その昔… 世界には「人間」と「吸血鬼」が存在した
両者は互いに狩りあい,終わらない争いの日々が続いた
見かねた神は,世界を二つに分けた
「昼」と「夜」
昼は人間に,夜は吸血鬼に与えられ 太陽は人間の象徴 月は吸血鬼の象徴となった
また,両者が関わることも,「誓約」によって禁止された
「月夜の迷い猫」
人々は吸血鬼,ルミナス=ヴァルトニックをそう呼んだ
太陽の世界に迷い込んでしまった月の世界の住民は, 「狩り人」によって"処分"される
彼は殺戮を繰り返した
「彼」に出会うまでは
ルミナス=ヴァルトニック
月は太陽の元でのみ輝くなんて,俺は認めない
ルミナス=ヴァルトニック
俺が全てを壊すんだ
ルミナス=ヴァルトニック
これは俺のせい?
ルミナス=ヴァルトニック
違う,お前らのせいだろう?
ルミナス=ヴァルトニック
不可能?知らない
ルミナス=ヴァルトニック
月も太陽もぶち壊してやる
カラルト・カンミシア
太陽があれば月もあることを,僕らは忘れてしまったんだ
カラルト・カンミシア
この世の全てが,彼を壊してしまった
カラルト・カンミシア
これは彼のせい?
カラルト・カンミシア
いいや,この世の全てのせいだ
カラルト・カンミシア
許す?知らない
カラルト・カンミシア
太陽も月も共に上らせてみせる
関わることを禁じられた異なる世界の二人
彼らによって,世界はどう変わるのだろうか
残月の昼に Prologue END