エンジン音か悲しく響く
君がいた頃は君の愛おしい声で 車の音なんて気にした事も無かった。
青
桃くん!今日はありがと!!
桃
いえいえ、青が喜んで
くれて良かったよニコ
くれて良かったよニコ
あてもない1人きりのドライブは、
無意識に思い出の地を巡る
桃
…
桃
よく青とデートの帰り道で
通ったな〜笑
通ったな〜笑
桃
帰りたくなくてさ…ニコ
桃
わざと、遠回りして帰っていたな
桃
…青は毎回この道に来ると
(ありがと)って
笑顔で愛おしい声で
(ありがと)って
笑顔で愛おしい声で
桃
言ってくれてたな…今ではもう
聞こえない…
聞こえない…
流れる曲も景色も、全部 青の匂いで埋め尽くされている。
青
桃くん!!ありがとニコ!!
楽しかった〜!!!
楽しかった〜!!!
桃
っ!?
桃
青…ポロポロ
そうすると居ないはずの 助手席に座る
青の幻を移す瞳から沢山の 涙が溢れこぼれた
桃
青がいないだけで…この街が
桃
随分住みにくいよ…
青は、この思い出の道で 飲酒運転をしていた男の人に 跳ねられ…息を引き取った
それは、俺とのデートの帰り道 だった…
桃
俺も、青との結婚式を
あげられる準備をしたら
あげられる準備をしたら
桃
そっちに迎えに行くから
ウエディングドレス好きなの
選んで待っとけよニコポロポロ
ウエディングドレス好きなの
選んで待っとけよニコポロポロ