テラーノベル
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すまない先生
チャギン!!
ブルー
ゴオオオ!!
二人の息ぴったりの連携で、人型の敵が後ろへ吹き飛んだ
その人型の敵は、あまりにも見た目が悪かった。____SPと同じ、泥のような肉体に、手や足、首が異様な形をした魔物。
それらは個体によって違う武器を手に貼り付けている
見た目は本当に気持ち悪い。吐き気が出てくる程に。ここまで言っても過言ではない。
加えて、迷惑な事にゆっくりとだが、根絶しない限り増え続けるのだ
こんなの下手したらデスゲームで出てくるだろ、と二人は正面から見ないようにして呟いた
すまない先生
すまない先生
ブルー
ブルー
すまない先生
グワァァァ!!
膝をついたブルーの真上にほぼ丸腰で飛びかかる泥人形
先生は凍り付くような瞳で睨むと、剣を短く振り上げる
すまない先生
スパッ──────
ゴロリ。
異形の長い首が飛び、コロコロと転がる
すまない先生は見て見ぬふりをして、ブルーの目に映らないように遮った
……これは見たら一年中夢に出てくるだろう
すまない先生
ブルー
ブルー
ブルーは一度泥人形を見て顔を渋くしたものの、慣れた事を証明するためか親指を立ててグッドサインを作った
ブルー
すまない先生
すまない先生
すまない先生
ブルー
二人共心底恨めしそうに超気持ち悪泥人形の名を連呼している
ブルー
ブルー
すまない先生
すまない先生
ブルー
すまない先生
すまない先生
ブルー
ブルー
すまない先生
ブルー
すまない先生の頭の電球が光ったが、そのせいでブルーはあおりを食らってしりもちをついてしまう
空の影響で黒く染った地面に、ほんの少し振動が走った
ブルー
すまない先生
すまない先生
そう言ってすまない先生はパチリとウィンクをした
すまない先生
すまない先生
すまない先生
すまない先生
ブルー
ブルー
ブルー
すまない先生
もはや泥人形に恨みを持っているみたいだが、遠くから攻撃した方が安全なのは確かだ。
二人は、北南に風に負けず走っていく───。
ブルー
ブルー
ブルーは考えながら走る。
すると、群れになっている泥人形達を見つけた。彼はそれを見据えると、走るスピードを上げる
ブルー
ブルーは背負っている弓矢を取りだし、群れに向かって矢を放つ
シュパッ。
一体に命中してバタリと倒れ、一斉に群れが矢の飛んできた方向…ブルーの方を凝視した
____案の定、奴らは血眼になってこちらに走って来た
ブルー
即座に弓矢をしまい、走り出す。
まだ距離があると思っていたが、じわじわと縮まって来ていた
ブルー
ブルー
背後に不気味な吐息が迫るのを感じて、ブルーもスピードを上げる。
捕まったら即退場の鬼ごっこ。
ブルーが息切れを感じてきた最中、青い上着が視界の中に入ってきた
あの水色は───見間違えるはずがない
その力強い背中にホッとする。だが…まだ足は止められない
彼は上手く泥人形を一ヶ所にまとめているようだった
ブルー
ゴホッ。息がつっかえたのかブルーは一つ咳をした
先生の行動力と素早さに尊敬しつつ、ブルーは何気なく後ろを見る
刹那、彼に恐怖が湧き上がった
ブルー
もう少しで…彼らが手を伸ばせば届く距離に……泥人形が迫っていた
もう後ろから見た図はどうやったってゾンビ映画になってしまうだろう
____こんなの恐ろしさ以外の何でもない
ブルー
ブルー
ブルーが更にスピードを上げる
もちろん泥人形も本気を出して来ていた。ブルーは怯えながらも、逃げて、逃げて、敵を集める。
でも───彼の体力が持たなくなってきて……
あと少しで身体にパンチが飛んで来そうだったその時、すまない先生の近くに来る事ができていた
力を振り絞ってブルーは跳ね上がると、すまない先生は気を読んでしゃがむ。
上を通って、入れ替わり先生より奥へ行くと、先生が集めた奴らと、ブルーが連れて来た群れが見事合体した
いい具合に回ってくれたから合わさったのだ。
すまない先生
ブルー
ゴオオオ!!!
冷気が泥人形を包み込み、人形は声を上げる暇もなく氷に封じ込められ、あっという間に氷のボールとなった
それに向かい、すまない先生はまるで野球のバットのように剣を構える
すまない先生
ガキィィィーーン!!!!
会心の一撃が、SPの肉体に激突した
すまない先生
ブルー
二人は祈る様な思いで見つめた
ドオオオン!!!
コアの近くの肉体が壊れ、今度はコアにぶつかる
ブルー
すまない先生
ガキキキ……
バリーン!!
どちらかが打ち負け、砕ける音が周囲に響いた
氷の粒が舞い、同時に二人の顔が掻き曇る。
そして───新たな、いかにも強化された泥人形が生まれ、こちらに走る
だが____二人の瞳は、清々しい程に輝いていた
すまない先生
すまない先生
ブルー
すまない先生
ゴオオオ!!
己の進む道を阻む邪魔者を、堂々と進むハリケーンが吹き飛ばす
彼らに近づいていたのもあってか、全ての泥人形を抹消したのではないだろうか
二人が駆け出し、バッと、黒き空に身を放る
伝説の剣と、凍える弓矢が力を生む。
少しだけヒビの入った、コアへと
すまない先生
ブルー
ビキッ
矢が確実に、ヒビが入った弱いところを突く。更に日々が広がる。
そして──────
チャキジャキン!!
剣がコアを粉々にして、粉の欠片となって散った
パリィィィン!!!
コメント
2件
やったねぇぇぇ!コア破壊成功! すまない先生の判断力とブルーの運動神経が上手いこと組み合わさってできた作戦だよね!本当に凄い! www超気持ち悪泥人形wwwめっちゃ笑うわ!どんだけ連呼してんのw 超気持ち悪泥人形をぶん投げてコアを破壊っていう作戦を思いつく程恨んでたのねw