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氷河
(…何かしら、これ？
桜の下に、ビー玉が落ちている
私は空にビー玉をかざした
光が反射してキラキラ光ってる
氷河
(綺麗…！
ワクワクした瞳でそれを見つめていると、
隣から声がした
？？？
綺麗な水晶玉だね
氷河
え、そ、そうだね！
？？？
みせてもらえるかな？
氷河
は、はい！どうぞ…！
恐る恐る手渡した
？？？
ありがとう
氷河
あ、あの、水晶玉って…？
氷河
それ、ビー玉じゃないの…？
？？？
いや、単に水晶玉って言い方が好きなだけさ
氷河
水晶玉って響き、綺麗だもんね…！
？？？
そうそう
？？？
それじゃ、僕はこれで失礼
氷河
ま、待って！
氷河
お名前は…？
？？？
名前か～
？？？
サファイアとでも呼んでくれ
氷河
サファイア…！
氷河
…朝か
氷河
ああああ！！
氷河
何であれ夢なのよおおおお！
氷河
私の王子様じゃない！
氷河
くっそ！くっそ！くっそ！
黒華
氷河、朝から口が悪いよ？☆
氷河
黒華、きいてくんない！？
氷河
夢でスッゴくかっこいい王子様がいたんだよ！
黒華
また王子様…
黒華
何回夢で王子様をみるの？
氷河
何回も～！
黒華
ほら、支度しよ！
黒華
今日も学校なんだから
氷河
は～い
学校はスッゴく楽しい
けど、同時にスッゴく退屈とも思う
要するに普通
氷河
かえりたあああい！
黒華
帰れ帰れー！
氷河
帰れたらいいよ～！！
黒華
あ、授業はじまる！
黒華
席座るね～
氷河
はーい
休み時間は楽しいけど、
授業がとにかくつまらない
まあ、適当にあくびしてたら終わるし
なんとかなるけどね～
ほら、もう放課後
あっという間
氷河
やっと帰れる～！
安堵の息をもらしたら、
氷河
ｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱ！
落とし穴におちた
黒華
氷河あああああ！
氷河
いった…
氷河
あれ、ここって…今日夢に出た…
ビー玉が、コロンと私の元に転がった
氷河
水晶、玉…
？？？
君も、ビー玉を水晶玉と呼ぶんだな
氷河
サファイア…！
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