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桃
俺は桃
俺には親友と呼べる仲のやつが1人いる
それが今屋上に入ってきたこいつのことだ
青
青
青
桃
俺たちは少しズレてる
俺は当たり前のように授業に出ていない
いつそうなったかはもう忘れた。
青もずっと学校を遅刻してる
来たら授業に参加してるけど___
なんで遅刻してくるかは言ってくれない
多分ズルだろう
青
青
桃
桃
青
桃
青
俺は青の首元にある痣をみた
桃
桃
青
俺もよく喧嘩はするから痣が出来るのは分かる。
青
桃
桃
青
桃
ふたりで空を見る
夏風を心から感じれる夏の屋上
フェンスに寄りかかって空を見る今は
俺にとっては一番の青春かもしれない
青
桃
青
青
桃
俺も大人になるんだ
桃
青
青
桃
青
桃
このまま
時間が止まればいいのに。
ずっとそう思っていた。
ずっとこのままだと思っていたんだ
あれから3ヶ月が経って
もう冬になった
あんなに暑苦しかった屋上も今じゃ寒い
桃
今は昼ごはんの時間
最近青が学校に来なくなってきた
今日は来るかな。
桃
そう思っていたら
屋上のドアが開いた
青
青だ。
日に日に増している痣
包帯を巻いている腕
長ズボンで足は見えないけれど多分痣だらけ。
桃
青
桃
青
青
桃
いつもそう言って
学校に来ない理由を話さない。
俺は薄々感ずいていた
多分喧嘩じゃない
桃
青
桃
青はフェンスの方に歩いていった
青
桃
桃
桃
青
青の息が少し荒ぶってる
青は大きな声で言った。
青
青
彼はフェンスに上りだした
黙って見てられない
止めないと。
俺は青の方に走った
桃
青
フェンスの上に立って君は言う。
青
青
青
青
青
僕に背を向けながら青は言った
青
桃
青
青
俺が瞬きをした瞬間
俺の目の前から君は消えた
それと同時にドーンとでかい音がなり
次第に人の声がたくさん聞こえだし
救急車も来た。
青が。死のうとしてたんだ
桃
頭を整理し俺はここに立ち止まってたらダメだと思い
病院へ向かった
1週間後青が目を覚ました
青
桃
青
青
青
青の病院費は俺が出した
入院代。結構高いんだな
俺は毎日見舞いに来ていたが
青の両親には一度も会わなかった
病院服は半袖半ズボン。
青の足はやっぱり痣だらけ
桃
青
青
桃
青
青
青
青
桃
桃
青
2週間後
約束通り海にきた
医者から外出の許可が出たのが今日が初めてで
俺から提案して海に来たんだ
青
桃
いつの間にか
俺たちの会話から笑顔は消えた。
いや
青の笑顔が消えた
青
桃
無言で真顔でいる事が多い
たまに無理をして笑ってくれる時もある
下手な作り笑い見せさせられる方が辛い。
桃
桃
青
青
青
青
青
青
青
青
桃
青
青
桃
青
青
桃
青
桃
青
青
青
青
青
青
桃
青
青
桃
青
青
青は車椅子を前に動かした
青
青
桃
青
青
青
青
桃
これが本当の別れ
俺に青を止める権利なんてない
桃
青
青は止まろうとしない
桃
桃
青
青
もう青は自分の人生を捨ててる
もう。居なくなるんだ
あの時の時間は帰ってこないんだ
桃
青
次の春
桃
俺は屋上で1人きり。
授業もちゃんと受けてる
屋上で待ってても青は来てくれない
桃
俺ちゃんと授業受けてるよ
いい大人になるから
ちゃんと見とけよ
青。
コメント
1件
あぁ、最高…ッ