短編集

TOP4のみんなで旅行に行くことになり ガッチさんが車を出してくれた

後ろでわちゃわちゃしていたら急に

豪雨が降り出した

あまりにも前が見えず、危険だと判断し

一旦サービスエリアに避難

明日体バキバキやろうなぁ

そんなことを考えつつも

騒音の中目を閉じた

ふと目が覚めた

時刻は2時をまわっている

さっきまでの豪雨が嘘のように無くなっていた

……寒っ

なにか飲み物を買おうとみんなを起こさないよう外に出る

うえ…湿気がすごい

自販機の光に向かって歩き出した

『あったか〜い』と書かれたコーヒーを押す

そこにあったベンチに座って飲む

なんかこういうのいいなぁ

ふと星空を見上げると

キラッと流れ星が流れた

うおっすげぇ…

咄嗟に願った

『この日常が続きますように』って

まあ、1回しか祈れなかったんやけど

飲み終わったら戻ろう

そんなことを考えていると

ストンっと俺の隣に座ったのはキヨくんである

そうキヨくんの方に振り返った

チュ

俺にコーヒーを渡して車に戻っていった

…なんやそれ

思わず俺はキヨくんを追いかけて

と

振り返ったところで

チュ

同じことをしてやった

定位置に戻って上着を布団替わりにして無理やり目を閉じた

…やっぱり寝れないや

『この日常が続きますように』っていう

俺の願いは一瞬で砕け散ったけど

キヨくんの願いはかなってるといいな

俺はまた車の窓から空を見上げた