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結局雑貨屋では店長へのお土産に 薔薇の絵が描かれた珈琲割賦と、

自分用に薔薇柄のメモ帳を買った。

紙袋片手に上機嫌で薔薇園を進む〇〇。

雛森〇〇

良い買い物が出来ました!

太宰治

其れは良かった

雛森〇〇

太宰さんは要らなかったんですか?

太宰治

君が楽しんでくれるなら其れで満足さ

そう優しい目で見つめられてぽかんとする〇〇。

雛森〇〇

私、太宰さんも楽しんでくれないと厭です、!

太宰治

楽しんでるさ!

太宰治

君が楽しければ、私も楽しいよ

雛森〇〇

太宰さんって本当に優しいですよねぇ

太宰治

ウウ〜ン、君にだけ何だけどな…

雛森〇〇

?、どういう意味ですか?

太宰治

まっ、今は知らなくて良いか!

太宰治

いずれ判るから、もう少し待ち給え

ますますハテナを浮かべる〇〇に、 「さあそろそろカフェにでも行こうか」と太宰は笑った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

雛森〇〇

美味し〜い!

パンケェキを頬張りながら嬉しそうに笑う〇〇。

先刻居たイングリッシュガーデンを堪能した後、 太宰と〇〇はほど近いカフェに来ていた。

太宰は珈琲とサンドウィッチを、 〇〇はパンケェキと紅茶を頼んでいる。

太宰治

頬っぺたを抑えて…そんなに美味しいのかい?

雛森〇〇

はい、とっても!

雛森〇〇

頬っぺたが落ちないように抑えてるんです

太宰治

ははっ、可愛いこと云うなぁ

太宰治

甘いもの好きなの?

雛森〇〇

大好きです!自称甘党ですから

雛森〇〇

太宰さんは好きな食べ物ありますか?

太宰治

私も甘いもの、好きだよ

太宰治

あとはそうだねぇ…蟹と味の素かな?

雛森〇〇

蟹……!美味しいですよね、高いけど

太宰治

判るのかいあの旨みが!

雛森〇〇

判りますよ!

雛森〇〇

旅行に行った時に食べた時私感動して…

太宰治

君とは気が合いそうだ

「もっと君のことが知りたいな」 とあざとく首を傾げる太宰に、

雛森〇〇

勿論です

雛森〇〇

私も太宰さんのこともっと知りたい!

と、〇〇は元気よく返事をした

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