キーンコーンカーンコーン
放課後のチャイムが鳴り、開放された子供たちが笑い声を あげながら校舎から駆け出していく。
そのなか、一人の少年は皆とは違う世界にいた。
千鶴
千鶴
千鶴
少年がトイレの個室のドアにそっと手をかけて弱々しく言う。
康介
康介
ドンッ!!!!
千鶴
千鶴
康介
康介
康介
ガンガンガンッ!!!!
千鶴
康介
康介
康介
千鶴
康介
康介
康介
康介
ガンッッッ!!!!!
千鶴
思い切り個室のドアを蹴られ、少年━━━━━千鶴は瞠目する。
荒々しく千鶴を罵倒する康介はクラスメイトの優等生。 兼、幼なじみだ。一応。
いつからか分からない。最初はパシリやシカト程度だった。 なのに、いつの間にか千鶴は康介に酷いいじめを受けるようになった。
千鶴
康介
康介
康介
千鶴
千鶴
康介
康介
康介
ドンドン!!!!
康介
康介
千鶴
もう、こうなったら仕方ない。 康介の気が済むまで千鶴はストレス発散の玩具になる他ない。
千鶴
ドア一枚を挟んで発狂する康介はとても知性を感じられない。 これが優等生?笑わせるな。上手く演じててもいつかはその仮面は 剥がれ落ちるだろう。ボロが出るのも時間の問題だ。
千鶴
千鶴
千鶴
千鶴
千鶴
バンバンバン!!!!
康介
千鶴はどうにかして自分を正当化しようと、逃がそうと目を瞑って 口早に言い訳を構築していく。だが、そんなのは全くの無駄だ。
千鶴
どう足掻いても、この地獄からは逃げられないんだ。
SNS掲示板〜相談サイト〜 ☆あなたの悩みに答えます☆
千鶴
匿名A
匿名B
匿名C
匿名C
はぁ...。やはり、こんなサイトでマトモな意見を 求めるなんて馬鹿馬鹿しい真似はやめよう。
千鶴は気休めで開いたサイトを閉じようとした━━━━━━ その時だった。
スクイノテ
千鶴
千鶴
匿名B
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匿名C
匿名C
千鶴
千鶴
スクイノテ
スクイノテ
匿名A
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匿名A
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スクイノテ
スクイノテ
スクイノテ
千鶴
千鶴
匿名C
スクイノテ
千鶴
スクイノテ
匿名C
匿名A
━━━━と、突然現れたこのスクイノテと名乗るこの人に 相談してみることにした。
千鶴が幼なじみから嫌がらせを受け、今ではいじめられていること。
洗いざらい全て他人に話すことは気が引けたが、逆に 他人であるからこそ全てを話せたような気がした。
千鶴
スクイノテ
スクイノテ
千鶴
匿名C
スクイノテ
千鶴
匿名B
匿名C
匿名C
匿名A
スクイノテ
千鶴
訳が分からないが、スクイノテ様は千鶴の話を聞くと そのままサイトから去ってしまったようだった。
千鶴
次の日
千鶴
千鶴
スクイノテ
スクイノテ
千鶴
千鶴
スクイノテ
スクイノテ
千鶴
スクイノテ
スクイノテ
千鶴
スクイノテ
千鶴
千鶴
千鶴
スクイノテ
スクイノテ
千鶴
千鶴
千鶴
千鶴
スクイノテ
スクイノテ
千鶴
千鶴
スクイノテ
スクイノテ
千鶴
千鶴
スクイノテ
千鶴はスクイノテ様の発言に驚いていたが、心の底では賛同してもいた。
一度も康介にハッキリ自分の意見をぶつけたことがない。
だから毎日悔しい思いをしていた。
わかってるよ、そんなの。 でも、怖いんだ。できないんだよ。
千鶴は唇を噛めしめ、自分の情けなさに嘆いた。
スクイノテ
スクイノテ
千鶴
千鶴
千鶴
スクイノテ
千鶴
スクイノテ
スクイノテ
千鶴
千鶴
スクイノテ
スクイノテ
千鶴
康介
康介
康介
千鶴
康介
康介
康介
千鶴
...なんて余計なことをしてくれたんだ。
混乱と怒りと恐怖で千鶴は目に涙を浮かべ、やけくそに サイトを閉じようとした。
スクイノテ
康介
スクイノテ
スクイノテ
康介
スクイノテ
康介
康介らしい意見だ。弱そうな奴から潰していく。 それがアイツのやり方なのだ。
スクイノテ
康介
スクイノテ
スクイノテ
スクイノテ
スクイノテ
康介
康介
スクイノテ
スクイノテ
康介
康介
康介
康介
康介
スクイノテ
スクイノテ
康介
千鶴
何を言っているのか分からなかった。
康介が俺を好き?そんなわけない。
この人は何を言っているんだ。
千鶴はスクイノテ様なんかに相談したことを馬鹿馬鹿しく思いながら...
康介
康介
康介
スクイノテ
スクイノテ
スクイノテ
千鶴
千鶴
康介
千鶴
こんな意味の分からない話をされたんだ。 絶対酷い目に合わされる。
千鶴は康介を刺激しないように恐る恐る様子を窺った。
康介
千鶴
康介
康介
康介
康介
千鶴
千鶴
康介
康介
康介
千鶴
千鶴
千鶴
康介
康介
千鶴
千鶴
康介
千鶴
千鶴
康介
康介
康介
千鶴
千鶴
康介
千鶴
康介
千鶴
康介
康介
康介
次の日、千鶴は清々しい気分でいた。
もうアイツなんかに怯えなくて済む。
今まで言えなかったこと全てが言えたような気がした。
千鶴
千鶴
千鶴
千鶴
千鶴
放課後の教室で千鶴は一人、残って日直の仕事をしながら呟いていた。
康介
千鶴
千鶴
千鶴
千鶴
康介
康介
千鶴は康介からの罵倒を予想して身構えた。
康介
千鶴
だが、彼の口から紡がれた言葉は全く予想外の内容だった。
康介
康介
康介
康介
康介
千鶴
千鶴
千鶴
千鶴
千鶴
千鶴は不意に、康介と過ごした幼い日々を思い出し、 「こいつも俺と変わらない臆病者だったんだ」 と気づいた。
しかし、そんなことで彼の行いは許せるのだろうか...?
康介
康介
頭を下げて謝る康介に、千鶴は迷いを捨てた。
千鶴
康介
千鶴
千鶴
そう言って、千鶴は康介に笑って手を差し伸べた。 ━━━━━━━ずっと悩んでいたモヤモヤが一気に消し飛んだ。
康介
康介
康介は千鶴の手を握ると━━━━━━。
康介
千鶴の首を片手で掴んで壁に押し付けた。
千鶴
康介
千鶴
康介
康介
咄嗟に何が起こったのか理解出来ず、千鶴は掴まれた 康介の手を首から外そうともがく。
康介
康介
康介
康介
康介
康介
康介は口元を歪ませて笑い、千鶴の耳に口を近づけて囁いた。
康介
千鶴
康介
康介
康介
千鶴
康介
康介
康介
康介
康介
千鶴
康介
康介は狂気的にクククと喉を鳴らしながら、 千鶴にグッと顔を近づける。
千鶴
康介
康介
康介
千鶴
千鶴
「康介は俺のことが好き?」 やっとその”好き”がどのような好意を持っていたのか。
それは、彼との新しい関係が出来てしまった後に理解した━━━。
スクイノテ
スクイノテ
スクイノテ
スクイノテ
スクイノテ
スクイノテ
〜おまけ〜
康介の複雑な関係の相談
康介
康介
スクイノテ
康介
康介
スクイノテ
康介
スクイノテ
スクイノテ
康介
康介
一通り彼は私に愛する幼なじみの話をしてくれました。 (ほぼ幼なじみに関する惚気話でしたけど)
康介
康介
スクイノテ
康介
スクイノテ
スクイノテ
康介
康介
スクイノテ
康介
スクイノテ
康介
スクイノテ
スクイノテ
康介
スクイノテ
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スクイノテ
スクイノテ
康介
康介
康介
スクイノテ
康介
〜千鶴との相談が終わったあとの会話〜
康介
康介
康介
康介
康介
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康介
康介
康介
スクイノテ
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康介
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康介
康介
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康介
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康介
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康介
康介
康介
康介
康介
康介
スクイノテ
スクイノテ
スクイノテ
以上です。 どうです?私は一度も解決できなかったことがないんですよ?
貴方も私に相談してみては如何でしょう━━━━?
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