俺はキヨ。
大学の入学と同時に引っ越し、 一人暮らしをしている。
大学にも慣れた頃から近所の コンビニでバイトをしているが
ある客の事が気になっていた。
牛沢
牛沢
こいつは牛沢。 通称うっしー。
俺の幼馴染みで腐れ縁の奴だ。
キヨ。
キヨ。
キヨ。
牛沢
キヨ。
キヨ。
牛沢
牛沢
キヨ。
牛沢
キヨ。
牛沢
牛沢
キヨ。
謎めいたその人を不思議に思いながらも 俺は今日のバイトを楽しみにしていた。
キヨ。
夜のコンビニはあまり人が来ない。
今日も代わり映えしない業務だ。
キヨ。
店長
店長
キヨ。
この店長はすごくいい人だ。
俺が来る前からここで働いている。
俺が働き始めたときも すごく丁寧に教えてくれた。
店長
キヨ。
店長
店長
キヨ。
噂のみかんゼリーの人は 決まって10時に来る。
そしてみかんゼリーとポテチと コーヒーを買って帰る。
代わり映えしない夜の業務も この人が来る楽しみがあるから 悪い気はしないんだよな。
♪〜〜〜
キヨ。
キヨ。
キヨ。
きっかり10時にその客は来た。
全身スウェットでマスクをしている。
うっしーの言うとおり、ちょっと 引きこもりの感じはあるかもしれない。
その人は今日もデザートコーナーに 直行した。
キヨ。
微笑ましくて思わず笑ってしまう。
?
?
キヨ。
カゴを見ると、コーヒーとポテチと…
キヨ。
?
キヨ。
キヨ。
キヨ。
認知されてるって思われて 気持ち悪がられるだろうか…
?
?
俺の顔をみて、 その人はヘラっと笑う。
キヨ。
その時、胸がきゅっとなった。
キヨ。
?
?
?
キヨ。
キヨ。
俺に軽く会釈をして 店から出て行った。
キヨ。
キヨ。
相手も俺のことを認知してたようだ。
確かに毎回俺がレジ打ちしているし 俺がいるときには来ている。
キヨ。
この嬉しさを共有したくて 俺はうっしーに電話をかける。
キヨ。
牛沢
キヨ。
牛沢
牛沢
キヨ。
キヨ。
牛沢
牛沢
俺はさっきあったことを話した。
キヨ。
キヨ。
牛沢
牛沢
キヨ。
キヨ。
牛沢
牛沢
牛沢
キヨ。
キヨ。
牛沢
キヨ。
通話
16:27
次会ったときに連絡先を交換しよう。
そう決めた俺だった。
キヨ。
牛沢
牛沢
キヨ。
牛沢
キヨ。
キヨ。
牛沢
牛沢
キヨ。
キヨ。
キヨ。
牛沢
キヨ。
俺はその人と付き合いたいとかじゃない。
まずは友達になってみたいと思う。 歳も近そうだし。
牛沢
キヨ。
キヨ。
牛沢
講義が始まろうとしたとき、 少し遅れて教室に入ってきた人がいた。
急いでいたようで息が切れている。
?
俺たちが座っている後ろに 座ったようだけど
なんか聞いたことある声だな…
俺は後ろの人をちら見した。
キヨ。
それはいつもコンビニに来てくれる みかんゼリーの人だった。
講義が終わったが 俺はそれどころじゃなくなってしまった。
…もちろんノートもとっていない。
キヨ。
俺は小声で隣りに座っている うっしーに耳打ちした。
キヨ。
牛沢
キヨ。
牛沢
キヨ。
うっしーも顔を見ようと 後ろを振り向いた。
キヨ。
牛沢
キヨ。
牛沢
牛沢
キヨ。
二人でコソコソ話しているうちに その人は教室から出ていこうとしていた。
牛沢
キヨ。
牛沢
キヨ。
牛沢
キヨ。
俺はダッシュでその人を追いかけた。
牛沢
キヨ。
キヨ。
?
?
キヨ。
?
キヨ。
キヨ。
?
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルト
息を整えながら自己紹介をする。
キヨ。
キヨ。
キヨ。
レトルト
キヨ。
レトルト
レトルト
そう言っていたずらっぽく笑う。
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルト
キヨ。
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルト
キヨ。
連絡先は交換できた。
俺よりも低い身長で ふわふわした髪が特徴的なレトさん。
そういうところが可愛くて ついつい見てしまう。
レトルト
キヨ。
レトルト
レトルト
そう言って去っていく。
もっと話していたい… そんな欲が強くなる。
TO BE CONTINUED...
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