テラーノベル
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――夜は、言葉が少なくなる
焚き火の音は、小さかった
ぱち、と木が弾ける音だけが森に溶けていく
空は暗い。 星は見えない。 雲が低く、重たい夜だった。
すち
すちがそう言って、毛布を広げ始めた
今になって、戦闘の疲れがでてくる
みこと
暇72
一瞬、沈黙が落ちる
LAN
LANが確認するように言う
暇72
本当は
眠るのが怖かった
暇72
こさめ
こさめは軽く返事をして
槍を手元に寄せた
いるまは焚き火の前に座り
ボンヤリ呟いた
いるま
誰も、すぐに反応しなかった
いるま
いるま
反対側のLANが答える
LAN
2人の視線が合う
でも、ぶつからない
みこと
すち
すち
俺は剣を抱えて座っていた
暇72
そう思えるのは初めてだった
こさめがちらっと俺を見てくる
こさめ
直球だった
暇72
暇72
暇72
傷つくかもしれない 失うかもしれない
暇72
焚き火が静かに揺れた
沈黙の後、いるまが小さく笑う
いるま
暇72
いるま
すち
すち
暇72
約束みたいに言った
夜は深まる
やがて、焚き火のそばで、 一人、また一人と眠りにつく
見張りに立つ俺の背中を、 こさめが静かに支えるように座る
こさめ
暇72
森はまだ危険だ
魔物も闇も、消えていない
それでも
この夜は
確かに――
六人を一つにしていた
コメント
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続き待ってるよん