上鳴
ごごごごっ!!ごめんっっ!!

お風呂上がりのタイミングと上鳴君の帰ってくるタイミングが重なった。
◯◯
(やってしまった…。男の人に裸みられるの今にはじまったことじゃないでしょ。)

上鳴
(何してんだオレ…!!喧嘩したばっかだし。気まずいな…よし。)

◯◯
(言い争ったあとだから気まずい…。でも。)

上鳴
ごめんな。◯◯がいることにあまえちて家事に負担かけて、あと裸見たのもごめん。

◯◯
こちらこそごめん。人のお家なのにあれこれ口出ししちゃって。あと気にしてないから大丈夫。

上鳴
よかった。あ、晩ごはん作ってくれてありがと。◯◯はもう食べたの??

◯◯
うん。お先に食べちゃった。

上鳴
そっか。

◯◯
いまから内見してきた部屋の資料見ようと思って。

上鳴
もう決まったの??

◯◯
うん、来週契約するつもり。

上鳴
嫌だ、出てかないで。

驚いて彼を見ると、寂しいと怒りが合わさった顔をしていて。思わず体がこわばる。
◯◯
長居するつもりなかったの。上鳴君の好意にいつまでも甘えるわけにはいかないからさ…。

上鳴
まだ契約してないから、キャンセルできるよね…??

◯◯
できないことないけど…。なんでそんなこと言うの??

上鳴
居なくならないでほしいから…。

◯◯
どうして…??

上鳴
好き、だから。

突然のカミングアウトに驚く。そして、上鳴君はぽつりぽつりと言葉を紡ぎだす。
上鳴
実はオレ、ずっと◯◯が好きだったんだ。気持ちを伝えようとした矢先、◯◯が元カレと居るところ見ちまって…。オレ、諦めて別の人と付き合ったんだ。

上鳴
でも、◯◯のことが頭から離れなくて。活躍してる姿見るたびに、この人と一緒にいたらどんな景色が見れるんだろって…

上鳴
そんな考えが元カノに気づかれて仲がどんどん悪くなって、3年付き合って別れた。同時に◯◯見てたらさ、最初は恋も仕事も楽しそうにして表情も明るかったのに、だんだん暗くなってきてて。うまくいってないんだって分かった。

上鳴
オレ性格悪いよな。◯◯を笑顔にできないヤツなんて消えればいいなんて思ってさ。だから、あの時酔った◯◯見てチャンスだと思って家に上げたんだ…。

◯◯
確かにアイツと付き合いたての頃は楽しかった。初めて自分から告白してできた彼氏だったから。

◯◯
上鳴君が言った通り、3年目からアイツと居るのが楽しくなくなった。ヒーロー活動も軌道に乗って、いろんな人と関わって視野が広がった。お互いが見る未来のビジョンが違ったみたいで、アイツは安定を求めた。私はそうじゃない。

◯◯
別れたその日、お昼から飲み歩いて。酔って最悪な姿見られたけど上鳴君に会って、居候させてもらって。上鳴君と同じこと思ったの、この人と一緒にいたらどんな景色が見れるんだろって。

◯◯
部屋探してたけど1人は嫌。上鳴君ともっといたいって思いが芽生えて…私も上鳴君が好きになっちゃったんだ。

上鳴
改めて。好きです、オレと付き合ってくれますか??

◯◯
はい。こんな私で良ければ…。

上鳴
あー。なんでもっと早く告白しなかったんだろ。お互い思ってること一緒にだったなんて…。

◯◯
ちょ、抱き締め過ぎ。ごはん冷めちゃってるよ、あっためなおそうか??

上鳴
いい。大丈夫。それよりさお願いがあるんだけど…

◯◯
ちょっと!!そんなにがっつかないで…!!

上鳴
ダメ。抑えらんない、さっき裸見たから余計に。

◯◯
~~~っ!!
