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先生
次、田中
サチ
はいっ！
サチ
サチ
うわ…
先生
もう少し頑張れよ？
サチ
は、はい…
先生
遠藤
カイ
はい
先生
今回も学年トップだ
先生
この調子でな
カイ
はい
サチ
(すごい！)
サチ
(遠藤くん、また学年トップだ！)
サチ
そうだっ！
放課後
サチ
遠藤くん！
カイ
…なに
サチ
あの…！勉強教えてくれない？
カイ
は？
サチ
私、今回も点数悪くて…
サチ
学年トップの遠藤くんに教えて貰えたらなって…笑
カイ
…良いけど
サチ
本当に！？
サチ
ありがとう！
カイ
じゃあまず、点数教えて
サチ
ええ！
サチ
そ、それは…！
カイ
勉強、教えてほしいんだろ？
サチ
そうだけど…
カイ
だったら、点数教えて
サチ
……42
カイ
マジか…
サチ
遠藤くんみたいに頭良くないんだもんっ！
カイ
まあ、それだけ伸び代があるってことだから
カイ
これから、頑張ればいいよ
サチ
…うん
サチ
あり…がとう！
サチ
(なんだろう…なんか、胸が)
マナ
一週間後
カイ
どうぞ
サチ
お、お邪魔しますっ！
カイ
そんなに、緊張しなくていいんだけど？
サチ
だって…！本当に良いの！？
カイ
たまには、場所を変えて勉強した方が集中できるだろ？
サチ
だからって、遠藤くんの部屋じゃなくても…
サチ
(逆に落ち着かないよ…)
カイ
仕方ないだろ、ここしかないんだから
サチ
…わぁ！難しそうな本ばっかり〜！
サチ
遠藤くんが頭良いわけだ〜！
カイ
頭良いことしか取り柄がないからな…
サチ
そんなことないよ！？
カイ
え？
サチ
私は遠藤くんには、素敵なところいっぱいあると思うよ！
サチ
こんな風に、ダメな私に勉強教えてくれるとことか…！
カイ
サチ
…あ、ご、ごめん！
サチ
上から目線だったよね…？
カイ
い、いや
カイ
(なんだ？この気持ち…)
サチ
はぁ〜
サチ
(遠藤くんの部屋で勉強なんて、全く集中できなかったよ〜)
マナ
ねえ！
サチ
…？
サチ
わ、わたし？
マナ
お前、調子乗んなよ？
サチ
え？
マナ
勉強教えてもらいたいとか言って
マナ
本当はカイくんに近づきたいだけでしょ？
サチ
ち、違います！
サチ
わたし、本当に成績が悪くて───
マナ
お前の話とか、どうでもいんだよ！
マナ
わたしみたいに、カイくんと同じぐらい頭が良い人が
マナ
カイくんにふさわしいの！
マナ
私、今度のテスト返しでまた学年トップだったら
マナ
カイくんに告白しようと思ってるの！
サチ
っ…
サチ
(確かに、西野さんは頭良いので有名だし…)
サチ
(でも…なんか胸が苦しい…)
マナ
とにかく、もうカイくんには関わらないで！
マナ
それじゃ、バイバイ
マナ
おバカさ〜ん！笑
サチ
(…とにかく、明日はテストだし)
サチ
(遠藤くんとの勉強を、無駄にするわけにはいかない！)
テスト返しの日
先生
今回も、学年トップは遠藤だ
先生
そして、同じく女子でトップなのが…
マナ
(私に決まってるわ)
先生
田中
サチ
え…！？
カイ
おめでとう！田中！
サチ
…うん！
サチ
遠藤くんのおかげだよ！
サチ
ありがとう！
マナ
はぁ！？
マナ
意味わかんない！
先生
田中、よく頑張ったな〜
サチ
ありがとうございます！
放課後
カイ
田中…！
サチ
遠藤くん！
サチ
どうしたの？
カイ
俺、田中の…いや、
カイ
サチのこと好きだ！
サチ
…え？
サチ
わ、私も大好き！
カイ
俺、もっともっと勉強して
カイ
良い大学行くから！
カイ
それで、絶対サチのこと幸せにするから
カイ
だから
カイ
もう少しだけ待っていてほしい
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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