ベルゼ・ブトゥラ
ベルゼ・ブトゥラ
何度も回復している
もうそろそろ力が尽きてもいいはずなんだけどなぁ
ベルゼ・ブトゥラ
ベルゼ・ブトゥラ
ぐしゃりと、彼女の膝より下が潰れる
ニーダ・マニル
悲劇は予感などさせず
唐突に起こる物である
ベルゼ・ブトゥラ
ニーダ・マニル
息が詰まる
明るく喋る者の左手には両親と思わしき肉塊があって
もう片方の右手には兄弟らしき肉塊がぶら下がっていた
こいつは、もしかして
おとぎ話の存在かと思っていた
そうではなかった
おそらく彼女は暴食の王ベルゼブル
ベルゼ・ブトゥラ
ニーダ・マニル
ベルゼ・ブトゥラ
彼女がパチン、と指を鳴らすと
ボウルが目の前にゴトン、と落ちた
その中にいくつかに切り分けられた家族の肉塊が入る
ベルゼ・ブトゥラ
ベルゼ・ブトゥラ
彼女が肉塊に指を指すと
瞬く間に肉は炎に包まれ
その炎が消えた時には
もう血の色は残っていなかった
ベルゼ・ブトゥラ
ニーダ・マニル
ベルゼ・ブトゥラ
ベルゼ・ブトゥラ
ベルゼ・ブトゥラ
ベルゼ・ブトゥラ
ベルゼ・ブトゥラ
ベルゼ・ブトゥラ
彼女が指で空中を弄ぶと
肉塊は小麦の粒程度の大きさになった
ベルゼ・ブトゥラ
ベルゼ・ブトゥラ
ベルゼ・ブトゥラ
ベルゼ・ブトゥラ
ベルゼ・ブトゥラ
ベルゼ・ブトゥラ
ベルゼ・ブトゥラ
またもや指で空中を弄ぶと
パン粥に変化した
が、色は焼けた肉の色と蝿の黒が入っていて
吐瀉物のような有様だった
ニーダ・マニル
ベルゼ・ブトゥラ
ベルゼ・ブトゥラ
ベルゼ・ブトゥラ
パチンと指を鳴らすと
形を成してない あやふやな人型の肉が
固く閉じた手を開いて
スプーンを握らせて
掬わせようとしてくる
ニーダ・マニル
ベルゼ・ブトゥラ
彼女の口角がニ、と上がる
必死の力で抵抗しようとも
それ以上の力で返されるだけ
押し負けて口付けた時
唐突に押さえつけられていた力が軽くなる
ニーダ・マニル
いなくなっていた
残っていたのはパン粥のみ
喉奥が焼けたように痛くなる
頬を生温い滴が伝う
怒りと悲しみを安堵が塗り潰していた
ベルゼ・ブトゥラ
四肢の先から段々と捻れさせる
ベルゼ・ブトゥラ
詠唱が途切れ途切れになってきた
ダン、と彼女は地面を踏み占める
パキパキと地面が凍っていく
足が凍ったから切り落としてみたけれど
それでも身体の氷結は止まらない
ベルゼ・ブトゥラ
ベルゼ・ブトゥラ
どうやら毒も巡った様で
意識が遠のいていく
ベルゼ・ブトゥラ
ニーダ・マニル
ベルゼ・ブトゥラ
ゲヘナが開く
ベルゼ・ブトゥラ
私はゲヘナに落ちていった
第21話 『食』 詠唱が長い魔法は大概強いです。 とにかくベルゼがカス。戦いあんまかけなくて申し訳ない!!! おつれかー!
コメント
4件
ベルゼさんまぁまぁ ヤバいことしてますね??? 作品違ったら立派なヴィランだぞ君
あ!!!!めっちゃ屑だ!!!!そうだったね悪魔の器だったね忘れてた