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*❀٭only Love

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2019年09月14日

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どうしよう…。

バカだ、私。

本当にドジすぎる…。

大学に入学してから、初めての講義に行く途中。

まさかの大学内で迷子。

何回も講義室まで行って覚えたのに。

最高の方向音痴な私は、やっぱり迷子になってしまった。

しかも智くんとはぐれるし。

何もないところで、転ぶし。

もぅ…ぃやっ

転んだまま立ち上がれず

下を向いていると、涙が出そうになる。

.

大丈夫ですか?

…ぇ

え?、優?

しょお…くん?

一緒の大学だったんだ(笑)早く言えよ〜

知らなかった…

そか、それより大丈夫?(笑)

見て…た?

うん(笑)

もぉー…//最悪///

声かけるか俺迷ったもん(笑)

最低っ///

冗談だって(笑)、ん

男らしいゴツゴツした手が私の前に伸びてきて。

まるで白馬の王子様みたいに、私の手をとった。

あり…、がと//

いーえ(笑)

翔くんに助けられながら、立ち上がると。

周りからは

黄色い歓声が聞こえてきた。

翔くんモテモテ(笑)

え?俺?(笑)

そうだよ(笑)ほら、みんな王子様みたいって

俺、王子様?(笑)

ふふ、そうみたい

えぇー…(笑)

翔くんは

高校のときよりも、一段とかっこよくなっていて。

一つ一つの仕草に周りの女の子たちは

キャーキャー言ってる。

んじゃ…優の王子様になろっかな

え?(笑)

なんてね?

なんてね?って言った翔くんの顔は、笑ってなくて。

何を考えているか

わからなかった。

優ちゃん!

そんなとき

息を切らして走ってきた智くんが

私の名前を叫んだ。

智くんっ

心配したぁー

ごめんね…

んいや、無事でなにより(笑)…つーか、櫻井?

どーも

なん…で?

俺もここの大学に入学したんだ。つーことで、宜しくね?

そう言い残して

帰って行った翔くん。

そう言えばなんだったんだろ…

さっきの言葉。

からかわれてるだけだよね!うん!

なにも、されてない?

え?うん(笑)

そっか…

それより…、ごめんなさい

大丈夫だって(笑)優ちゃんが無事だから。それでなにより

ふふ、ありがとう

智くんは

周りの目なんて気にもせず

私に優しくキスをした。

周りから聞こえてくる

翔くんのときよりも、たくさんの黄色い歓声たち。

ん//

え?//

はぐれないように、手繋ご//

ぇ、//ぁ…ぅん//

智くんの手をギュッて握って。

智くんの方を見ると

真っ赤なお顔でフニャッて笑った。

あんま…見んな///

ふふっ//

.

智先輩っ

後ろから可愛い声で

智くんって呼ぶ声がして。

振り返ると

そこには、絵に描いたような可愛い目クリクリっとした女の子が立っていた。

だ、誰…?

私たちが通っていた高校の制服を着ていた。

智くんの後輩?

.

由梨ですよ?忘れちゃいましたか

由梨…?誰だっけ…

由梨

まぁ…いいや。今日は智先輩の様子を見に来ただけですから

…?

由梨

失礼します

由梨と名乗る女の子は、栗色のロングヘアーの後ろ姿は

まさに美人そのもので

後ろ姿でもわかる。

周りがキラキラして見える。

なんも…

ん?

なんもねぇから。心配すんな

…、うんっ

講義の時間も迫っていたから

由梨と名乗る女の子のコトを聞けなくて

講義が終わった頃には

すっかり忘れていた。

90分なげぇー…

思った以上に辛いね…

でも、優ちゃんがいたから頑張れた//

…//私も、頑張れた//

ふふ//

智くんのあのフニャッてした笑顔を見て。

智くんのあのフニャッてした笑顔を見て。

大丈夫。

智くんを

信じようって思えたの。

お願い

智くん。

だから

由梨と名乗る女の子とキスなんかしないで。

一瞬

なにが起こっているかわからなかった。

確かに。

智くんと由梨と名乗った女の子とキスをしていた。

講義が終わったあと

高校に遊びに行こうってなって

美術部に所属していた智くんは、美術室に行くって言って。

私は

生徒会室に行き、久しぶりに潤くんと話していた。

そのあと

美術室に智くんのところに行ったとき

教室のドアが少し開いていて

覗いてみたら。

二人はキスをしていた。

心配すんなって言ったくせに

信じようって思ったのに

どうして…。

会長…、いた!会長、翔先輩も来ましたよ…って会長?

潤くんの声が

あの二人にも聴こえたのか、私の方を見た。

潤くんも翔くんも

あの二人のキスを見ていた。

智くんは

険しい顔をしていた。

優ちゃん。違うよ。誤解なんだ

誤解ってなに…。彼女がいるのに他の女の子とキスするなんて最低!!

優ちゃん!

智くんの後ろで

怪しく笑う女の子に、ゾクッてして

すぐその場から離れた。

逃げた場所は

懐かしの生徒会室

はぁはぁ……、っ…

いつも狭く感じていた生徒会室は

今ではすごく広く感じる。

涙は止まらない。

…私

泣いてばかりだ。

.

大丈夫か?

後ろからギュッて抱きしめられた。

翔…、くん

泣いていいよ。俺が側にいるから

翔…、っ、くん

翔くんの後ろから回ってきた腕を強く握って

たくさん泣いた。

俺じゃ…

俺じゃ、優の王子様にはなれない?

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