もう一度

真剣な奨くんの目に言いたいことを だいたい察した。

わかってるのにそう聞くのは、まだ 終わりにしたくないから。

わかってた。

仕事に行くのが嫌になったあの日から

でも、みんな頑張ってるのに 俺だけ休むのは嫌だった。

そう言ってくれる奨くんは、本当に優しい。

素直に話し始めた蓮の話を静かに聞いた。

初めて聞いた蓮の気持ちは想像の つかない事だった。

101人から選ばれた俺らは、沢山の人の夢を背負ってる。

でもそれを、無理する理由にしたらダメな気がした。

俺がもっと、早く声掛けてたら

そしたらきっと、蓮も瑠姫も悩まずに済んだ

1人で居なくなっちゃう前に救えた。

碧海の時みたいにならずに済んだ。

そうやって、ちょっと浮かれてた。

蓮くんが倒れた。

そう奨くんから聞いた時、 "もっと早く声掛けてれば"って後悔した。

そう言ってくる純喜は少し悲しそうだった。

きっと、みんな"大丈夫"って思ってた。

LIVEも全員で完走できるって

でも、人生そんな上手くいかないらしい。

ねぇ、神様。

なんで、頑張ってんのに試練ばっかりなの？

碧海Happybirthday!!!