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……どのくらい経っただろうか。
美咲
ん……
目が覚めるとそこは
目を疑うほどに美しい花畑だった。
？
こんにちは
美咲
え？
驚いて振り返ると
そこに
美女が立っている。
美咲
えーと……どなたですか？
？
私は誰でもないの
美咲
誰でもない？
？
ええ
意味が分からず混乱する。
？
名前が無いのよ
？
必要ないの
美咲
何故です？
？
私は神に近い存在
？
亡くなった人をあの世へ導くのが私の仕事よ
美咲
亡くなった人？
美咲
待って
美咲
まだ私は……
？
死んだわよ
？
よく思い出して
1つずつ自分の行動を振り返る。
そこで私は
事故にあったことを思い出した。
？
その表情、思い出したようね
美咲
……はい
？
まだ若いのに
？
可哀想に
？
いいわ
？
選択肢をあげる
美女は、不気味に微笑んだ。
？
1つ目
？
私と一緒に死後の国へ行く
？
2つ目
？
貴女の想い人のそばに転生する
美咲
え！？
？
さぁ、どっち？
美咲
2つ目
美咲
絶対2つ目！
？
いいわ
？
ただし、条件が1つ
？
私は完全な転生をさせるつもりは無いの
美咲
え？
？
いい？
？
貴方の想い人は今結婚しているわ
美咲
え？
美咲
そんなのおかしい
美咲
だって時間も経ってないし
？
ここでは時間軸という概念が無いのよ
？
だから
？
貴女が転生する時空は私が勝手に決めるわ
？
私が与えるのは
？
貴女と彼が育む愛の時間ではないの
美咲
……どういうことですか
？
貴女が彼に想いを伝える時間よ
？
期限は10日
？
貴女の想い人の子供
？
今5歳の雪菜ちゃんの中に貴女を10日間だけ転生させる
？
その間に想いを伝えなさい
？
想いを伝えた時に10日経っていなくても転生を終了させるわ
？
分かったわね？
美咲
……はい
私は
首を縦に振った。
？
いい子
？
じゃあ、転生させるわね
？
チャンスを十分に活かして
？
後悔しないように
こうして私の
たった10日間の転生が始まった。
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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