「庭園をご覧になるなら私たちがご案内しましたのに」
以前ふらっと散歩しに行った後、庭園の管理をしているメイドにそう言われた
今度家の庭園を一般に開放する予定があったことを思い出し
その前には確認も必要だしその時の案内を頼んだ
今日がその日なんだが
リコ
マモリ
手を振ってる背の低いのがリコ、リスの獣人
おっとりした背の高いのがマモリ、くまの獣人
この二人が並ぶと倍ぐらい背の差がある
マモリ
リコ
あぁ、頼む
マモリ
マモリ
リコ
リコ
なぜだ?
マモリ
リコ
リコ
リコ
マモリ
マモリ
マモリ
マモリ
リコ
リコ
確かにこのエリアは落ち着く
花の香りも強くないし俺好みだ
ここで昼食にするか
マモリ
俺の好みからこっちで食べると想像がつくから
それで先に一般エリアだったわけか
リコ
リコ
そういってサッとかけていった
どうした?
マモリ
マモリ
マモリ
マモリ
マモリ
そんな心配はいらないと思うがな
日頃からよく管理されているし庭園に関しては二人を信用してる
マモリ
マモリ
マモリ
一般エリアからに行く前からわかってはいたが
貴族エリアはアーチのトンネルから始まっている
まだ蕾が多いということは
マモリ
それにしてもアーチのサイズ大きすぎないか
どうやって作ったんだ?
マモリ
リコ
戻ってきたばかりのリコをマモリが肩車をした
リコ
マモリ
な、なるほどな
リコ
リコ
マモリ
リコの言葉をスルーして淡々と説明を続けるマモリ
時折こちらに助けを求める視線が送られている気がするが
こんな表情を見せるリコは珍しいので気が付いてないことにする
リコ
リコ
いつからかリコが顔を隠したまま話さなくなったが
そのまま貴族エリアをまわり終えた
マモリ
一般エリアと違い華美で貴族に好まれそうだった
アーチのトンネルも非日常感を味わえた
今まで以上に気合いが入ってなかったか?
マモリ
マモリ
マモリ
マモリ
リコ
マモリ
マモリ
案内ありがとう
リコ
マモリ
ひょいっと肩車をしてたリコを降ろして俺に手渡してくる
リコ
マモリ
マモリ
いや、ついそのまま受け取ってしまったが
リコの顔を覗き込むと顔が真っ赤だ
あぁそうだ
リコ
リコ
そんな心配するな
俺はリコを信用してるぞ