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いじめ ♯2

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いじめ ♯2

1 - いじめ ♯2

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2018年10月04日

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次の日の放課後

私は部活がなかったから、真っ直ぐ家に帰ろうとしたんだけど

帰る途中、体育館の方からすごい悲鳴が聞こえたから

体育館に向かった

心音

(たしかこのあたりで声がしたような気がしたんだけど…)

私は声を頼りに体育館中に来た

文奈

やめてってば!

心音

田島さん…?

体育倉庫から田島さんの声が聞こえたので、私は体育館からこっそり顔を出して見てみた

心音

!?

そこには体育倉庫に入れられそうになっている田島さんの姿があった

心音

田島さ…

私は反射的に田島さんの名前を呼ぼうとした

けど、そこには美希の姿もあったから、体が動かせなくなった

声を出そうとしているのに

助けようと動こうとしているのに

全く動いてくれない

心音

(ばかっ!)

心音

(田島さんを助けないと…!)

文奈

だっ、誰か助け…

美希

うるさいんだけど

亜由美

あんまり騒がれるとめーわくだからやめてくんない?

美希

あ~ほんと腹立つ

美希はそういうと田島さんを体育倉庫に入れようと押した

田島さんは足がもつれて転んでそのまま倉庫の中に入った

ガタンッ

亜由美が倉庫のドアを閉めて鍵をかけた

心音

!!

文奈

ちょっと!

文奈

なにするの!?出してよ!

田島さんは必死に倉庫の中で暴れていたけど、ドアは開かない

美希

まだ抵抗するのかよ

亜由美

朝まで頭冷やしてな

ふたりはそう投げ捨てるとこちらに向かってきた

私は見つかるのが怖くて逃げた

田島さんを…捨てて

心音

うっ…!田島さん…田島さん…

走っている間、私はずっと泣いていた

なんて情けないんだろう

友達を捨てて逃げるなんて…

私は最低だ

次の日

心音!いつまで寝てるの?

早く起きなさい

ご飯出来てるよ

私はベッドから起きる気になれなかった

昨日の田島さんの叫び声が忘れられなくて、逃げたことの罪悪感が襲ってきて

昨日は全然寝れなかった

心音

お母さん…

なに?

心音

今日学校休みたい…

なんで?熱でもあるの?

心音

いや…ただ行きたくない

はぁ…なに寝ぼけたこと言ってんの

早くご飯食べて行きなさい

お母さんにそう言われたので、私には学校に行くという道しかなかった

ご飯を食べようと食卓に座って

お母さんがご飯と味噌汁をよそってくれている時

私は信じられないニュースを見た

ニュースキャスター

…えー続いてのニュースです

ニュースキャスター

○×県△△中学校の生徒の田島文奈さんが昨晩自殺しているところを発見されました

心音

…嘘でしょ…!?

私はあまりにも衝撃的すぎて声に出して驚いた

次の瞬間、私はご飯も食べずに学校の準備をして家を飛び出た

まさか昨日のことがあったから田島さんは死んだんじゃ…!

そう考えると私は罪悪感がいっぱいで胸が苦しくなった

学校に着くと、私は美希達に声をかけられた

美希

あれ、心音じゃん

亜由美

やほ~

心音

う、うん…

美希

ねぇねぇ、ニュース見た?

心音

なんの…?

美希

え?文奈が死んだやつだよ

亜由美

見てないの?

亜由美

私見た瞬間吹きそうになったわ 笑

亜由美

自殺とかまじ笑えるんだけど 笑

美希

それな

心音

あ、そういえば見たかな…?

私は知らないふりをした

昨日の出来事も、朝ニュースを見たことも

亜由美

そうなの?

亜由美

ま、今日から嫌な奴いなくなって清々するけどね 笑

美希

それもそうだけどな~笑

美希

んじゃまたあとでね

心音

うん…

あぁ…

もう…最低だ…

ここまで読んで頂きありがとうございます。 そして、前回は♡をたくさん押して下さりありがとうございました。 ♡100は少し時間がかかるかなと思っていたんですけど、「小さなスイカ」も同時に♡が増えて本当に嬉しかったです。 このお話、前半後半で終わろうとしていたのですが、思った以上に多くなってしまったので、何回かに分けることに致しました。 お知らせなどをせずに勝手に変更してしまい、申し訳ございません。 次回は♡300きたら更新させて頂きます。 少し高望みしすぎましたかね? でも皆様から♡を頂けることは私にとって喜びなので、お話をご精読されましたら押してやって下さるようよろしくお願い致します。 ここまでのご精読本当にありがとうございました。 By 作者ドラ子

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