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乱歩

おんっせん!おんせん〜!

楽しみだね温泉

鏡花

うん

つい先程までの灰色の空とは一転、空は茜色に染まっていた。

寧々

それで温泉に?

花子

うん

寧々

それにしても、私達がお邪魔しちゃっていいのかな?

花子

まぁあの太宰サンって人が俺達のこと雨に濡らしたようなもんだし、良いんじゃない?

寧々

そうかな…って、私お風呂なんかに入ったら魚になっちゃうじゃん!

花子

大丈夫だと思うよ

寧々

え、どうして…?

花子

………最初は過去に戻っただけなのかなって思ったけど、違和感がありすぎた

寧々

それって、この世界は私達がいた世界じゃないってこと…?

花子

そ、

花子

だからちょっと鱗がでるだけで、魚にはならないと思うよ?

寧々

そっか、良かったぁ!でも異世界ってことは、早く戻らないと

寧々

光くんとか凄く心配しそうだし…

花子

……………

花子

そーだネ…

寧々

……?

寧々

(花子くん…)

(何か様子がおかしいような…)

お着替え中…

ナオミ

ここの温泉は遠いけれど凄く広いらしいですわ!

与謝野

そりゃあ楽しみだね

鏡花

うん

寧々

……

ナオミ

依頼人の方ですわよね?

寧々

えっ!あ、はい…

ナオミ

私は谷崎ナオミ、貴方は?

寧々

八尋寧々です!

ナオミ

よろしくね寧々!

ギュッと手を握られる。

寧々

は…はい…

寧々

(綺麗な人…足も細いし)

鏡花

私は鏡花

寧々

えっと、鏡花ちゃん?よろしくね!

鏡花

うん

与謝野

妾は与謝野晶子、まぁ先刻云ったけどねェ

寧々

は、はい!さっきは服貸してくれてありがとうございました!与謝野女医!

与謝野女医は、ふっと笑う。

鏡花

お風呂…

ナオミ

そうですわね!そろそろ行きましょうか!

与謝野

寧々行くよ!

寧々

はっ、はい!

クルッとタオルを体に巻いて歩き出す。

寧々

(花子くんは、ああ言ってたけど、本当に魚にならないか心配だなぁ…)

ガラッ

寧々

わぁ…ひろiー

乱歩

すっごいひろーい!

寧々

(え?)

温泉ってこんなに広いんですね

与謝野

(ん?)

潤一郎

ボクもこんなに広い温泉来たことないな

ナオミ

(えっ!?お兄様?)

花子

にしても全然人がいない…

寧々

(この声…まさか…)

バッと、私と与謝野女医達は横を向く。

目の前には、さっき更衣室前で別れた、花子くん達が居た。

寧々

は、花子くん…?

花子

……えっ!ヤシロッ!??

寧々

(どっ…)

どういうことーっ!!?

誤って文ストの世界に来てしまった花寧々

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混浴か〜ニヤ

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混浴((ニヤニヤ

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