ーYou＋me＝Love♡ー

you ＋ me ＝ Love♡

桜田るのは

ープロローグー

数学なんて嫌いだ、

訳の分からない数式を解いて何になる？

数式を解いたところで算数じゃないんだから、

将来、大人になって全て使う訳じゃない、

そんな私の席に置いてあった1つの手紙

いや、単なるノートの端切れ、

小さい紙なのに折りたたまれた紙

開けてみると

“you ＋ me ＝ Love”

それだけ、

普段から分からない数式よりも

訳の分からない謎が深まる数式を受け取ってしまった

1時限目

EP.1

夏はもうすぐ終わるというのに蝉はまだ元気に鳴いている

それに加えて嫌いな数学が1時限目にあるなんて憂鬱だ、

高峯未雅は廊下側の前から3列目の席で肘を着いて授業を受ける、

高峯実弥、高校3年生生まれてから染めたことの無い黒くそこそこ長い髪を毎日ハーフアップにしている3年1組の生徒

性格は至って普通だが、マイペース 成績はそこそこいいほうだが 数学がいちばん苦手

そんな私だからかよく

｢高峯、この問題を解いてくれ｣

そう毎日先生から言われる

先生、他の人を当てなきゃ意味ないよ、

そう思いながらも黒板の前に立って ノートに書いた数式を黒板に写していく

黒板はなぜこんなに書きにくいのだわろうか、

ノートより傾いた数式になる、

｢高峯、記号が反対になってるぞ｣

先生に言われてハッとする

指摘するなら私を指名しないでよ

そう思いながら自席に戻る

つい数分前にはノートが開けてあった場所に

1枚？の手紙、

いやこれはノートの端切れだな、

小さな紙が折りたたまれて置かれていた

今どきなんの回し手紙なのか、

開けてみると

“you＋me＝Love”

それだけが男の子の字であろう 文字フォントで書かれていた

周りをキョロっと見渡すけど私にこんなものを渡しそうな人はいない、

一体誰が？

もしかしてこの数式が分からないから私に解けと、？

だとしたら無理がありすぎる、

だって｢X｣や｢Y｣ではなくて ｢you｣と｢me｣と｢Love｣になってしまってるのだから解きようがない、

諦めて他の人に渡す方がいいのか、

いやでもこれは、

明らかにこれを誰かに見せたら 私が痛い人間だと思われる

私はこれをどうにか解いて、

出題主に渡さなければならない、

ってこれ、

私じゃないとダメなの？

頭の中にぽっと浮かんだ ド正論

ぼそぼそと呟いていた私に後ろから肩を叩かれる

振り向くと後ろにはクラスメイトの西畑大吾が眉毛を下げて聞いてきた

いや本当は、

クラストップの成績を誇る西畑くんが私の方に顔を寄せてくる、

心の中で何度か見せていいのか葛藤したけど、

結局見せてしまった

そりゃそうなるよね

自分が書いたわけじゃないのに恥ずかしくなってきて、

体を前に向かせて授業に集中しようとする、

けど、

ダメだ、あの訳の分からない数式、 いやもう英式だけど、

これが頭を乗っ取っていて

数学の授業なんてひとつも頭に入ってこない、

もうもはや、

誰宛のメッセージなのよ！！

いつもより長く感じた1時限目の数学

号令が終わった途端に全身の力が抜ける

椅子に座ってさっきの小さな紙を筆箱から取り出す

何度見つめても変わらない “you＋me＝Love”の文字

紙の裏を向けて見ても

もうこれは解くのを諦めた方が良さそう、だよね、

そう思った時、

前髪が少し伸びた黒髪の西畑くんがなぜか元気にそう言う

一瞬だけ見せるの躊躇ったが結局さっきと同じように見せてしまう、

見せると同時に誤解を解こうと必死になる

何を言ってるの？

1時間ほぼ丸々使って解けなかったこの式を2人で解く？

どうして？

西畑くんは少し謎めく、

という私の第一印象は

きっと間違えては無さそうだ、

でも、やっぱり解かなきゃいけないよね、？

私は西畑くんの考えに、

少しだけ乗ることにした、

EP.2まで ♥350以上

新連載です！ 明日、明後日テスト祭り🏮なので もしかしたら投稿が飛ぶかもです🙇🏻‍♀️

♥連打と感想💬たくさん待ってます❣️

あ、来週のどこかで｢推しが私の“担当”になりました｣のAnotherstoryを連載開始します！！

なので是非もっと♥連打よろしくお願いします🙇🏻‍♀️🙇🏻‍♀️🙇🏻‍♀️