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好きを伝える10秒前

第231話 - ××231 塩昆布ハゲ

2025年11月30日

#青春恋愛

#コメディ

#ラブコメ

#きな文学団

#一次創作

榎本くもり

帰国子女

エリナ・マスカルポーネ

なに？この食べ物は

責任感が強すぎるメイド

塩昆布です

エリナ・マスカルポーネ

シオコンブ？

エリナ・マスカルポーネ

なにそれ

エリナ・マスカルポーネ

よくも私にこの陰毛みたいな食べ物を出そうと思ったわね

※言いすぎ

責任感が強すぎるメイド

申し訳ございません……！

責任感が強すぎるメイド

死にます……っ！

エリナ・マスカルポーネ

やめなさいあなたを責めたつもりはないわ

エリナ・マスカルポーネ

私が聞きたいのは、
この｢シオコンブ｣はどんな食べ物かと聞いているの！

責任感が強すぎるメイド

日本料理でございます

責任感が強すぎるメイド

すごく簡単に言うと、
塩と昆布を合わせた料理です

エリナ・マスカルポーネ

シオコンブなんだからそんなこと分かるわよ

エリナ・マスカルポーネ

使えないメイドね

責任感が強すぎるメイド

……ッ！

エリナ・マスカルポーネ

あごめん今のは気にしないで

エリナ・マスカルポーネ

死なれたら困るし食べるから

責任感が強すぎるメイド

美味しいので是非召し上がりください！

はむっ

エリナ・マスカルポーネ

……

エリナ・マスカルポーネ

……

エリナ・マスカルポーネ

美味しすぎる……ッ！！！！！

ドサッ

美味しすぎてエリナは倒れた

責任感が強すぎるメイド

ああああああああああああああ

責任感が強すぎるメイド

お嬢様ああああああああああ

責任感が強すぎるメイド

ごめんなさい死にまあああああああああああああ

好きを伝える10秒前

××231 塩昆布ハゲ

女子生徒

わっ

女子生徒

エリナ様だよみてみて！

女子生徒

今日も美貌を解き放ってるね……

女子生徒

同じ1年とは思えない……！

エリナ・マスカルポーネ

おはよう2人とも

女子生徒

キュン！！！！！

女子生徒

キュン！！！！！

女子生徒

おはようございます！

女子生徒

おはようございます！

沢山の視線をかき集めながら

エリナは教室に入った

エリナ・マスカルポーネ

……

エリナ・マスカルポーネ

(どうしよう)

エリナ・マスカルポーネ

(どうしよう)

どうしよう

どうしよう！

エリナ・マスカルポーネ

(塩昆布をもっと……)

エリナ・マスカルポーネ

(もっと食べたぁい！！！！)

深刻な塩昆布中毒

2歳の頃にアメリカへ行き

高校生になって帰国

日本の生活にようやく慣れてきてメイドが日本料理を出し始めたが

その1発目｢塩昆布｣に

エリナはどハマりしていた

エリナ・マスカルポーネ

(もっと食べたい……)

エリナ・マスカルポーネ

(もっと食べたい……)

エリナ・マスカルポーネ

(もう食べたすぎるのに！！！！)

エリナ・マスカルポーネ

(あの責任感が強すぎるメイドは！！)

エリナ・マスカルポーネ

(｢私が死にかけたから｣って二度と塩昆布出さないとか言ってる！！！！！)

エリナ・マスカルポーネ

(なんでよ！！！！)

エリナ・マスカルポーネ

(出しなさいよ！！！！！)

エリナ・マスカルポーネ

(めちゃくちゃ美味しかったって伝えてるのに！！！）

女子生徒

あれ？エリナ様どうしんだろう

女子生徒

教室の前で立ち止まってるね

エリナ・マスカルポーネ

……！

エリナ・マスカルポーネ

(やば)

エリナ・マスカルポーネ

オホン

エリナ・マスカルポーネ

……ちょっと初夏の風を浴びていただけよ

エリナ・マスカルポーネ

気にしないで

女子生徒

あ〜ん♡

女子生徒

あ〜ん♡

女子生徒

日本の四季に触れようとしているその志美しすぎます……！

女子生徒

帰国子女とはいえ
日本の心をちゃんとお持ちなのですね……！

エリナ・マスカルポーネ

フン

エリナ・マスカルポーネ

(塩昆布食べたい塩昆布食べたい塩昆布食べたい)

エリナ・マスカルポーネ

それじゃあ2人とも、塩こ……（？）
ゴホン、さようなら

エリナはそう言って教室に入った

女子生徒

しおこ？

女子生徒

しおこ？

女子生徒

今しおこって言ったよね

女子生徒

うん、なんだったんだろ

エリナ・マスカルポーネ

(塩昆布食べたい塩昆布食べたい！)

エリナ・マスカルポーネ

(どこかに塩昆布落ちてないかしら)

末期症状

エリナは塩昆布を求めて教室中を探す

そして見つけた

エリナ・マスカルポーネ

……ん？

エリナ・マスカルポーネ

(目の前にあるこの玉って)

エリナ・マスカルポーネ

(まさかこれ)

エリナ・マスカルポーネ

(塩昆布……！？)

エリナは目の前にある黒い玉をみてそう言った

エリナ・マスカルポーネ

……(やったぁ……！)

エリナ・マスカルポーネ

(ここで食べれるのね)

エリナ・マスカルポーネ

(ようやくあの味を思い出すことが出来る！！！)

あんむっ

食べる

でんっ！！！！！

エリナ・マスカルポーネ

え……！？

エリナ・マスカルポーネ

ここは、塩昆布ワールド……！？

エリナ・マスカルポーネ

美味しすぎて領域展開しちゃったのね

エリナ・マスカルポーネ

やだもう私ってば

エリナ・マスカルポーネ

……

エリナ・マスカルポーネ

……はぁ

エリナ・マスカルポーネ

草原が気持ちいい

エリナ・マスカルポーネ

塩昆布の美味しさで

エリナ・マスカルポーネ

体が浄化されてゆく

エリナは草原に寝そべりながらそう言った

エリナ・マスカルポーネ

……

エリナ・マスカルポーネ

……このままずっと

エリナ・マスカルポーネ

ずっと……ー

キーンコーンカーンコーン

エリナ・マスカルポーネ

あ……！

エリナ・マスカルポーネ

…………なんだ

エリナ・マスカルポーネ

夢か

エリナは寝ていた

エリナ・マスカルポーネ

…………全くもう

エリナ・マスカルポーネ

授業受けれなかったじゃない

エリナ・マスカルポーネ

え？

しかし目の前にはまだ黒い玉があった

エリナ・マスカルポーネ

……

エリナ・マスカルポーネ

(それにちゃんと私が食べた跡もある)

エリナ・マスカルポーネ

(ハゲてる)

エリナ・マスカルポーネ

(ん？え、あ、ま)

エリナ・マスカルポーネ

やべ！！！！！！！

人間の頭だった

エリナ・マスカルポーネ

(私男子の髪食べたの！？！？！)

エリナ・マスカルポーネ

(嘘でしょ！？！！？！)

立花晴

え……どうしたのエリナさん

立花晴

急に｢やば｣って

前の席の男子生徒

立花晴

エリナ・マスカルポーネ

(やっちまったわ)

エリナ・マスカルポーネ

(後頭部に十円ハゲ作っちゃいましたわ……)

エリナ・マスカルポーネ

……別に

エリナ・マスカルポーネ

なんでもないです

立花晴

あ、そう

立花晴

ならいいけどさ

そして晴は前を向く

エリナ・マスカルポーネ

(いやはげてんのよ)

エリナ・マスカルポーネ

(10円どころじゃないわね)

エリナ・マスカルポーネ

(結構食べちゃったわ)

エリナ・マスカルポーネ

(普通に目の前で見たらハゲてんなって分かるレベルでハゲてんのよ)

エリナ・マスカルポーネ

……っ

エリナ・マスカルポーネ

(どうしましょう)

エリナ・マスカルポーネ

(バレないようにカツラを着せる？)

エリナ・マスカルポーネ

(でも耐えられない)

エリナ・マスカルポーネ

(これからずっと目の前にこの頭があるなんて、本当に全部食べ尽くしてしまいそう……！)

エリナ・マスカルポーネ

……

エリナ・マスカルポーネ

……

エリナ・マスカルポーネ

(なら、、)

エリナ・マスカルポーネ

やっぱりなんでもあるわ、立花さん

立花晴

……え？

エリナ・マスカルポーネ

ちょっとついてきて

立花晴

はあ〜……？

立花晴

告白？

エリナ・マスカルポーネ

違うわよ

エリナ・マスカルポーネ

……もう単刀直入に言うけどね

エリナ・マスカルポーネ

私あなたの髪の毛食べちゃった

エリナ・マスカルポーネ

ごめんなさい

バッ……

エリナは頭を下げた

立花晴

……

立花晴

……

立花晴

は？

エリナ・マスカルポーネ

塩昆布みたいだなって思って
気づいたらつい……

エリナ・マスカルポーネ

……あなたの後頭部はいまハゲてるの

立花晴

あー……

立花晴

……

立花晴

そうなんだ……

エリナ・マスカルポーネ

え？怒らないの？

立花晴

いやあまりに突飛すぎて追いついてない

立花晴

つまり何？

立花晴

俺の髪の毛を塩昆布だと思ったの？

エリナ・マスカルポーネ

そうよ

立花晴

｢そうよ｣じゃないんだよ

エリナ・マスカルポーネ

ただ私にも事情があるの

エリナ・マスカルポーネ

かくかくしかじかで

立花晴

なるほどたしかに可哀想

立花晴

でも心配ないよこれくらいなら

立花晴

俺髪の毛生えるの早いしさ

立花晴

触った感じこの程度なら、
毎日食べてもいい

えっ、いいの

立花晴

うん！

立花晴

道理でさっき頭が気持ちいなって思ったわけだ

立花晴

君が髪の毛を食べてたからだったんだね

エリナ・マスカルポーネ

お互い得があるということね

エリナ・マスカルポーネ

じゃあ遠慮なく食べさせてもらうわ

そうして

エリナは塩昆布を食べる生活が始まった

１ヶ月後

終わった

エリナ・マスカルポーネ

あああああああごめんなさあああああい

立花晴

気にしないでいいよ

立花晴

頭気持ちよかったし

気にするわよ

エリナ・マスカルポーネ

塩昆布が二度と食べれないのも嫌だし

エリナ・マスカルポーネ

あなたを本物のハゲにしてしまったのも嫌だ……！！！

エリナ・マスカルポーネ

どうしましょう

エリナ・マスカルポーネ

もーう……！

立花晴

……

立花晴

……まあ確かに

立花晴

俺ももう頭皮マッサージをしてもらうことは無くなるわけだし

立花晴

寂しいもんだな

立花晴

育毛剤買ってこようかな

エリナ・マスカルポーネ

……

エリナ・マスカルポーネ

頭皮マッサージはよく分からないけど。

エリナ・マスカルポーネ

もう私迷惑かけたくない

エリナ・マスカルポーネ

メイドにちゃんと伝えるわ

エリナ・マスカルポーネ

私が本当に塩昆布を食べたいんだって！

立花晴

ええ、それ大丈夫なの？

立花晴

責任感強すぎてこれまでの行いを振り返って死のうとしない？

エリナ・マスカルポーネ

しそうだわ……ッ！

だめじゃん

立花晴

そしたらどうしよう

立花晴

どうやったらメイドさんが毎日塩昆布を出す気になるかな……

エリナ・マスカルポーネ

……

エリナ・マスカルポーネ

……｢毎日、出す｣

エリナ・マスカルポーネ

……

エリナ・マスカルポーネ

……それだわ！！！

立花晴

どれ！？

エリナ・マスカルポーネ

ついてきて立花さん

エリナ・マスカルポーネ

あなたをメイドに見せるのよ！！！

エリナ・マスカルポーネ

ゴホン

エリナ・マスカルポーネ

こちらが塩昆布の犠牲者｢立花晴くん｣
です

エリナ・マスカルポーネ

あなたが塩昆布をくれないから

エリナ・マスカルポーネ

彼で代用していたのよ

エリナ・マスカルポーネ

どう責任とってくれるのかしら

立花晴

……💦

責任感が強すぎるメイド

そ、そ、

責任感が強すぎるメイド

そ、そそそそそんな……！

責任感が強すぎるメイド

ごめんなさいわたしのせいで！！！！

責任感が強すぎるメイド

髪の毛生やして塩昆布1年分持ってきます！！！！！

エリナ・マスカルポーネ

よし

立花晴

おお……！

責任感が強すぎるメイド

そのあと自殺します！！！！

おい嘘だろ

シュパッ

メイドは瞬間移動して育毛剤と塩昆布を買ってくる

立花晴

どうすんだよエリナさん

立花晴

結局自殺しちゃうじゃん！！！！

エリナ・マスカルポーネ

ええそうね……

エリナ・マスカルポーネ

でも大丈夫

エリナ・マスカルポーネ

自殺する前に、｢ふたつのタスク｣を与えてる

エリナ・マスカルポーネ

(今のうちに考えるわ)

立花晴

即興……！

エリナ・マスカルポーネ

(まあでも意外と単純かもしれない)

エリナ・マスカルポーネ

(ここは堂々と)

エリナ・マスカルポーネ

(本当の気持ちを伝えればいいだけね)

立花晴

……！

ドンッ

責任感が強すぎるメイド

ただいま戻りました……

もりっ

もりもり

立花晴

うお……！

髪の毛が生えてきた

そして塩昆布1年分も出てきた

エリナ・マスカルポーネ

じゅるり

責任感が強すぎるメイド

そして死にます

責任感が強すぎるメイド

今までありがとうございましたお嬢様

エリナ・マスカルポーネ

待ちなさいメイド

責任感が強すぎるメイド

……え？

エリナ・マスカルポーネ

……私あなたとごはんが好きなの

エリナ・マスカルポーネ

あなたが色んな食べ物を教えてくれて

エリナ・マスカルポーネ

それを知って食べる……

エリナ・マスカルポーネ

そんな日々が大好きなのよ

責任感が強すぎるメイド

……！

エリナ・マスカルポーネ

今回はちょっと日本料理だから戸惑っただけ

エリナ・マスカルポーネ

……

エリナ・マスカルポーネ

だからいなくなってほしくないわ

エリナ・マスカルポーネ

これからもずっと

エリナ・マスカルポーネ

私にごはんの説明してよ……！

責任感が強すぎるメイド

お嬢様……っ！！！！

ぎゅっ……

メイドはエリナとハグを交わす

そして言った

エリナ・マスカルポーネ

……それとね

エリナ・マスカルポーネ

買ってくれたところ申し訳ないんだけど

エリナ・マスカルポーネ

塩昆布飽きてきたわ

責任感が強すぎるメイド

ズコーッ

立花晴

ズコーッ

次回全人類待望！かえラジ④！

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8件

メインキャラが一人も出てこないしアイコンメーカー違うから開くやつ間違えたかと思った

茎わかめといい海藻にハマってる人みたいになってる

榎本くもり

プロフィール

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