夜彦
...ということで新しい仲間の百目鬼 響子(どうめき きょうこ)さんです
響子
よろしくなァー
久遠
...はい?
雫
えっ?
久遠
いやいやいやッ‼︎だからどうしてそうなるの⁉︎
夜彦
だから...ってもう2回説明してるんだけど
久遠
だ・か・らって言いたいのはこっち‼︎何度説明されても分からないっての‼︎
僕は昨晩あった出来事を
2人に説明したが
やはり理解してもらえず
何よりも...
雫
ちょっと、こっちに来て
夜彦
...はい
あのこじつけ設定に
納得がいく筈もなく
僕は数分怒られた。
雫
じゃあ...結局何?
雫
私が次期神様のフリをしないといけないの?
夜彦
ごめんなさい、そういうことになります...
雫
私はあくまで2人を連れてきたら願いが叶うし、その願いは神になりたい訳じゃない
雫
それに例え神になったとしても神の力を渡すことができるかどうか知らない
雫
それを理解した上で言ってるんだよね?
夜彦
...はい
雫
....
雫
はぁ...まあ、そう言わなきゃ昨日の夜で小鳥遊君が殺されてたかもしれなかったから、仕方ないっちゃ仕方ないけど...
雫
分かった。できるだけ話は合わせるけど、そっちもサポートしてよね?
夜彦
もちろん、そのつもりだよ
響子
おい、話は終わったか?
雫
う、うん。何となく理解はできたよ、無理矢理ね
響子
で?お前らの名前聞いてなかったな
久遠
虎走 久遠
雫
水鏡 雫だよ
響子
クオンとシズクか、よろしくなァー
響子
で?アタイは何すれば良いんだ?
夜彦
えっ、何って...
久遠
じゃあ、塔へ行くまでの道中のボディーガードってことで
夜彦
ちょっ...⁉︎
久遠
水鏡にだけ任せるのは不安でしょ?だったら守りは多いほど良いし
久遠
それに...
久遠
久遠
こんな殺人鬼、最悪どっかで死んでくれればラッキーだし
夜彦
そ...そうだね...
響子
ボディーガードって...お前ら命狙われてんのか?
夜彦
命...というか存在が危ういというか...
響子
じゃあ、お前らを殺せば
夜彦
そういうことじゃなくて‼︎
夜彦
えーっと...
響子
んー、何か難しいこととか分かんねーからいいや
響子
取り敢えず、来る敵を全員殺せばいい話だろ?
夜彦
え、いや、別に殺さなくても
久遠
うん、そうだよ
夜彦
ちょっ⁉︎
響子
で、塔ってあの神サマがいるっていう塔のことか?
夜彦
う、うん
響子
じゃあ、そこまでお前らを守りきれば神の力くれるんだな?
夜彦
それは
雫
そう‼︎そのとおり‼︎
夜彦
えっ
雫
2人で小鳥遊君と虎走さんを守ろうね、百目鬼さん‼︎
響子
お?分かんねーけど、ヤる気があるのは良いことだなァ‼︎
響子
よろしくな、シズク‼︎
夜彦
ええーっ...
後から水鏡さんに聞いたところ
「こんな最強の盾だったら
私の願いは絶対に叶う‼︎」
とのことだった。
果たしてそれが
最強なのか?最恐、または
最凶なのか?
何はともあれ
各々の考えが飛び交う中
僕達は塔を目指すのだった。