww

しろせんせー

お前話し方が王子じゃなくなってるやんwww

ニキ

だまれよ……

しろせんせー

キル

キルシュトルテ

ん?

しろせんせー

こいつは俺専用にする

しろせんせー

部屋に連れてって清めとけ

キルシュトルテ

なんだww

キルシュトルテ

好みか?ww

しろせんせー

王子に見合うのは俺だけやろ?ww

キルシュトルテ

なるほどなww

キルシュトルテ

じゃあ転移させとくわww

しろせんせー

じゃあ俺は用意したら行く

しろせんせー

いい子で待っとれよ?

ニキ

くっそ……

ニキ

ふざけるなっ

僕は別室へと転移させられ、魔法で全身を清められた

怪我をしていた箇所も綺麗に治癒され汚れていた服も脱がされ、際どいくらいに布の少ない下着のみにされていた

そして、両手に枷をつけられてベッドへと固定をされ、次第に強くなっていく腹部の疼きに耐えていた

ニキ

はぁ……んっ

ニキ

ぁぁ……

足をモゾモゾと動かしてとめどなく湧き上がってくる熱をやり過ごそうとしていた

ガチャッ

しろせんせー

……

しろせんせー

出来上がっとんなww

ニキ

くっ……

しろせんせー

そんな可愛い顔で睨んで…

しろせんせー

誘っとるんか?

ニキ

そんなわけっ……

しろせんせー

ふ~ん……

しろせんせー

これ……真っ赤やぞ?

下腹部をなぞるように触られ、ゾワゾワっとした快感が駆け上がってくる

ニキ

んぁっ……

ニキ

ふぅ……

しろせんせー

ふはww

しろせんせー

気持ちよさそうやん……

ニキ

くっ……

しろせんせー

唇……

しろせんせー

噛み締めんなや……

しろせんせー

傷ついてまうやろ……

しろせんせー

チュッ

ニキ

んっ…ぁ

チュクチュク……チュプッチュクチュク

唇を貪られるように吸われ、舌先から痺れていく

口の端から2人の唾液が混ざりあって溢れ出しても舌を吸うことを辞めることが出来なかった

ニキ

ぁぁ……

しろせんせー

チュッ……気持ちよさそうやん

ニキ

んぁ……

ニキ

はぁはぁ……ん

しろせんせー

エロいなぁ……

しろせんせー

可愛ええと思ってたんよね

ニキ

んぁ?

ニキ

どゆ……ぁん

しろせんせー

ほら……

しろせんせー

ここも……

しろせんせー

めっちゃ蜜でとる……

しろせんせー

チュプッ……

ニキ

んぁぁ……

ニキ

やめっんんんん

固く勃ち上がって先端から先走りを垂らす僕自身を咥えられ、自分の声だとは信じられないくらい甘い声が出た

ニキ

ぁぁぁ……ん

しろせんせー

可愛い声出るやん

ニキ

ふぁぁぁん

しろせんせー

あぁ……この淫紋な

しろせんせー

勝手に後ろが濡れるようになるんやで?

ニキ

ぇ……うそ……

しろせんせー

ほら……

クチュッチュプッ

ニキ

んぁぁ……やぁ

ニキ

しらない……

ニキ

そんなん知らない……

しろせんせー

ん?

しろせんせー

気持ちいいか?

ニキ

しらなぁぁぁんん

自分でも触ったことの無い箇所に指を挿れられて、感じたことの無い感覚が全身を駆け巡る

触ってないのに前からもタラタラと蜜が溢れ続けているのを感じる

しろせんせー

めっちゃ濡れよる……

しろせんせー

エロ……

しろせんせー

チュッ

ニキ

んぁ…やめぇぇんんん

ニキ

やらぁぁぁ

しろせんせー

あぁ……ええなぁ……

しろせんせー

淫紋もどんどん黒くなりよる……

ニキ

はぇ?なんのこ……と

しろせんせー

しろせんせー

言うてなかったか……

しろせんせー

淫紋はな快感に溺れていくと黒く変色するんやで

ニキ

ぇ?それって……

しろせんせー

黒くなると定着して

しろせんせー

完全なる淫魔になるんや

ニキ

いん……ま?

しろせんせー

男を欲して夜な夜な腰を振る悪魔みたいなもんやな

ニキ

う……そ……

しろせんせー

嘘やないで?

しろせんせー

お前は俺専用の淫魔にする

ニキ

やらぁ……

しろせんせー

俺のものに……

チュプックチュクチュクチュ……グポグポグポ

ニキ

やぁぁぁぁんんん

ニキ

かきまぜちゃっ

ニキ

めぇぇぇぇ……ぁぁぁ

グチュッ……コリコリコリコリ

ニキ

んやぁぁぁぁんんん

しろせんせー

ここか……

しろせんせー

お前のええとこ……

コリコリコリコリコリコリコリコリ……グリッ

ニキ

んっ……ぁぁぁぁ

ビクンッ……ビュクッビュクビュク

ニキ

はぁ……ンン

しろせんせー

ふはw

しろせんせー

めっちゃ出るやん……w

ニキ

はぁ……はぁ……

しろせんせー

ここ……めっちゃ締め付けてくるやん

ニキ

うる……せぇ……

しろせんせー

まだ逆らうんか……?

ゴリュッ……ゴリゴリ

ニキ

やっ……ぁぁぁぁぁ

ひときわ強く敏感なところを押し上げられて無意識のうちに指を強く締め付けた

しろせんせー

痛いほど締め付けてくるやん……

しろせんせー

欲しくなってきたんか?

ニキ

ちがっ……ぁぁぁ

しろせんせー

はぁ……

しろせんせー

入れてもええか?

思いのほか優しくて甘い声で囁かれて全身が震えた

ニキ

はぁ……は…くしろ…

しろせんせー

ふはwww

しろせんせー

素直で可愛ええな……

しろせんせー

入れんで?

グッズプッ……ズズズズズズズズ

ニキ

やぁ……ぁぁぁぁぁぁ

ニキ

いたぁぁぁんん

しろせんせー

くっ……

しろせんせー

さすがに初物はキツイ

ニキ

んぁぁぁんんん

体を固くて熱いものに貫かれる初めての感覚に目の前がチカチカした

しろせんせー

はぁ……

しろせんせー

動くで?

ニキ

んぁ……

しろせんせー

ほらっ……

ニキ

ぁぁぁぁぁぁ

ニキ

やぁぁぁぁぁ

グチュッグポグポグポゴチュゴチュゴチュ

ニキ

んぁぁぁぁぁぁ

ニキ

やめぇっ……ぁぁ

しろせんせー

ここ持って……

しろせんせー

もっと奥っ……

ゴチュンッ……ゴリュッグポグポグポ

ニキ

あ"っ……ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙

ニキ

やっア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙

しろせんせー

すごっ……

しろせんせー

もってかれる

ニキ

オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛

ニキ

ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙

しろせんせー

すげぇ声ww

ニキ

やらぁぁぁぁ……

ニキ

ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙

ゴチュゴチュゴチュ…パチュパチュパチュ……

ニキ

んぁぁぁぁ

ニキ

そこっ……やぁぁぁ

しろせんせー

ここか?

ニキ

やらぁぁぁ

ニキ

変なの……変なのくる

しろせんせー

ええやん……

しろせんせー

おかしくなれや……

ゴリュッグポグポグポゴチュゴチュゴチュ

ニキ

んぁぁぁぁぁぁぁ

ニキ

でるっ……でちゃぅ……

しろせんせー

出せや……

ニキ

んっ

ニキ

あっ

ニキ

ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙

プッシャァァァァァァ……ビクンビクンッ

ニキ

ぁっぁっ……ぁぁ

しろせんせー

まだ飛ぶなよ?

ゴチュンッ……パチュパチュパチュパチュパチュパチュ

ニキ

んぁぅ……ぁぁぁん

ニキ

も……やらぁぁぁぁ

しろせんせー

はっ……んっ……

しろせんせー

めっちゃ締め付けるやん

しろせんせー

あんまもたへんな……

ニキ

ぁぁぁぁぁ

ニキ

やっ……また……

ニキ

いっ……ぁぁぁ

ビクンッ……ビュクッビュクビュク

しろせんせー

くっ……

僕が何度目かの白濁を出すと同時に、無意識のうちに後ろを締め付けていたらしく、奥に熱を吐き出された

ニキ

ァ……あつ……

しろせんせー

はぁ……はぁ……

しろせんせー

あぁ……真っ黒やな……

しろせんせー

そんな気持ちよォなってくれたんか……

ニキ

しらなっ……ん

クポッという音と共に、後ろから抜かれて甘い声が漏れた

しろせんせー

はっ……w

しろせんせー

なんやw

しろせんせー

もっと欲しいんか?ww

ニキ

ちげぇよ……

しろせんせー

……なんや?

しろせんせー

じっと顔みて

ニキ

いや……

ニキ

お前の顔……

ニキ

どっかで見た記憶が……

しろせんせー

……

しろせんせー

覚えてへんのやったらそれでいい……

ニキ

え?

ニキ

それはどういう……

頭の片隅にほんのり浮かびかけた疑問を口にすると、それまで笑顔だったのにスッと眉を寄せられ顔を背けられてしまった

その横顔が悲しげに見えたのは気のせいだろうか……

しろせんせー

とりあえず……

しろせんせー

これからは俺がお前の主や

しろせんせー

せいぜい

しろせんせー

俺に媚び売って生き延びること考えるんやな

さっきまでの甘さは嘘だったかのように冷めた口調で言う魔王に、僕は何も言葉を返せなかった

僕がこの城に連れてこられてから何日間かが過ぎて、さすがにこの生活にも慣れてきていた

毎晩毎晩、意識が飛ぶまで抱かれ何度も何度も自分でも触ったことの無いほど奥に熱を吐き出されていた

ニキ

でもなぁ……

ニキ

なんか忘れている気が……

ニキ

これも……

ニキ

不快ではないのが不思議

僕はすっかり黒く定着してしまった淫紋に手を当てた

この数日の間に、僕の体はすっかり淫魔になってしまったらしく、いつの間にやら小さな羽やシッポまで生えてきていた

服装も、ほとんど裸に近いような格好なのにも関わらず何も気にならなくなっていた

弐十

弐十

王子……

ニキ

弐十……

弐十

お互いにすっかり馴染んでしまいましたね

ニキ

そうだな……

ニキ

というか

ニキ

もう僕は王子では無い

ニキ

このザマだしな……w

弐十

あー……

弐十

ではなんと呼べば……

ニキ

敬語もやめろ

ニキ

ニキでいい

弐十

じゃあ、ニキくんと呼ぶね

ニキ

あぁ…そのほうが気安い

弐十

何をしてたの?

窓辺に座っていた僕の横に弐十が腰掛けた

ニキ

ん?

ニキ

あー

ニキ

なにか大切なことを忘れてる気がして……

ニキ

それを思い出そうかなと

弐十

あぁ……

弐十

そういえば俺

弐十

思い出したことがあって

ニキ

なんだ?

弐十

子供の頃

弐十

勇者だとわかって王城に行ったとき

弐十

王城の庭で魔王に会ってるんだよね

弐十

あっちも子どもだったけど……

弐十

多分間違いない

ニキ

え?

ニキ

何年くらい前だ?

弐十

確か……

弐十

10年くらい前かと

ニキ

10年前……

ニキ

……

ニキ

あっ

ニキ

思い出した……

ニキ

ボビーだ……

弐十

ボビー?

ニキ

あぁ……

弐十の言葉でとても大切な記憶を思い出した

10年ほど前 王城にて

ニキ(幼少期)

おーいこっち来いよ!

しろせんせー(魔王幼少期)

まってや……

しろせんせー(魔王幼少期)

そんな走れんって

ニキ(幼少期)

いいじゃん!!

ニキ(幼少期)

はやくはやくー

ニキ(幼少期)

ボビー遅いよーww

しろせんせー(魔王幼少期)

俺が遅いんやないっw

しろせんせー(魔王幼少期)

お前が早いんやww

昔、俺にはキルシュトルテよりも長い時間を共に過ごした友人がいた

家庭教師との授業が終わると、いつも王城の庭を走り回ったり、木の上に登ったり、かくれんぼをしたり……

暇さえあれば一緒に遊んでいた

ニキ(幼少期)

はぁ……はぁ……

ニキ(幼少期)

めっちゃ遊んだ!

ニキ(幼少期)

明日は剣術の稽古もあるから遊べないかも

しろせんせー(魔王幼少期)

あー

しろせんせー(魔王幼少期)

あのさ

しろせんせー(魔王幼少期)

俺、もうここに来られんかもしれん

ニキ(幼少期)

え?

ニキ(幼少期)

なんで?

しろせんせー(魔王幼少期)

いや……

しろせんせー(魔王幼少期)

ちょっとな

しろせんせー(魔王幼少期)

遠くに行かなきゃならんくなった

ニキ(幼少期)

もう……会えないの?

しろせんせー(魔王幼少期)

泣くなやww

しろせんせー(魔王幼少期)

会いたい思ってたら

しろせんせー(魔王幼少期)

いつかは会える

しろせんせー(魔王幼少期)

俺はそう信じとる

ニキ(幼少期)

ボビー

ニキ(幼少期)

そうだね!

ニキ(幼少期)

僕もそう信じる!

ニキ(幼少期)

いつかまた一緒に遊ぼ

しろせんせー(魔王幼少期)

おん

しろせんせー(魔王幼少期)

俺は

しろせんせー(魔王幼少期)

いつまでもお前を想っとる

しろせんせー(魔王幼少期)

お前が忘れても……

しろせんせー(魔王幼少期)

ずっと忘れん……

ニキ(幼少期)

僕も忘れない!!

ニキ(幼少期)

約束!!

しろせんせー(魔王幼少期)

ふはww

しろせんせー(魔王幼少期)

そうやなww

しろせんせー(魔王幼少期)

またあえる日を楽しみにしとる

この日を境に、僕がボビーと呼んでいた一番の友人は姿を表さなくなってしまった

ニキ

そうか……

ニキ

ボビーだったのか……

弐十

ボビーって?

1人で納得したように呟く僕に、弐十が首を傾げてこちらを見ていた

ニキ

弐十が見た子供の頃の魔王

ニキ

それは僕の友人なんだ

ニキ

一番仲の良かった……

ニキ

大好きな友人なんだ

ニキ

名前を教えてくれなかったから

ニキ

僕が勝手にボビーと呼んで

ニキ

彼はそれを笑って受け入れてくれてたんだ

カツンッカツンッカツンッ

しろせんせー

なんや……

しろせんせー

思い出したんか?

ニキ

ボビー……

しろせんせー

せやな……

しろせんせー

お前はそう呼んでたな

しろせんせー

忘れられててホンマに泣きそうやったんやで?ww

ニキ

ボビーはそんなキャラじゃないだろw

弐十

あの……さ

しろせんせー

なんや?

弐十

あなたはニキくんと友達だったんだよね?

しろせんせー

……せやな

弐十

じゃあなんで我が国を……

ニキ

あ……

ニキ

それは気になる……

俺と弐十の疑問に、ボビーは眉をひそめた

しばらく目を閉じて何かを考えたあと、ゆっくりと口を開いた

しろせんせー

俺ら魔族は、ある程度の年齢になると人間の国に行き、何年間か人に紛れて生活するんや

しろせんせー

それが通過儀礼でな

ニキ

あ……

ニキ

じゃああの時は……

しろせんせー

せや

しろせんせー

俺はそのために何年間か貴族の子供に擬態し生活していた

しろせんせー

そしたらな……

しろせんせー

1部の人間が我々の存在に気づいて

しろせんせー

魔族の子供を攫い

しろせんせー

魔力を搾取したり

しろせんせー

実験や研究の材料としたり……

しろせんせー

むごいことが起こるようになったんや

ニキ

え?

ニキ

まさか……

しろせんせー

そのまさかや……

ゆっくりと話す彼の顔は苦しみに歪んでいた

しろせんせー

俺のきょうだいや仲間もなん人もやられた

しろせんせー

帰ってこんかったやつは多い……

ニキ

あぁ……だから

しろせんせー

せや……

しろせんせー

だから俺たちは自分たちの尊厳を守るために動いた…

ニキ

その結果がこれ……か

しろせんせー

……

しろせんせー

お前だけは助けたかった

しろせんせー

せやから俺の元へ連れてこさせた……

ニキ

え?

ニキ

なん……で……

しろせんせー

……

しろせんせー

好きやったから……

しろせんせー

子供の頃からずっと

しろせんせー

お前を俺のものにしたかった

ニキ

まさか……

しろせんせー

そのまさかや…………

しろせんせー

もう……

しろせんせー

逃がさへん

そう言って差し伸べられた手を、僕は目を閉じて受け入れた

彼に触られたところからじんわりと熱が伝わり、ジクジクと淫紋が疼き出す

ニキ

んはっ……

ニキ

ぁっ……

しろせんせー

ええ顔になったな……

ニキ

ほし……

ニキ

ボビー

ニキ

ちょうだい……

しろせんせー

素直になったなぁ……

しろせんせー

エロいのん好きやから

しろせんせー

どんどん欲しがれ

しろせんせー

理性なんて捨ててまえ

ニキ

んっ……

ニキ

はやくぅ……

僕は情欲で真っ赤に染る視界に、ボビーだけを写してその場にへたり混んだ

もう彼以外考えられない

彼に身も心も全てを支配して欲しい……

淫紋からくる甘い疼きと勝手に蜜を溢れさせ始めた後ろと、僕自身を持て余しながら彼にすがった

もう……祖国のことなんてどうでも良くなってしまっていた……

しろせんせー

お前の世界は

しろせんせー

俺だけでいい……

しろせんせー

俺に溺れろ……

もう僕は、彼から逃げる事はできないだろう……

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シコい

ユーザー

いつもいつも命日をありがとうございます_:(´ཀ`」 ∠):

ユーザー

すこる

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