ぐすっ…ぐすっ…
詩織
もうお姉ちゃんなんて知らないもん…
ガラガラ
詩織
?
ハナマル
あ、おーいお前らー
ハナマル
詩織いたぞー
フルーレ
あ、はい
ボスキ
詩織どうした?目が赤いが
詩織
な、何も無いよ!
詩織
それよりも、ルカちゃんは?
ハナマル
少し遅れてくるんだとよ
詩織
そっか!
詩織
じゃあ早くみんな洗ったりしたら?
フェネス
そうだね
アモン
詩織ちゃんはきちんと洗ったっすか?
詩織
うん
フルーレ
ふぅ…気持ちいいですね
詩織
ね!
ラムリ
ところで、詩織ちゃん
詩織
ん?
ラムリ
さっきは、お姉ちゃんに強く言いすぎたんじゃない?
詩織
!!
詩織
そ、そんな事ないもん!
詩織
お姉ちゃんが悪いんだもん!
ボスキ
なら、詩織は母親と父親が居なくなった理由が分かるか?ずっと姉ちゃんに育てられた理由が
詩織
え?私たちを捨てて出ていったんでしょ?お姉ちゃんに聞いたもん
ボスキ
それは違う
ボスキ
まあ、それは本人に聞いた方がいいと思うがな
詩織
本人って…お姉ちゃんに?
詩織
いやだよ!もう喋りたくない!顔も見たくないもん!
ボスキ
なら、ずっとそのままにするのか?
ボスキ
詩織、お前は人に嫌いになられるのが嫌か?
詩織
いやだよ…
ボスキ
なら、誰に1番嫌いになって欲しくなかった?
詩織
……………おねぇちゃん
ボスキ
そうか…なら、あの言葉を聞いたら桜はどう思った?
詩織
………かなしい…?
ボスキ
そうだ
ボスキ
お前はただ自分の思いだけで嫌いと言い放って部屋を出ていった
バスティン
その後は桜は暗い顔をしていたな
詩織
!!
フェネス
ねぇ、詩織ちゃん
詩織
なに?
フェネス
詳しくは言えないけど、お姉ちゃんも詩織ちゃんに隠したいことがあったんだよ
詩織
そうなの?
詩織
でもずっと頭洗ってくれるか、私が上がるのを待ってたもん
詩織
だから、お姉ちゃんは私のことが嫌いなんだよ
ロノ
そうだぞ、桜さんは詩織のこと大好きなんだぞ?
詩織
そんなわけないよ…
ガラガラ
ルカス
遅くなってごめんね
詩織
ルカちゃん!と……
桜
………
詩織
お姉ちゃん……
詩織
何しに来たの
桜
………お風呂入りに来た
詩織
上がって待っててよ
詩織
私お姉ちゃんとお風呂入りたくないから
桜
………
バスティン
おい詩織
バスティン
それは言い過ぎだぞ
桜
いいのよ、私がやった事への罰よ
桜
ごめんね、みんなゆっくりね
みんな
あ、主様!!
ガラガラ
みんな
………
ハウレス
詩織、さすがに今のは言い過ぎだ
詩織
いいじゃん、別に
ハナマル
詩織、俺はしばらくお前とは遊ばないようにする
詩織
え、なんで?なんでよ!
ハナマル
お前がそんなことを言うと思っていなかったからな、それに俺たちは桜の話を聞きたかったが、お前は耳を持たなかった
詩織
そ、それは……
ハナマル
もう俺上がるわ
ハナマル
桜慰めに行ってくる
ボスキ
俺も行く
ラムリ
ぼ、僕も!
詩織
な、なんでみんな上がるの?
ベリアン
詩織ちゃん、あなたは悲しい選択を桜さんにずっとさせていたんですよ
ベリアン
そして今はそんな選択を乗り越えて今の詩織ちゃんが居るというのに、…
ベリアン
悲しいことを言いますが、あなたは「感謝」というものはないのですか?
詩織
お姉ちゃんに?
ミヤジ
それをよく考えてごらん?
ミヤジ
桜さんの気持ちがよく分かるはずだよ
詩織
………
アモン
じゃあ、俺たちは上がるっすね
全員上がった後
ロノ
ふぅ…
フェネス
あれ?桜さんは?
ナック
どこにもいませんね
ラト
他の部屋から音は聞こえませんね
フルーレ
え?うそでしょ?
ハナマル
全員全部の部屋見て回れ!
ハナマル
桜いたか?!
テディ
いなかったですね…
ハウレス
こっちもです…
ロノ
こっちもだ!
バスティン
じゃあ、どこに…
アモン
そういえば、玄関に靴が無かった気がするっす!
ラムリ
本当?!ローズくん!
アモン
確か、無かったはずっす!
ナック
っ!本当です…桜さんのサンダルがありません!
ユーハン
ということは…
みんな
外に出た?