日本
ある遅い夜
1人の社会人が誰もいない道を 駆け抜けていた
タッ… タッ…
日本
日本
日本
日本
日本は咄嗟に壁の裏に隠れ、 息を殺して足音が遠ざかるのを待つ
タッ… タッ…
日本
日本
日本
タッ… タッ…
タッ… タッ…
タッ… タッ…
日本
日本
足音がしなくなり、本当にいなくなったかを陰ながら確認する
日本
日本
いなくなったと思ったその瞬間…
バッ
日本
日本の首もとに腕がまわり、 もう一方の手にはナイフを持って左首辺りに突きつけられた
日本
一瞬のことすぎて理解が追い付いていない日本に、頭の方から低い男性の声が囁かれる
???
???
アメリカ
日本
アメリカ
アメリカ
アメリカ
アメリカ
アメリカ
アメリカ
とは言うものの、ずっと視界に映る ナイフからはアメリカの笑っていない目が見えた
アメリカ
アメリカ
アメリカ
アメリカ
アメリカ
淡々と喋り続けるアメリカだが、日本はナイフのことで頭がいっぱいで震えが止まらない
怖い怖い怖い怖い怖い
日本
日本が真っ白になっているその時
2人の目の前に何かが転がってくるのが見えた
ゴロゴロゴロ…
日本
アメリカ
それが消火器であると分かった瞬間、上方からとてつもない勢いで何かがそれを貫いた
プシューー!!!
アメリカ
勢い置く飛び出した白い粉の煙は、2人を大きく包み込んだ
アメリカ
アメリカ
必死で煙を振り払うアメリカ
しかし、視界が戻った時には 腕元にいたはずの日本がいなくなっていた
アメリカ
空になった消火器に近づいてみると、そこには赤紫色をメインとした、縁が黒色の扇子が刺さっていた
アメリカ
へえ…
日本
視界が悪くなった後、誰かに引っ張られお姫様だっこされた日本
すぐさまあの煙の中から風を切るように脱出した
???
中国
日本
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