この作品はいかがでしたか?
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コメント
4件
初見です!ここまで一気見させて頂きました!! 本当に素敵な作品で、マジで泣きそうになしました! なにかを思い出そうとしてもそれをすぐになにか言わずにらんくんに任せてるのが、シクフォニらしくていいなって思いました! 長文失礼しました!ここからも楽しく見させていただきます!
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初見です!ここまで一気見させて頂きました!! 本当に素敵な作品で、マジで泣きそうになしました! なにかを思い出そうとしてもそれをすぐになにか言わずにらんくんに任せてるのが、シクフォニらしくていいなって思いました! 長文失礼しました!ここからも楽しく見させていただきます!
rara🎼
nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️ 二次創作
rara🎼
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第12話『春のざわめき、記憶の痛み』
いるま
朝食のトーストをかじりながら、いるまがぽつりと呟く。
いるま
いるま
らん
らん
いるま
いるま
いるま
らん
らん
らん
その言葉に、いるまが一度だけまばたきをして――ふっと笑った。
いるま
いるま
昼前。
待ち合わせの公園に到着すると、すでに他の4人が場所取りをしていた。
なつ
なつ
真っ先に駆け寄ってきたのは、やっぱりなつだった。
お団子の串を咥えたまま、全力ダッシュで手を振ってくる。
すち
すちが慌てて追いかける。
その後ろから、こさめとみことがレジャーシートを広げながら手を振っていた。
こさめ
こさめ
みこと
みこと
こさめ
みこと
みこと
そんなやりとりに、自然とらんの頬がゆるむ。
この空気が、好きだ。
まだ全部はわからないけど、心がそれを覚えている。
レジャーシートの上、わいわいと笑い合いながらお団子を分け合う6人。
春風が花びらを巻き上げ、らんの指先にも、淡いピンクの一枚がふわりと舞い降りた。
らん
いるま
いるま
いるまが隣で静かに言った。
いるま
らん
らん
らん
そのときだった。
──ノイズが走った。
らん
いるま
耳鳴り。
頭の奥を、何かが突き刺すような鋭い痛みが走る。
目の前の風景が、かすれて、混線する。
──視界の端。
夜のリビング。
カーテン越しの光。
誰かが、泣きながら笑っていた。
声
声
らん
みこと
みこと
みことが焦った声を上げる。
こさめが慌てて水のボトルを差し出す。
らん
痛みは数秒で消えた。
でも、確かに“何か”が頭の中に流れ込んだ。
それはまだ、名前も形もない断片。
でも、感情だけが強く残っていた。
寂しさと、あたたかさと、涙と、笑い声。
全部がぐしゃぐしゃに混ざった記憶の“影”。
らん
らん
らん
いるま
いるまが覗き込む。
らんは少し首を振って、ゆっくりと息を吐いた。
らん
らん
いるま
いるま
少しだけみんなの話を聞きながら、らんは桜の枝を見上げる。
風に揺れる花たちの中に、なぜか懐かしさがあった。
らん
こさめ
こさめが隣に座りながら、そっと問いかける。
らん
らん
らん
こさめは、すっと視線を遠くへ向けた。
こさめ
春のざわめきの中。
風が吹き、花が散る。
それは、記憶という名の扉を、ほんのわずかに揺らした気がした。
午後の陽が傾き始めたころ。
らんは誰より静かに、けれど確かに、前を向いていた。
──記憶の痛みも、それを包むぬくもりも、今ここにいる“らん”の一部として。
ゆっくりと、春は進んでいく。
第12話・了
rara🎼
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡130
rara🎼
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