吉峰 伊織
って…そう言いましたか?
蒼木 光
流石にそれは無理が…
神宮寺 恵
彼は犯行を認めているのよ…?
いつも冷静な人達が 明らかに動揺の色を見せている
日向 悠希
尚也を殺したんだ!!
篠崎 楓
悠希は本棚の上の本を
階段状に並び替えて
篠崎 楓
フラッシュをオンにして
篠崎 楓
砲丸を投げ入れた。
篠崎 楓
日向 悠希
思わず声を荒げてしまう
篠崎 楓
"塞いで"あったから
日向 悠希
日向 悠希
日向 悠希
楓は、通気口に近付いてすら…
篠崎 楓
…私が自由に行動できた
時間があったでしょ?
澤村 海斗
作戦会議しに行った時だな?
篠崎 楓
日向 悠希
隠しカメラに写真を…
言って直ぐに気付く
篠崎 楓
私が図書室に入った時の写真
日向 悠希
言葉が喉を通らない
篠崎 楓
私が出る時の写真は無いね。
篠崎 楓
だから通気口の蓋をしっかり
閉める事は出来なかった。
急いで"他の物"で
通気口の穴を塞いだんだけど…
篠崎 楓
頼んだ物、ちゃんとあったかな?
川谷 真澄
こうゆう訳だったんだ…
川谷 真澄
図書室の通気口に
今にも落ちそうな砲丸がね
日向 悠希
篠崎 楓
ずっと悠希と居たからね
真澄ちゃんに頼んでおいたんだ
神宮寺 恵
貴女は日向くんと一緒に
居たんだから不可能じゃない?
篠崎 楓
時間はあったよ
篠崎 楓
「今だ!」ってね
日向 悠希
答えはわかっているのに 思わず質問してしまう
篠崎 楓
龍之介に事情聴取を
しにいった時に
篠崎 楓
2人だけで話してる瞬間だよ
澤村 海斗
海斗が真澄と龍之介に 目線を送ると 2人は肯定する様に頷く
俺が無実だと言う証拠が 栓を切ったように 次々と溢れ出してくる
でも、まだ諦めない
日向 悠希
俺のとは限らないよな?
偶々…そう偶々!
通気口に別の砲丸が
あった可能性もあるよな⁉︎
吉峰 伊織
胡蝶 エリカ
篠崎 楓
俺の反論も虚しく 誰の心にも響かない
望月 玲
日向 悠希
望月 玲
望月 玲
砲丸があったって思うの?
望月 玲
日向 悠希
…玲の言う通りだ 俺自身もそう思ってるから 何も言い返せない
日向 悠希
篠崎 楓
日向 悠希
篠崎 楓
呼び出した時。
日向 悠希
篠崎 楓
篠崎 楓
篠崎 楓
日向 悠希
篠崎 楓
やっぱり見間違えじゃ
なかったんだね…
澤村 海斗
それだけで悠希が
どんな事をするのか分かるのか⁈
篠崎 楓
悠希に今回の作戦を
聞かされた時だよ。
篠崎 楓
日向 悠希
俺だけだと思ってたんだけどな
篠崎 楓
星野 未来
普段行動してるだけじゃ
読もうとも思わないでしょ!
星野 未来
篠崎 楓
…尚也から、相談されてたんだ
玖珂 翼
篠崎 楓
篠崎 楓
調べてみる事にしたんだ…
望月 玲
コロシアイ日記をね…
川谷 真澄
ついては分かったけどさ〜
川谷 真澄
最初から言わなかったの?
酒井 龍之介
議論をする必要もないし
ましてやわしが疑われる事も
無かったじゃろう!
篠崎 楓
七瀬 朱莉
同じだったんだろう。
七瀬 朱莉
1秒でも長く作りたかった、
そんな所だろう。違うか?
篠崎 楓
澤村 海斗
神宮寺 恵
手掛かりは無くなって
しまったわね。
川谷 真澄
澤村 海斗
誰かって話になるのか?
星野 未来
首謀者の話するの嫌だからね!
吉峰 伊織
日向 悠希
疾風 犾
事ならあるワン
澤村 海斗
疾風 犾
解いて良い謎じゃないかも
しれないけど。
篠崎 楓
疾風 犾
疾風 犾
言ったワンよね?
篠崎 楓
疾風 犾
日向 悠希
吉峰 伊織
どういった物で通気口を
塞いだか…って事ですよね?
疾風 犾
蒼木 光
悠希の投げた砲丸は通気口に
あったんだろ?
蒼木 光
何かあったか?
川谷 真澄
日向 悠希
川谷 真澄
何もなかったよ。
星野 未来
酒井 龍之介
日向殿の投げた砲丸は
通気口にあったんじゃろ!?
葉隠 仁
通気口を塞いだ物が───
日向 悠希
最悪のシナリオが頭によぎる
篠崎 楓
しかし…それを止める術は無い
篠崎 楓
「"砲丸"だよ」
日向 悠希
神宮寺 恵
星野 未来
玖珂 翼
砲丸を持っていくとして
ポケットなんかに入れたら
日向が気付くんじゃないか?
篠崎 楓
直前までリュックを
背負っぱなしだった。
持っていくのは簡単だよ
篠崎 楓
日向 悠希
吉峰 伊織
殺したのは…篠崎さん…?
日向 悠希
まだ楓が通気口を塞がなかった
可能性が残ってる筈だ!!
篠崎 楓
砲丸が誰が投げたのか
証明する術は無いって
篠崎 楓
日向 悠希
神宮寺 恵
胡蝶 エリカ
篠崎 楓
砲丸を手に入れたんだよね?
日向 悠希
篠崎 楓
あったのも覚えてる?
日向 悠希
聞いてきたよな?
篠崎 楓
篠崎 楓
ライン引きを使って、
石灰をつけておいたんだ
日向 悠希
篠崎 楓
近くの砲丸をよく調べてたのは
朱莉ちゃんと未来ちゃんだよね
何か、覚えてる?
星野 未来
未来が目を逸らす
七瀬 朱莉
付着していたが…まさか…
川谷 真澄
石灰は付いてなかったし、
通気口付近にも無かったよ
篠崎 楓
日向 悠希
篠崎 楓
皆が納得するように…
説明してくれる?
篠崎 楓
日向 悠希
Act.1
…最初から説明しよう。 殺人が起きる少し前、 尚也は楓にコロシアイについて 相談していたんだ
相談を受けた楓は コロシアイに本気で立ち向かう為に 図書室にあったコロシアイ日記と言う 悪趣味な本を読んでいた
そこで…後から俺が計画した 犯行についても把握していたんだ
Act.2
それから少し経ち… 楓から本棚に仕掛けたトリックを聞いた後 俺は本の山にぶつかってしまった
そこで拾ってしまったのが 楓が読んでいたコロシアイ日記だ
俺はコロシアイ日記を読み 状況と建物の構造が似ていた事から この計画を実行する事を決めたんだ
Act.3
計画を実行する事を後押ししたのが モノクロウが生きている事実と 動機の提示…タイムリミットだ
この状況を打開しようとする奴 独自の考えで動く奴、 色々な奴が居た。
俺も首謀者を殺す計画の準備をしようと 楓と一緒に行動する事にしたんだが…
まさか…こんな事になるなんてな
Act.4
計画通り図書室に隠しカメラを 仕掛ける事にした俺達は
罠に使う隠しカメラを 作って貰いに光の所に行ったが 材料が無いと言われた
そこで俺達は倉庫に 材料を取りに行ったんだ
必要なのは使い捨てカメラと その他備品諸々、 それだけで良かったんだが…
荷物が多く、体育館倉庫にある リュックを取りに行こうと言う 話になってしまった
Act.5
体育館倉庫に来た俺達はリュックを取り、 そして…楓の目を盗み 砲丸もリュックの中に入れたんだ
そしてこの時… 楓も俺と同じく目を盗み 石灰を付けた砲丸をリュックに入れていた
Act.6
タイムリミットが近づく中 光に作って貰った隠しカメラを 図書室に仕掛けに来ていた
そこで俺は…犯行の準備をしたんだ
本棚の上の大量の本を整理するふりをして 砲丸の通り道を作ったり、 カメラのフラッシュを入れたりな…
Act.7
カメラを設置し終えた俺達は 購買部に隠れた
その少し後… 海斗達7人がテラスに向かっていった
ここで楓が図書室に様子を見に行った …この時に砲丸を通気口に 置いた…って事なんだな
楓が戻って来た後、 コロシアイ促進アナウンスが鳴り始めた
その後に…防犯ブザーが鳴った…
Act.8
楓は直ぐに飛び出して行った まぁ…わざとなのかもしれないけど
楓が飛び出して行った後 俺は持っていたリュックから 砲丸を出し、通気口に投げ入れた
Act.9
この時尚也は本棚を動かしていた
そしてその瞬間 俺が仕掛けたカメラのフラッシュが 光って尚也を誘き寄せた
普通なら砲丸の転がる音で 危機を感じるが、 この時はコロシアイ促進アナウンスが 流れていた
楓の置いた砲丸とぶつかった後 楓の砲丸は通り道を通って …尚也の頭上に落ちて、 尚也の命を奪った
つまり俺達が図書室に入った時には 既に殺人は完了していた
…尚也の死体を見た時、こう思ったよ 俺…それと楓もな
尚也が首謀者だった これでコロシアイは終わる 皆、帰れる…ってな
結局…俺達の願いが叶う事はなかった
日向 悠希
日向 悠希
言ってくれよ…楓!!
篠崎 楓
澤村 海斗
吉峰 伊織
砲丸を置いたんですか?
吉峰 伊織
…その、篠崎さんが
犯人になる必要は…
星野 未来
言わないでしょうね!!
星野 未来
篠崎 楓
篠崎 楓
七瀬 朱莉
篠崎 楓
直ぐ名乗り出なかった理由。
あれだけじゃないんだ
篠崎 楓
篠崎 楓
楓の目から涙が溢れる
日向 悠希
日向 悠希
日向 悠希
篠崎 楓
篠崎 楓
篠崎 楓
悠希が犯人だって言いたいの?
日向 悠希
…俺が投げた砲丸が
"偶々"楓が置いた砲丸に
ぶつかって尚也の頭に当たった…
日向 悠希
俺が殺した事に!!
篠崎 楓
楓が声を荒げる
篠崎 楓
篠崎 楓
私が最初から悠希の計画を
分かってて置いたんだよ!!
日向 悠希
篠崎 楓
砲丸は私が置いた砲丸だよ!!
日向 悠希
篠崎 楓
日向 悠希
篠崎 楓
モノクロウ
篠崎 楓
モノクロウ
皆もそれで良いかな〜?
皆がゆっくり頷く
日向 悠希
モノクロウ
シロとクロの運命を分ける!
ワックワクドッキドキの!
モノクロウ
日向 悠希
モノクロウ
それじゃ、結果発〜表〜!!
《篠崎 13票》 日向 2票
モノクロウ
殺したのは篠崎楓さんでした!
日向 悠希
澤村 海斗
吉峰 伊織
篠崎 楓
皆が間違えないでくれて
日向 悠希
なんで俺に投票しないんだ!!
葉隠 仁
日向 悠希
篠崎 楓
日向 悠希
…死ぬんだぞ!?
篠崎 楓
日向 悠希
篠崎 楓
篠崎 楓
皆ならきっと大丈夫だって
澤村 海斗
篠崎 楓
星野 未来
篠崎 楓
謝り切れないな…
望月 玲
篠崎 楓
日向 悠希
篠崎 楓
楓は、大粒の涙を流してそう言った
篠崎 楓
モノクロウ
篠崎楓さんにご用意した
スペシャルなおしおき!
日向 悠希
嫌に決まってるだろ!!
篠崎 楓
だから…悠希も自分を
信じてあげて!…約束だよ?
モノクロウ
おしおきタ〜イム!!
日向 悠希
【GAME OVER】 シノザキさんがクロに決まりました オシオキを開始します
滑稽に咲く 一輪の華
天井からアームが伸び 楓の首を掴む
篠崎 楓
日向 悠希
楓の首を掴むと そのまま上に引っ張り上げる
日向 悠希
連れ去られる楓に手を伸ばすが 無常にも手は届かなかった
日向 悠希
連れ去られた楓は 箱の中に入れられる
箱には「お着替え中☆」の文字が
箱が爆発するとドレスアップされた 楓が飛び出して来た
楓は知らない場所に立たされる
腕と脚にもアームをつけられ…
踊らされ始めた
アームは無茶苦茶な動きをし、 強制的に楓を動かす
首に付いているアームが締まり 苦しさで楓の顔が赤くなっていく
数十秒後、アームの動きが止まり 上に引っ張り始める
篠崎 楓
楓は苦しそうに息をしている
すると、何処からか 大量のモノクロウが現れ
下から楓の脚や胴を掴み 引っ張り始める
まるで、俺の物だと言わんばかりに
上からも下からも引っ張られ 楓は更に苦しんだ顔をする
首に付いたアームが更に締まる
篠崎 楓
アームとモノクロウの攻防戦が 数分間も続いた
楓はもう動かない
ギチッギギギ
ブチッ
ドサッ
ゴンッ
日向 悠希
ゴンッゴロゴロゴロ
理解出来なかった
楓の首が枝の様にポキッと折れ 床に落ちる
楓の首が転がり穴に落ちる
重い物が転がり落ちる不快な音がする
そして…
ゴロ…
楓が、首から上だけの状態で、 俺の足元に帰って来た
日向 悠希