君は今日だけ
なんか違う
とても優しくなってる
変な食べ物でも食べたのかな…
早崎陽音
うぅー
早崎陽音
数学難しいよ
満島愛斗
何?
満島愛斗
困ってるの?
早崎陽音
へぇ!?
早崎陽音
いや
早崎陽音
うん...
満島愛斗
どっちなんだよ
満島愛斗
まぁーいいや
早崎陽音
(今日だけ...)
早崎陽音
(今日だけおかしい)
満島愛斗
なー
満島愛斗
聞いてる?
早崎陽音
聞いてる!
満島愛斗
ここも違う
早崎陽音
あはは
早崎陽音
(やっぱりおかしい)
早崎陽音
(いつもならこんなふうにしない)
早崎陽音
愛斗?
早崎陽音
ここ、分かんない...
いつの間にか頼ってる自分がいた...
それからというもの
ずっと教えて貰ってて
こっちの方が悪い気がしてきた…
早崎陽音
愛斗...
満島愛斗
ん?
早崎陽音
教えてくれてありがと
満島愛斗
あぁー
早崎陽音
でも
早崎陽音
なんで今日だけ教えてくれたの?
満島愛斗
え、
満島愛斗
えーとね
満島愛斗
(言えない)
満島愛斗
(こんな気持ちは...)
早崎陽音
なんか
早崎陽音
聞いちゃいけなかった?
早崎陽音
ごめん
満島愛斗
んんー
満島愛斗
言うよ
満島愛斗
お前、ずっと隣の人と喋ってるよね?
早崎陽音
あー
早崎陽音
喋ってる
早崎陽音
だって同小だもん
満島愛斗
む、ムカついたの
早崎陽音
え?
満島愛斗
お前が隣ばっか喋って
満島愛斗
隣ばっか教えて貰って
早崎陽音
やきもち?
満島愛斗
そうだよ!
満島愛斗
だからわかんない所教えてあげれば
満島愛斗
俺も喋れるのかなって...
早崎陽音
そんな事考えてたの?
満島愛斗
そ、そうだけど...
早崎陽音
私も好き...
満島愛斗
は?何言って...る
ちゅ
早崎陽音
あは
早崎陽音
ごめんね
早崎陽音
我慢出来なかった
満島愛斗
な!
満島愛斗
頬だから許す
早崎陽音
ありがと
今日だけ優しかった君は
神様の魔法なんだね






