賭博場で君と出会い___

あれはないこが高校1年の時

お店で従業員としてやとわれはじめた

笑わない無愛想なやつ、それが彼の第一印象だった

こいつは何をやるにしても物覚えが凄く速かった

あぁ、やべ

一気に言いすぎるとこいつら馬鹿だから分かんねぇの忘れてた

って思ってた

本当に物覚えが速いなと思った

ここでまさかのハプニングが起きた

よくある事だけどディーラーのせいにしてくる迷惑客

彼はどうするのか気になったので手出ししないことにした

火に油を注ぎやがった

久しぶりに面白そうな新人が入ってきたなって思った

彼が入ってきてから数ヶ月が経った

相変わらず物覚えが早くて接客まで完璧だ

そして分かったことが何個かある

彼は親に恵まれていなかった、ということ

彼は自分語りをなかなかしない

そんなやつはここには5万といるけど

彼の家事情は複雑らしく母からは無視され父からは期待され続けた、らしい

だから彼も歪んでるってオーナーが言ってた

まぁ確かにそんな気はしていた

彼は何かを諦めているようでその目の後ろに何か、希望、期待しているような目をしている

そんな人だったから

𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝ ♡1000 ＆ 💬2